映画『レッドホークス』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

戦友
 

 

レッドホークス


かつてブッシュJrはムスリムをテロリスト扱いした訳だが実際にはムスリムを苦しめる売国ヤクザ集団に鬼畜米が資金援助した事でアルカイダのような手を付けられない程の暴力装置が生まれ臆病で無責任な鬼畜米が撤退した今でも勇敢なムスリムの戦士たちは鬼畜米が生んだテロリストと戦い続けています。この手のIS等の過激派テロと戦うトルコ軍の活躍を描くイスラム教徒のミリタリーアクションは腐るほどあるけど、これはなかなか胸熱でした。とある奇襲作戦でピンチに陥っていた主人公の部隊を助けて単身で捨て身の空爆を試みたパイロットが機体制御機器の故障で操縦不能に陥り敵陣のど真ん中に落ちる。このパイロットは主人公の古い戦友でもあり恩義に報いるべく主人公の部隊はパイロット救出の為に敵陣へ乗り込み、パイロット自身も単身で敵陣からの脱出を試みるという『エネミーライン』(セルビア人ヘイトに塗れた薄汚いハリウッド娯楽)を思わせる展開で物語は始まる。

 

この主人公は妻と娘をテロリストに爆殺され個人的にも敵に強い憎しみを抱いている。そんな主人公とパイロットは無事合流するが彼らは、そこに留まった現地人の女子供がテロリストどもから酷い扱いを受ける現場に遭遇していた。ここにはまだ故郷に留まろうとテロリストに抵抗する民間人が残っている。シリアやイラクと国境を接する危険地域。敵陣となってしまったこの地域をテロリストから取り戻さなければ、やがて国境は浸食され更なる民間人がテロリストの暴力に苦しむ事になる。シリア系やトルクメニスタン系でも民間人は保護対象。女子供を守る為に軍隊はある。パイロットと主人公は決意を固めて敵陣に留まり民間人の集落を守り敵の援軍を迎え撃つ。よくある戦争アクションな訳だが主人公の部隊とパイロットの間にある絶対的な信頼関係に胸が熱くなります。この部隊の仲間たちはパイロットと合流した際にそれぞれが空爆の礼を云う訳だが「ひとりじゃないと実感できた」等の台詞がなかなかに刺さりました。ハリウッドにもよくあるヒーロー映画のテーゼで少しマッチョな男臭い軍人たちを描いてる訳だが仲間同士の絆には共感できました。ウォルターヒルのパルムービー作品群や中島哲也の『下妻物語』みたいな友情の熱さを感じられます。この手の関係は甘え腐った環境で生きてると、なかなかに得難い。むしろ最近の日本企業じゃ後ろから弓を引かれる事の方が多いから。