冠婚葬祭シンガー | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

9月6日(土。昼)テツヤ&ハルミ結婚式ライブ

今日は2本のライブがある。
1日2本のライブはよくあるが、日光から東京という長距離移動で2本という経験ははじめてかも。
まずは結婚式場の日光「千姫」へむかう。
カラオケルームの控え室を与えられ、準備で忙しい会場でリハーサルをする。こんなにたくさんの人たちがバタバタと動き回り、「やっぱ結婚式って大事なのね」と感動した。
二荒山神社で神前結婚式を挙げたテツヤとハルミがやってきた。
す、すごい。とくにハルミの白むく姿は、「日本人形方ロボット」のように迫力がある。
080906kinen.jpgphoto by KURODA

テツヤはオレの弟弟子である。
今から25年前、ニューヨークに住むのにあたり「手に職をつけておこう」と決めた。このことは「COTTON100%」にくわしく書いてあるのでちょっと抜粋しよう。

 言葉もできない外国で食っていくには、手に何らかの職をつける必要がある。それもできれば東洋の神秘を秘めた職がいい。習字、そろばん、生け花、茶道、指圧、柔道、着物の着付け、折り紙、三味線、日本舞踊、易者、南京玉すだれ、お手玉、ガマの油売り。さんざん迷ってみた末に、これしかないぜと決めたのは、「龍の一筆描き」だった。
 それは一本の太筆に同時に3色絵の具をつけて、手を小刻みに震わせながら龍のうろこを描いてくストリート・パフォーマンスだ。
 東照宮で何十年も描いていた、地元ヤクザの大先生が特訓してくれた。今から思い出したって先生はスゴイ人だった。(「COTTON100%」P138~)

オレはニューヨークで「龍の一筆描き」に挫折し、アーティストになってしまった(笑)。
それから10年後同じ先生に弟子入りしたのがテツヤだった。テツヤはめきめきと腕を上げ、いまや「龍の一筆描き」だけで食っている。
やはり兄弟子としては、弟弟子の結婚を祝ってやらずんばなるまい。
おー、100人以上の観客がテーブルを囲み、新郎新婦のよこでギターを抱えた兄弟子に注目している。葬式もそうだけど、結婚式もふつうのライブより緊張するなあ。
080906kaijou.jpgphoto by KURODA

やはり第一声はこれで観客の心をわしづかみするしかない。
「好きだ!!」
ずっと言えなかった
好きだ
やっと伝えられた
きみのために世界をなくしても
世界のためにきみをなくしたくはない
You are so beautiful

1、 Beautiful
2、 ソウルメイト
3、 Happy wedding
4、 Born to love(アンコール)

「Happy wedding」では観客がみんなで手拍子とコーラスをやってくれ、アンコールまでくるとは!
オレもいつのまにか立派な「冠婚葬祭シンガー」になってしまった。
080906akiraup.jpgphoto by KURODA

テツヤ、ハルミ、いっぱいケンカして、いっぱい愛し合って、波乱万丈な家庭をつくっていけ!