映画『マジンガーZ』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

劇場版 マジンガーZ

INFINITY

 

 

ロボットアニメは存在に値しません

仕事のリファレンスとして拝見。永井豪マンガといえば"バイオレンスジャック"の時空を捻じ曲げた強引な永井マンガキャラ全員集合は嫌いじゃなくて今作の冒頭にある一気に敵キャラ全員蘇って攻めて来るみたいなカオス展開は正に永井マンガって感じで嫌いじゃない。ただポップに笑い飛ばすお色気要素とか昭和のマチズムを思わせる所には吐き気が来る訳だが。それ以上に日本の有名男の子向けコンテンツに共通する思想的欺瞞性にはウンザリさせられます。この作品でもクライマックスには世界中の人々がエネルギーを分けてくれるという美談風の展開がある訳だが、それって少し遡っただけでもエヴァのヤシマ作戦だしドラゴンボールの元気玉だし、その大元は一億総火の玉という愚か過ぎる民主的ファシズムです。これは大東亜戦争からコロナ対策まで変わらない日本惨敗の主な原因。実際に人類の存続や個人の幸福を妨げる問題は多種多様であり多様な対策が必要だからこそ世界は多様性に満ちているのに、それが統合できないから問題だと考えるのは鬼畜米や戦後ジャップに共通する島国特有の浅慮かつ傲慢過ぎるお花畑思考です。

 

むしろタンザニアのコロナ対策を見習うべきです。それぞれに別の対策をして上手く行った奴のやり方を真似る。この自由意志による命がけの実証実験ができるのが本来の人類の強味なのです。それに対し「個人の死が怖い」と考える臆病風や「誰か自分のできる範囲の対策を指導してくれ」という思考放棄が起きたのが現在先進国と呼ばれる土人蛮族の劣等性なのです。そして戦後日本一般に流通するメジャー系ロボットアニメに共通する欺瞞として、あたかも自由も民主主義も平和も自ら勝ち取った物であるかのように語る傲慢さ。そうでないから日本人は自由も民主も平和も語るに値しない稚拙な認識しか持てないのだろうに。あたかも自分が世界を代表するかのような自意識過剰な物言いをするが、ほとんどの日本人はユーラシア大陸で個々に育つ思想哲学から遥かに遅れています。それだけ現在の親米クソジャップは世界を知らない。そんな引き籠り内弁慶レイシストのグローバルマイノリティが世界平和とか口にするだけで恥ずかしくて仕方ない。このアニメのクライマックスではAIが主人公に「この世界は存在するに値しますか?」と最後の質問を投げかける訳だが、それがメジャー系ロボットアニメのような戦後日本という世界中の真善美に反する認識共同体の世界ならば「その世界は存在するに値しない」と即答できます。
 

ちなみに無限大のエネルギーという意味でインフィニティというタイトルだが、この英語のニュアンスは終わりがないという意味であり、このような単位の拡張で無限大という言葉を英訳するならアンリミテッドの方が正しい。そんな所も含めて、あらゆる意味で認識が歪んだ間違いだらけのジャンクがメジャーなロボット系ジャパニメーションです。