「島国根性」ならぬ、「島国人情」 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

はるか小笠原まで大量のバースデイメール、ありがとうございました!
携帯は通じないし、ネットは山に登らないとできないので、返信はできませんが、みんなの愛情は太平洋を1000キロ越えて届いています。
不肖49歳、今が人生でいちばん楽しい!

8月16日(土)ヤンキータウン・ライブ
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昨日「お祭り広場」で野外上映会があった。
広場のむこうは前浜ビーチが広がり、海風が心地よい。生ビールやフライドチキン、たこ焼きなどの出店も出ていて、子供たちも楽しそうに走りまわっている。
小笠原の歴史を描いた短編映画が二本上映される。
戦争時のモノクロ映像や数十年前に撮られたカラー映像が郷愁を誘い、昔の島歌がじつに素敵なのだ。「レモン林」で逢引をする男女の歌や甘い恋の歌がハワイアンを思わせるメロディーで歌われる。日本民謡風の歌や海の歌もあった。
昔のあいさつは「アロハ」だったというし、小笠原はポリネシアとアメリカと日本の文化のメルティングスポット(融合場)なのだ。

ルームメイトのノアとカナを見送りにいく。
事務員でさえ「今日は何曜日?」と聞かれてもわからなかったりするが、フェリーの着く日はおぼえている。小笠原時間というのは週に1便のフェリーによって動いているのだ。
友人が出発したり、もどってきたり、1週間分の新聞や新しいパンをもとめてスーパーにいそぐ。
船のデッキにはすらりと人々が並び、別れを惜しむ。
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港では腰みのをつけたダンサーたちが南国踊りを捧げ、和太鼓が打ち鳴らされ、フェリーが岸をはなれる。
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ダイビングやホエールウオッチングのボートが10艘ほどフェリーを追いかけ、無料で乗せてもらった人々が見送りのダイブをする。
ここまで客人(まれびと)をもてなす習慣は沖縄やほかの島でも見たことがない。
「島国根性」ならぬ、この「島国人情」が小笠原最大の魅力だ。

ライブでも「島国人情」をつくづく実感することになる。
オレもはじめは「どんな歌を歌えばいいのだろう?」とか、「暗い歌はやめたほうがいいかな?」などと悩んでいた。
しかし島を歩き回り、島の人と接するたびに、だんだんと自分がここに呼ばれた理由がわかってきた。
「忘れ物を思い出すため」だ。
オレや本土で暮らす人々が忘れたものがこの島にある。
この島で暮らす人々が忘れたものがオレの歌にある。
それをいっしょに思い出すためだ。

アメリカ系の人々が住む居住区は昔「ヤンキータウン」と呼ばれていた。小笠原で生まれ、アメリカで何十年も生活したランスはそこにライブ居酒屋をつくり「ヤンキータウン」と名づけた。
月がいっぱいに膨らむ満月の夜、こんな小さな島なのに50人もの観客がつめかけてくれた。080817yankykyaku

オープニングアクトはヨウコといっしょに無人島の工事現場で飯炊きバイトをするヨリッペだ。ヨリッペはロンドンの音楽学校に通い、地下鉄で歌い、バスキング(投げ銭)で生計を立てていた。いわばストリートで鍛え上げたプロミュージシャンである。
美しい声とシンプルな歌詞のバラードで観客を魅了する。
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2曲ほどヨリッペが歌い、会場を暖めてくれたあとにオレのステージがはじまった。
みんな「この客人(まれびと)がどんな歌を歌うのか?」目を輝かせて見つめる。
心強い助っ人がふたり太鼓をもって駆けつけてくれた。トクのジャンベが雷鳴のように鳴り響き、スコールのように激しいリズムでスーが追いかけていく。
間髪をいれず、ギターの荒々しいストロークとサイレンのようなハーモニカが重なる。
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1、 Traveling man(ジャンベ:トク&スー)
2、 ぬちどぅ宝(ジャンベ:トク&スー)
3、 だいじょうぶマイフレンド(ジャンベ:トク&スー)
4、 ムーンタイム(ジャンベ:トク&スー)
5、 祝福の歌(ジャンベ:トク&スー)
6、 パズル(ジャンベ:トク&スー)

