オレたちは「まちがうために生まれてきた」 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

5月16日(土)北千住「コズミックソウル」
New 天の邪鬼日記-090516kaunter.jpgPhoto by SATOSHI

はいはい、今日は楽しみな「だいじょうぶマイフレンド」ワークショップでございますよ。
おなじみのAKIRAフライヤーにも書いてある、もはや国民的キャッチコピーである。
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「堂々とまちがえろ」、「胸をはって傷つけ」
なかなかこういうこと言ってくれる大人っていないでしょ?
ちょっとでもまちがえようもんなら、上司や教師は「電信柱が高いのも郵便ポストが赤いのも、みんなあんたのせいなのよ」とばかり怒る。
ちょっとでも傷つこうもんなら世界が滅亡するかのごとく落ち込むように女教師調教奴隷されてきた。
駄菓子菓子、To Tell The Trues(ほんとのことを言っちゃうと)、
オレたちは、「まちがうために生まれてきた」のである。(両親のまちがいで生まれたという説もある)
オレたちは、「傷つくために生まれてきた」のである。
人生の目的が「幸せ」ではなく「学び」である以上、
まちがえればまちがえるほど、
傷つけば傷つくほど、
学べる。成長できるのである。

ではまず、原曲から聴いてみよう。
video by HIRO&TUBO

「コズミックソウル」はいつもゲテモノ、いや失礼。おもしろい企画ばかりやらせてもらっている。
昨年は「AKIRA歌のど自慢大会」と「AKIRA歌紅白歌合戦」をやった。
今回のワークショップには15人ほどの人が参加し、自分自身のへなちょこ人生をカミングアウトしてもらおうという企画だ。
人生は望みどおりにならない。望みどおりにならないからこそ生きていく価値がある。
孤軍奮闘し、四苦八苦し、七転八倒しながらも、オレもきみもへなちょこな人生を生きている。その姿こそが愛おしいのだ。
まさに「お笑いカウンセリング」である。
かっこわるさをさらけだし、それを自ら笑いのめしてしまうことで、あースッキリ!
参考用の歌詞カードに鉛筆を配られ、みんな真剣にへなちょこ人生を歌にしていく。
New 天の邪鬼日記-090516ws.jpgPhoto by SATOSHI

半分くらいできあがると、オレがひとりひとりの歌詞を歌に合うように添削してまわる。
New 天の邪鬼日記-090516wsakira.jpgPhoto by SATOSHI

約40分後にはほとんどの人が世界で自分だけの「だいじょうぶマイフレンド」を完成した。
これがまたおもしれーのよ。還暦の女性が「セレブになりたーい!」と叫んだり、ブティックの店員が客のいないところで「あたしは奴隷じゃねーぞ!」とぶちまけたり、麻生首相を主人公にした「漢字読めなーい」ってものまであった。
全員のは紹介できないので、なかでもバカうけした優秀作品3つを紹介しよう。

はぁーい みわん 年齢不詳
ただいま無職透明中
ハローにネットに就活中
3秒即決会社を辞めて
エロオヤジからすっきり解放
Go To Next パラダイス
えっ、リーマンショックってなんなのよ
そんなの聞いてないんだけど
不況で仕事がなーい!
ちがう ちがう ちがう これじゃない
言いたいことってこれじゃない
もはやこれって 就活より婚活?
ちがう ちがう ちがう わからない
やりたいことってわからない
あたしこんなことするため生まれてきたんじゃなーい!


どーも いぬっち 43歳
不運つづきの2009年
自転車盗まれ パソコン盗られ
彼女に逃げられ 不満に肥満にハゲ発生!
モトカノうらむ自分は物騒
結婚しないって自由……じゃない
自由を求めて 実は不自由
もうインドにでも逃げるしかなーい!
ちがう ちがう ちがう これじゃない
言いたいことってこれじゃない
毎日呪いのマントラ唱えてます
ちがう ちがう ちがう わからない
やりたいことってわからない
こんなんするため 生まれたんじゃなーい!


バツイチ すがっち 39歳
四十の手習い 資格のお勉強
なにやら今から転職希望
いつまで夢見て転がるつもり
今からいったいなにするつもり
友だちも家族もあきれているし
介護も老後もひかえちゃいるけど
まだまだ自分に投資したいのよ
ちがう ちがう ちがう これじゃない
言いたいことってこれじゃない
ゴロゴロ人生なローリングストーン!
ちがう ちがう ちがう わからない
やりたいことってわからない
嘘ついて幸せなふりするために生まれたんじゃなーい!

みんなのコーラスで「だいじょーぶマイフレーンド」と励ましながら、爆笑しまくりのワークショップだった。
New 天の邪鬼日記-090516yarase.jpgPhoto by SATOSHI

はっ、ヤバイ。ワークショップが盛り上がりすぎて30分以上押してしまった。ライブからきたお客さんをふくめ、小さな店は満杯状態である。
コズミックソウルのオーナーであり、さまざまな民族楽器を演奏するコウヂとコラボりながらライブがはじまる。
New 天の邪鬼日記-090516koujijanbe.jpgPhoto by SATOSHI

1、 わたしたち
2、 パン工場のにおい
3、 愛することをやめないで
4、 独立記念日
5、 The Answer
6、 Heppiness
New 天の邪鬼日記-090516koujihang.jpgPhoto by SATOSHI

7、 シャンティー(ハング:コウヂ)
8、 限界(ハング:コウヂ)
9、 びっこのおかあちゃん
10、 おさない瞳
11、 家族
12、 PUZZLE(アンコール)
13、 サンガイジュウネコラギ(アンコール)

もうお客さんは、笑ったり泣いたり忙しいね。気がつくと、「終電ヤバッ!」て時間になり、楽しいときはあっという間にすぎてしまう。
7月22日大阪皆既日食ライブをやる「セブンデイズ」の隼人がきてくれたので、夜中すぎのセッションがはじまる。サックス奏者のホセ寺田さん、隼人のギター、コウヂやリエコのパーカッションなどをバックに25年前にニューヨークでつくったブルースや民謡パンクを歌った。

14、 FUFU Bird(サックス:ホセ寺田。ギター:隼人。パーカッション:コウヂ、リエコ)
15、 HARAKIRI Love Song(サックス:ホセ寺田。ギター:隼人。パーカッション:コウヂ、リエコ)
主催のキミコさん、ミワン、サトコ。コズミックソウルのスタッフ、ヨシエ、リエコ、そしてコウヂありがとう。
また変な企画をやろうぜ。今度は「AKIRA歌ジャズナイト」とかもいいなあ。