映画『リトル・テロリスト』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

リトル・テロリスト

 

 

だったらテメーでやれ

シオニストがいかに多くのムスリムを殺した所でインドがパレスチナ側を擁護する事は決してない。ヒンズー教徒をはじめとして多くの先住民は長い間ムスリムによる迫害に苦しんだのだからユダヤ教徒や欧米人以上にムスリムを敵視しています。そんなインドらしいムスリム叩き映画がこちら。アフガンで武装テロ組織に"教育"される子供たちの物語。米国生まれの主人公は自爆テロが米国社会に与える影響が大きいからと組織内で重宝されている訳だが組織内で行われる様々な理不尽や良心ある大人の説得に次第に心情が揺らぐ。この主人公は父も兄も自爆テロで殉教してる訳だが生き別れの母を気にしていて別の道を母に諭して欲しいかのような心情が伺えます。この組織は捕まえた米国人の爪を剝いだり悪戯をした子供の腕を車で轢いたりと残虐行為をしている所が印象的に描かれています。それでも主人公の心情は簡単には揺るがない。まあ若いから妄信し易いって所もあるだろうけど、それ以上に鬼畜米の暴虐は絶対に許せないって所にだけは共感できます。

 

ここ最近でも海兵隊は日本で酔っ払い運転して多数の日本人を轢き殺しても無罪だし。つい最近の元旦に起きた能登地震対応で海上保安庁が民間機と衝突したのだって米国メディアは現場対応を褒めちぎって誤魔化しているが、そもそも鬼畜米が制空権を握ってるから無理な運航で事故が起き易くなってるんだろうに。それこそ横田基地に神風特攻したい衝動に駆られるのは当然の義憤です。だから戦後ジャップのようなヘタレでない庶民は自爆テロを起こしたくもなる。だが実際に犯行にまで至るのは一部の犯罪組織だけ。これらの組織の存在は一般的なムスリムからしても迷惑な凶悪犯に過ぎない。だが坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。インドも米国もムスリム自体をテロリストだとヘイト感情剥き出しのプロパガンダを流す。ただ今作に描かれる様な過激派組織と最も前線で戦っているのもイスラム教徒であるという事実をお忘れなく。チャプター毎に本来のムハンマドの語録が入りシャリーヤの基準からしても組織の行いは倫理道徳に反していると分かり易く明示しています。そもそも刺し違えてでも鬼畜米を殺したい気持ちは分かるが「だったらテメーでやれ」っての。そんな重い役割をストイック過ぎて判断力ない子供に担わせる行為は鬼畜米同様に卑劣。報復の連鎖は無理に終わらせるべきとは思わないが、そこに子供を巻き込むのは真っ当な大人のする事じゃありません。