7、 ソウルメイト
8、 背中
9、 Hello my mom! (リードギター:トシ)
10、 Life is beautiful(リードギター:トシ)
11、 家族(リードギター:トシ)
12、 なんくるないさ(アンコール)
13、 精霊の島(アンコール)

前回共演した島で一番のギタリスト、ミスターポストマン(郵便屋さん)トシが、クラプトンばりの「泣きのギター」をいれてくれる。前に出すぎず、観客の鼓膜に最良の音が届くようにツボを心得たフレージングは凄みさえ感じさせた。
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観客は転校生を歓迎するかのように、客人(まれびと)を受け入れてくれる。子供のように耳を澄まし、感動や楽しさを隠さない。たくさんの人が涙をぬぐい、大らかな笑顔で応えてくれた。
アンコールは超ハッピーな「なんくるないさ」でしめる。「オイ!」の突っ込みをみんなで大合唱する。
さらにつづいたアンコールでは「ベスマ波照間」を「BONIN小笠原」(BONINは小笠原の英語名)に替えて「精霊の島」歌った。日本最南端である波照間と小笠原はあまりにも似ている。
それは「ないこと」の存在感である。
都会から遠いこの島には、むだな情報や現代文明の利便性がない。
美しい海とむき出しの自然とあたたかい人情がある。
大好評につき、追加公演も3つ決まったし、
ヤバいよ、小笠原、
マジ、惚れた!
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※今後のスケジュール

