映画『友の告白』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

コンフェッション 友の告白

 

 

サロンキャピタリスト批判

 

デキる奴と普通の奴とダメな奴の仲良し三人組。中学卒業記念に登った山で遭難しダメな奴を普通の奴を助けるべく救助を呼びに行ったデキる奴を一人で逃げたと疑う普通の奴。互いへの猜疑心は最初からある。とある保険金詐欺を目的とした偽装強盗で誤って親友の母を殺してしまった事から必死に親友の目から真実を隠蔽しようとして三人の溝は深まってゆく。これがサスペンスとして実に巧妙な話の展開をしててグイグイと引き込まれる。ただ保身なのか親友の為なのか微妙な所で鬩ぎ合う彼らの行動は簡単には共感できるものではない。その意味でキャラの魅力としてはイマイチな訳だが話の面白さであっという間に駆け抜けるという印象だった。ただ消えたウォークマンに関する真相は蛇足にも思えた訳だが。それにヤクザの事務所に念書を返せと脅しに入る所は何とも筋違い。この手の交渉に本人を立ち合せないのは堅気のビジネスだって成立しない。ナイフで脅されたとはいえ何とも心の広いヤクザだ。それでも当然報復はある訳だが。まあ昔の任侠道と違って利益と保身の為には道理を曲げるのが韓国においても現代のヤクザって所だろうか。

 

デキる奴は成功して金持ちとはいっても、やっている事は貧困ビジネス。偽装入院で国からの補助金を霞め取る詐欺だ。これを在日が日本でやる行為をよく在特会等の右翼団体が糾弾しているが、いち愛国者として見る限り同じ穴の貉。愛国者なら外貨を稼ぎ高額納税者になれ。ウチ等の業界に例えるなら現代のハリウッドは中国、ベトナム、韓国、日本を中心としたアジア諸国のCG制作会社にCGを依頼して映画を作っている訳だが、そんな鬼畜米共を喜ばせ米ドルを吐き出させるレベルのクオリティで仕事をしなければ高額納税する程の高給は得られない。そのクオリティに至る努力をしていたら市民運動に関わる余裕なんてないはずだ。つまり街宣かけてる連中は口先だけで愛国者を名乗り仕事で国益を潤す実践を怠るサロンコミュニストならぬサロンキャピタリストだ。ニートやチンピラのように無能過ぎて社会からドロップアウトするような輩に活躍の場を与えた事で右も左も思想団体はどれも人材が劣化している。そんな人種とほぼ同レベルのキャラが七転八倒するからこそ感情移入はできなくともウジムシばかりを描いた今平映画と同様に面白い訳だが。