ラーメンズ狂想曲 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

 うぬぬぬ、
 ぬおう、
 くぬぬぬ、
 ぐおうー!(不動明王の炎)
 オレは怒っておるぞ。
 ランディータがラーメンズの楽屋へいったとな。
 数年前にオレが100回くらい「ラーメンズを知らずに死ぬのは惜しいから絶対見ろ」と口を熟成やずやの香醋にして言っていたときは、「興味ない」なぞとぬかしていたくせに。
 オレはラーメンズがまだおしめのころから道なき荒野を開拓し、伝道師として布教に努めた。
 そのかいあってオレの日記でラーメンズを知った人はアンドロメダカ星雲のごとくいるのだ。
 「はねるのトびら」もしかり、「中村一義」もしかり、「syrup16g」もしかり、「AKEBOSI」もしかり、「22-20」もしかり、みんな無名のころからオレが大騒ぎし、大物になっていったではないかいな。
 オレが孤独に布教してるころは100人にひとりくらいしかラーメンズを知らなかったのに、今や新宿ツタヤには棚丸ごとラーメンズコーナーもあるし、チケットも買えなくなってしまった。
 ランディータはコネで招待券をもらったのだろうが、オレは5000円のチケットを8000円で買うのだぞ。
 それでも明日の本公演見に行けるだけ……
 ラッキー!!
 へん、楽屋がなんでえ。べつに本人なんかと話したくもねえよん。
 オレはただ、ラーメンズと同じ時代に生まれ落ち、チャップリンやマルクス兄弟さえも到達しなかった前人未踏の笑いを体感するだけでいい。
 おお、わが主、ラーメンズ様。
 この光明失せし乱世に、
 もっと笑いを!