『イップマン誕生』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2019-02-24の投稿

イップ・マン 誕生

 

 

亜流詠春拳

 

ハーマンヤウ版シリーズは生涯の最初と最後を別のキャストで描く。この2本をウィルソンイップ版と合せると5部作って事になります。ただ同じシリーズって事になるとサモハンは一人二役。ウィルソンイップ版で対決した香港を仕切っていた武術家を演じた彼は今作ではイップマンが少年時代にお世話になったお師匠様を演じています。その他にも彼に教えを施した先輩も登場する訳だが彼は源流に近い教えを受けていながら他の門下生からは亜流として疎遠にされています。ただただ決められた技を洗練する事だけに苦心する主流派に対してイップマンは柔軟に技を取り入れて型を進化させる事を選ぶ。だがそんな旺盛な向上心は頭の固い兄弟子たちと衝突。一方、資金面で道場への融資を申し出る日本人ブルジョワの野望に抗うって形で『序章』と同様に大日本帝国を悪役としたアクションが展開。同時にブルジョワ娘と幼馴染から同時に求愛を受けるラブコメ要素も織り込まれていたりしてなかなか欲張り。それにしても英国民謡グリーンスリーヴスは広東語バージョンもなかなか良くて効果的に印象に残りました。