復活の日@埼玉県越谷 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

4月3日(火)埼玉県越谷葬儀会社「アートエンディング」入社式ライブ
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待ちに待った復活の日がやってきた。
復活といえばキリストである。ゴルゴダの丘で十字架にかけられたイエスは死に、数日後に復活する。4つの福音書では、キリストの復活を目撃した者はいない。墓から死体が消えていたという記述と、キリストが多くの弟子の前や夢にあらわれたという。
おもしろいのは、復活はキリストだけじゃなく、善人も悪人も最後の審判の日に復活するとされる。
オレはこれを「生まれ変わり」のメタファー(象徴)だと考える。すべての人は肉体の死後、本来の魂としてあの世にもどり、またいつの日かこの世に復活しつづける。
New 天の邪鬼日記-120403akisenaka.jpgphoto by artending

オレは拙著「アヤワスカ!」でこのようなことを書いた。

もともとキリスト教は、インディオと同じく輪廻転生を信じていた。イエス・キリストは聖書でこう言っている。「魂はこの世のひとつの肉体から、別の肉体へとつぎつぎ注ぎ入れられる」とな。五五三年の第五回公会議においてユスティアヌス皇帝が初めて輪廻を否定したんだ。以来キリスト教は権力に利用され、免罪符や魔女狩りのあやまちは現代の排他的な宗派紛争にまでつづいている。
 古代からヒンドゥーや仏教まで、ほとんどの宗教は輪廻転生を信じている。何度もこの世に生まれ変わり、苦しい修行を経ることによって魂のレベルをあげていき、やがて卒業する。よく「未来の子どもたちのために、美しい地球を残そう」というが、未来の子どもたちはとりもなおさず僕たちの魂が転生した子孫、つまり自分自身のためということになる。ときどき卒業生が先生となって、母校にもどってくることもある。その律義な先生を、チベット人はダライ・ラマ、ホピ族はカチーナ、アイヌは長老エカシ、退行催眠はマスター、キリスト教は天使、シャーマンは精霊と呼ぶ。天使や精霊は進化した人類、僕たち自身の未来の姿かもしれない。(「アヤワスカ!」P144)

復活第一弾のライブは葬儀屋さん「アートエンディング」の入社式である。
アメリカインディアンのところにかようお坊さんや、葬式にバグパイプのオープニングというのも斬新だ。
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半年くらい前、熱血カウンセラー鈴木稔さんのイベントでオレの歌を聴いた社長のジュンはその場でどうしてもオレを入社式に呼びたいと決断したという。
オレもこのライブをどうしてもやりたくて、この日に合わせて入院や手術の日を決めた。しかしそのあとでオレは仙台で血を吐き、ガン宣告を受け、命の儀式をくぐった。だからこそ本当に伝えたいことがある。
New 天の邪鬼日記-120403juntiti.jpg社長ジュンとうしろは会長 photo by artending

通常開腹手術をしたら2,3ヶ月は歌えないといわれているのを退院10日目で初ライブだ。
この3日間リハーサルのやりすぎからだろうか、今日は朝から高熱があったが、ステージにたったらもう見えない力にあやつられる。
New 天の邪鬼日記-120403akiraup.jpgphoto by artending

1、 今日は死ぬのにもってこいの日だ
2、 Challenger(新曲)
3、 The profession(佐藤さんの話)
4、 家族
5、 ありがとう

「Challenger」はバスケットボールチーム「FIVE ACE」のためにつくった応援歌だが、今日は新入社員マサキとユウの名前に変え、社長ジュンと専務ヒデに応援団長をやってもらう。
「フレーフレージュンヤ、フレーフレーユウ」で盛り上がる。
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佐藤さんとのコラボも今日がはじまりだ。
自分のために命を亡くしたドクター、ドクターの意志をついだ若い医師たちによって命を救われる話をしてくれた。
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「オレのなかで葬儀屋は、なりたい職業ナンバー1です。ちなみにナンバー2は助産師、3は医師と、命とダイレクトに関わる3大重要職業なんです」
「The profession」では、昔は差別された葬儀屋という職業にプライドをもってもらいたかった。
「じつは世の中に職業というのは2つしかありません。人を喜ばせる仕事と人を喜ばせない仕事です。どんな職種についても人を喜ばせるために生き生きと働ける人はすばらしい。逆にこの仕事はむいてないといやいや働く人はなにをやってもだめなんです」
「家族」でみんな気持ちいい涙を流し、「ありがとう」で手をつなぐ。
New 天の邪鬼日記-120403tetunagi.jpgphoto by artending

3ヶ月ぶりのライブなんで不思議な感慨にとらわれた。
ああ、オレはこんなことをやっていたのか。
人々を自分自身のすばらしさに目覚めさせ、家族や仲間への感謝を呼び覚まさせ、断ち切られた絆をとりもどさせる。
そうか、オレはこんなすばらしいことを毎日やりつづけていたのか。
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「運命」とは、「命」を「運ぶ」ことだ。
そんなすばらしい運命をオレに与えてくれた神々や仲間たちに感謝する。
うちあげではウニと大トロ食っちゃったもんねー!
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同じ日の夕方おこなわれた古市さんのイベントは明日アップします。