母系制協調型社会 | New 天の邪鬼日記

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9月4日(木)子育て支援「ドリームハウス」ライブ
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恒例の恩返し。
今までいろんな施設でチャリティーライブをおこなってきたが、「子育て支援」というところははじめてである。
ドリームハウスを主催する新保まり子さんは昨日の護念寺オペラでもスタッフをやってくれたし、喫茶TENライブにきてくれたヤギの奥さんユキミと息子ユウリもいる。

「子供が泣き止まないから、蹴り殺した」というニュースを聞いた。
テレビのコメンテーターたちは母親の残忍さをなじっていたが、それではなにも変わらない。
母系制協調型社会がつづいた数百万年間、子供は村の宝として共同体全体で育ててきた。
農耕とともに父系制支配型社会に移行し子供の私有化がはじまる。産業革命と都市化によって拍車がかかり、核家族、家族の崩壊によって子供の私有財産化は常識となってしまった。
シングルマザーも増え、母子は共同体から孤立する。
無人島に母と子が二人で住むような閉鎖状態だ。子供は親にストレスをぶつけ、親は子供にストレスをぶつける。
ドリームハウスの代表新保まり子さんは自分自身の子育て体験からこのような場所が必要だと感じた。ふつうの民家を借り、母と子に開放する。延べ数百人の親子がここを訪れたという。
なかへはいるとお弁当の時間だった。それぞれがもちよったお弁当をみんなで仲良く食べている。
子供たちどうしでいっしょに遊び、母親どうしで子育ての苦労やグチから役立つ情報まで交換し合う。
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オレは先住民たちの「女の家」を思い出した。
男子禁制の館は女性たちが刺繍や縫い物をしながら、しもネタ話から薬草のことまでさまざまな話しに花を咲かせる。子供は家の中を自由に走り回り、近くの誰かが面倒を見ればいい。
これはアルコール中毒だった月乃さんがはいったAA(断酒会)やオレのいったNA(断薬会)などと同じ効果がある。
自分と同じ悩みをもつ者と話し合うことにより、「わたしだけじゃない」、「ひとりぼっちじゃない」、「仲間がいる」と気づくからだ。
さっ、今日のセットリストは母子仕様だ。
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1、 Hello my mom!
2、 ムーンタイム
3、 おさない瞳
4、 家族
5、 愛を知らない子供たち(アンコール)

泣いているお母さんも多い。
脳性まひブラザースのお笑いも大いに受け、最後のアンコールは「だいじょうぶマイフレンド」を周佐とDAIGOがラップで歌う。

6、 だいじょうぶマイフレンド(アンコール)
080904shusa.jpg周佐

今回の新潟ツアーもすばらしい出会いと最高の時間をすごせた。
今度彼らと会えるのは、9月20日(土)新宿ネイキッドロフトでのアイコ・オペラだ。オレは当日午後九州から帰ってくるので、昨日とおとといのライブが終わってから2時間ずつアイコちゃんとリハーサルをした。アイコちゃんの脚本を読んだが、恐るべき天才、アイコ・オペラはとんでもない傑作になるぞ。
10月11日(土)日光幾何楽堂、12日(日)南宇都宮ギャラリー「悠日」に脳性まひブラザースと月乃さんがきてくれる。
そうだ2009年2月28日(土)にこわれ者の祭典といっしょにやるはずだった福島ライブは、オレがどうしても3ヶ月海外旅行したいので、そのつぎのイベントに出演するということで、欠場させてもらうことになった。福島県は栃木県の隣なんで、気軽に呼んでください。
4月に帰ってきたら最優先で新潟にいきますので、また1週間くらい企画しておいてください。
080903sankiti.jpg新潟3大ラーメンのひとつ「三吉屋」の中華そば