映画『イニシエーションラブ』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

イニシエーション・ラブ

 

 

てへぺろ

 

タイトルを俗な日本語に訳すと"筆おろし"って事になる。つまり童貞卒業話な訳だが、その相手であるヒロインの食わせ物っぷりに予想していた以上にやられた。ビリーワイルダーの『情婦』でも冒頭に決してオチを他人に話さないように釘刺しが入る訳だが、その効果は観客を懐疑的にさせる事。疑ってかかった事で何故字幕に途中から年代が入らなくなるかって所でオチは予想できちゃった訳だが、それにしても気が付いた倍以上の伏線が最後に回収される感じは『フィッシュストーリー』以上に爽快。全てが一気に繋がって腑に落ちて、ヒロインのてへぺろ顔に大爆笑。基本的にぶりっ子女の中には結構処女のふりしたがるタイプもいる訳だが、そういうカワイイ嘘はバレバレにやらかしていればいるほど嫌いじゃない。エンドロールで80年代グッツの紹介をする辺りがいかにも堤節。