★8月12日(日)~23日(土)小笠原滞在
★8月16日小笠原「ヤンキータウン」ライブ 
19:00開場。19:30開演 前売り1000円 当日1500円
※8月19日(火)AKIRA誕生日
★8月23日(土)相模湖「水眠亭(すいみんてい)」
住所:神奈川県相模原市津久井町青山2264 TEL/FAX:042-784-6662
宿泊費・5000円(食事・宿泊込み) 遊興費・2000円(ライブチャージ)
★8月30日(土)新潟県小千谷にて秋祭りのゲストライブ
★8月31日(日)新潟県長岡市左近3-38「OMAKE」ライブ「あきらまつり」
開場17:30 開演18:00 1500円(1ドリンクつき)ゲスト:丸山悠輔(写真)。サトウユウスケ(絵)。
AKIRAアート作品展示8月16日~31日12:00~20:00(観覧無料)
問い合わせ:0258-35-0144(OMAKE)
★9月1日(月)新潟市「喫茶TEN」にてソロライブ
参加費 予約2000円 当日2500円 打ち上げ参加費2000円
会場 新潟市中央区白山浦1-613-3渡辺ビル1F 喫茶TEN 025-266-4121
電話:090-2653-6716 メール:san6.27kuri7.20cafe12.20@docomo.ne.jp(渡辺)
★9月2日(火)新潟市音楽文化会館(練習室)にてソロライブ
18:30開場、19:00開演。(主催:文化現場)
★9月3日(水)新潟市「護念寺」にてMr.ピーンのセルフストーリーオペラ「聴け魂のうた 響け心の叫び」
開場18:30。開演19:00 参加費無料!(新潟市地域活動費助成金)
司会:脳性マヒブラザーズ
問い合わせ:新保まり子 0252306363(7:30~9:30、17:00~18:00)
★9月4日(木)新潟市「子育て支援施設ドリームハウス」 にてチャリティーライブ
10:00~14:00
★9月6日(土)日光市「千姫物語」にて結婚式ライブ13:00~
東京新宿歌舞伎町「ルイード」にてロックフェスティバル出演。自伝オペラ上演
★9月10日(水)アプリシエイト《アフタヌーン・ミニライブ》
 広島市中区榎町8-15 (082)532-5015
 13:00 OPEN 13:30 START
 前売り 2000円、当日 2300円 ドルチェ付き
 予約:akira-live@mail-box.jp (日.場所.人数を明記)
★9月10日(水)フライング・キッズ
 広島市中区鉄砲町8-24 にしたやビル2F (082)224-4692
 19:00 OPEN 20:00 START
 前売り 2000円、当日 2300円 1ドリンク付き
 予約:akira-live@mail-box.jp (日.場所.人数を明記)
★9月11日(木) night cafe RAZZ(0823-25-7810)
 呉市中通4丁目3-19-2F左ドア
 ¥1000+1drink order(限定40名、予約制)
 20:30オープン  21:00スタート
★9月12日(金) 《AKIRAソロライブ+ぼびぃの紙芝居》
 尾道駅前県営上屋2号倉庫にて
 18:30 OPEN 19:00 START
 前売り¥1500 当日¥2000
★《ネアリカワークショップ》(要予約)
 同日 15:00~ 参加費¥1,000
予約:090-9899-1484(はぎの)
★9月13日(土) 《被爆体験を聴く&意見交流 with AKIRA》
14:00~(受付13:30~) 無料
 フライング・キッズにて(10日会場に同じ・要予約)
 予約:akira-live@mail-box.jp (日.場所.人数を明記)
★9月13日(土)OTIS!
 広島市中区加古町1-20 
 18:30 OPEN 19:00 START
 前売り 2200円、当日 2500円 1ドリンク付き
 ライブ終了後打ち上げ 料金:1000円(飲み物別.要予約)
 予約:akira-live@mail-box.jp (日.場所.人数を明記)
★9月14日(日)群馬県桐生「LOTUS GARDEN」にて野外ライブ
 16:30 OPEN 17:00 START
 一般¥2000 学生¥1000
ゲスト:おがわとーる
★9月15日(月)九州福岡市にてヴェンダー結婚ライブ
★9月16日(火)福岡市にてスピリチュアルカウンセラー堀 木綿子「家族とのトラウマを解消するワークショップ」コラボライブ
13:30〜16:30 アカミス音楽堂
前売:12,000円 当日:13,000円
※託児有り:3時間 1,300円
メール予約:kaorinrin.4423@softbank.ne.jp(限定20名)
★9月17日(水)福岡市にて「子供と楽しむAKIRAライブ」
中央市民センター音楽堂 13:30〜15:30
前売:大人:2,000円 幼/小学生:500円 3歳以下無料
当日:大人:2,500円 幼/小学生:800円 3歳以下無料
メール予約:kaorinrin.4423@softbank.ne.jp
限定40名のため、お早めにお問い合せください。
★9月19日(金)福岡市「nois/noiz」にてソロライブ(フライヤー
18:00開場 19:00開演
福岡市今泉1-23-4 新天神ビル205 電話092-771-6789
前売:2000円/1D 当日:2500円/1D door
メール予約akiramania.sugiyama@gmail.com
★9月20日(土)東京新宿「ネイキッド・ロフト」にてアイコ・セルフストーリーオペラ上演
新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F 会場18:30 / 開園19:30 (終演21:30予定)前売り1,300円 当日1,500円
出演:AKIRA、アイコ(こわれ者の祭典)ライブペインティング:清水友裕、yacchin
前売り・ライブのお問い合わせ:新宿ネイキッドロフト(03-3205-1556)
主催:こわれ者の祭典実行委員会 TEL 070-6456-9262(実行委員会)
★9月21日(日)小田原フェアトレードショップ「ちえのわハウス」にてソロライヴ
JR東海道線国府津駅から徒歩5分(小田原駅より東京方面へ2駅。地図
開場16時 開演16時半。交流会18時~20時
予約問い合わせ:spey6w49@fork.ocn.ne.jp 電話:090-6190-7694(シュンスケ)
★10月1日~10月31日栃木県南宇都宮「ギャラリー悠日」にてヨーロッパ時代の油絵大回顧展。
10月5日(日)、12日(日)、19日(日)、26日(日)「ギャラリー悠日」にてライブ
★11月2日(日)群馬県前橋にてソロライブ
★11月3日(月)新潟県長岡市サンパレスにてグループ展&ライブ
★12月13日(土)札幌市にてAKIRA with Johnny ソロライブ
2009年
★2月28日(土)福島市にて、月乃光司、アイコ、Kacco、コラボライブ