『ナイト・ウォッチ』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2014-10-17の投稿

ナイト・ウォッチ

 

 

 

ソビエト崩壊以後のロシアじゃアート系が廃れる一方で商業的なB級が元気になり、それらは安かれ悪かれだった訳だが、最近じゃ世界に通用する娯楽度の作品も生まれ始めている。これはそんな崩壊後ロシア娯楽監督のひとりベクマンベトフの渡米前の代表作。話自体は光と闇の特殊能力者たちが争うというナンセンスな訳だが、その映像スタイル自体は商業第一線で通用する。フィニッシングが工夫に満ちているのだ。だからこそ製作費が低くとも派手な映像が作れるのだろう。技術的進歩のおかげで大金を使わずとも実力次第でイケてる映像が作れる現代だからこそベクマンベトフは勝ち組にのし上がれたのだろう。妻を寝取られたダメ人間を主役にするって所も世に受け入れられ易い商業監督ならでは。