第2の誕生日@埼玉県草加市 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

4月2日(月)埼玉県草加市文化会館 
オープンハートの会10周年記念イベント 
古市佳央 2nd Birthday Party
New 天の邪鬼日記-120403huruitiup.jpg

24年前の4月2日、古市さんはバイク事故により重度の火傷をおう。幾度となく生死をさまよい、苦しい手術を繰り返し這いあがった男は、今では全国を飛び回り講演活動や被災地支援をおこなっている。
古市さんは体調が悪くとも睡眠不足でも飲み会の誘いは断らず、しめのラーメンまできっちりとこなし、出会ったそばから友達になってしまう天性の愛されキャラだ。
「世の中を優しい人と愛でいっぱいにする!」という想いで立ちあげたオープンハートの会は今日で10周年をむかえる。
古市さんと同じ火傷患者や体に障がいを持ってひとり苦しんでいる人たち、また震災後被災地で出会った人たちにとって、古市さんの存在は本当に心強いだろう。
古市さんは4月2日を「第二の誕生日」と呼び、多くの仲間たちといっしょに毎年この日を祝っている。
オレにとっても今日は術後初ステージという記念すべき誕生日となった。
葬儀屋さん「アートエンディング」の入社式ライブをおえて、古市さんのイベント会場となる草加市文化会館へむかう。
会場にはいると沖縄や岩手からも参加してくれたたくさんの仲間たちが向かえてくれた。
「アキラさん、おかえりなさい!元気になってよかった!」
みんな涙声でかけ寄ってきて、笑顔でオレを抱きしめてくれる。
こんなふうに待っていてくれる人たちがいることがなによりの宝だ。
ひさしぶりのライブで朝から熱があった。一本目のライブを終えるとさすがに疲れも出たので、草加市文化会館のご好意で二階の事務所を休憩室として使わせてもらう。
休んでいると司会のレイアさんがヒーリングマッサージをしてくれる。
続々と参加者があつまり、いよいよ第二の誕生日会のはじまりだ。
古市さんといっしょに何度も被災地へ行ってユカは古市さんと、復活をとげたオレのためだけに歌を歌ってくれた。伴奏は出場1分前に到着したピアニストのダイだ。この二人とは何度も「古市オペラ」をいっしょにやってきたが、出会いのころに比べると本当に成長したなあ。
古市さんはこの日のために重大発表を用意していた。
「僕の重大発表が気になって昨夜は眠れない人もいたようですが、いよいよ発表いたします」
ゲンさんがドラムロールのようにピアノを弾く。
マジで~ウェディング行進曲だ!
ドアが開かれた。
誰が登場するかとみんな釘付けでドアを見つめていると、出てきたのはオープンハートの音楽担当ヒロだった。もう男にウエディングドレスまで着せる演出とかの情熱がすごい。
New 天の邪鬼日記-120403hirohuruiti.jpg

希美ちゃんとゲンさんによるfufuユニットが登場しなかったのは残念だなあ。よし、毎度同じみのむちゃぶりでみんなに登場してもらおう。オレは大トリでステージにあがる。
New 天の邪鬼日記-120403akiup.jpg

1、 ウレシパモシリ(ピアノ:ゲン)
2、 命のバトン(新曲)
3、 祝福の歌(歌:阿部よしつぐ、AKIRA)
4、 ありがとう(ピアノ:ゲン。歌:キミ、AKIRA)
5、 MOVE! MOVE! MOVE!(アンコール。ピアノ:ゲン。歌:ユカ、キミ、AKIRA)

一曲目の「ウレシパモシリ」でゲンさんをステージに呼んだ。急きょ伴奏をたのまれたゲンさんは、大きな体で包みこむようなピアノでオレをサポートしてくれた。
二曲目は新曲「命のバトン」だ。命をテーマにした曲は多いが、自分がガンになりはじめて「命」とむきあうことができた。
古市さんが入院中に同じく火傷をおって、いっしょに悩みや苦しみを乗り越えてきた盟友、佐藤さんにステージにあがってもらう。佐藤さんだからこそ伝えられるメッセージがある。
New 天の邪鬼日記-120403satou.jpg

三曲目はなんとミュージカル俳優の安部ちゃんがオレの「祝福の歌」を歌う。
安部ちゃんは自身の脚本演出による音楽劇「おバカさん」を上演する。(5月19日から5月25日まで。東京スクールオブミュージック専門学校澁谷イベントホールにて)
遠藤周作が原作の作品で、なんと劇中つかわれる音楽はすべてオレの曲だという。
オレの曲を歌うプロミュージシャンがついに登場したか。こんな嬉しいことはない。
New 天の邪鬼日記-120403abe.jpg

最後はやはりこの曲、ここにいるみんなに「ありがとう」を伝えたい。
「ありがとう」ではfufuの希美ちゃんとユカをステージにあげ、
New 天の邪鬼日記-120403kimiyukaaki.jpg

会場全員で手をつなぎ大きな輪になった。オレは何度も「ありがとう」を歌ってきたが、こんな大合唱がおきたのははじめてだ。
どんなときも両手をひろげ待っていてくれるみんなに感謝のことばしか浮かばない。
New 天の邪鬼日記-120403te.jpg

会場使用時間ぎりぎりいっぱいだったので、アンコールはできないと思ったが、なりやまない拍手と歓声に後押しされて「MOVE! MOVE! MOVE!」を熱唱した。
「ヘイ、レッツ、ムーブ、ムーブ!」
痛っ!
とほほ、さすがにジャンプには早かったか。
New 天の邪鬼日記-120403banzai.jpg

最後に入院中につくった「命のバトン」の新しい歌詞をのせておこう。

命のバトン
きみがいやいや
生きてる今日は
誰かが必死で
生きたかった今日だ
人はみな命の火
その胸にかかえて
生きている
抱き合えばもうひとつ
新しい命が生まれる
Shalala lulululu
夜空の銀河を
ぜんぶたしても
きみの命の
重さには代えられない
きみがいやいや
生きてる今日は
誰かが必死で
生きたかった今日だ
きみの命は
きみのものじゃない
愛をつなげる命のバトン
Shalala
ママとパパが2人いて
その親が4人、8人、16人
10代前は1024人
20代前にはなんと
100万人
Shalala lulululu
世界一バカでっかい
ダイヤモンドさえ
きみの命の
輝きに勝てやしない
きみがいやいや
生きてる今日は
誰かが必死で
生きたかった今日だ
きみの命は
きみのものじゃない
愛をつなげる命のバトン
Shalala
New 天の邪鬼日記-120403akiraup.jpg