『アンダー・ザ・ウォーター』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2020年12-01の投稿
アンダー・ザ・ウォーター

 

 

結果を受け入れなさい


いかにもスカンジナビア半島産らしい暗さがあるデストピア系SF。この未来像は『ウォーターワールド』と同じで極度の海面上昇で地上の殆どが海に沈んでしまったという設定。僅かに残った陸地では真水が不足し海水濾過の技術が追い付かず水不足で多くの子供たちが瀕死の状態にあった。そんな中で自分の分身を過去に送るというタイムスリップ技術が開発されたが過去を変えてしまうのはあまりに危険なので過去へ行くミッションは法によって極めて厳格に管理されていた。この物語の主人公に与えられたミッションは過去から濾過技術を持ち帰る事。過去の大学で研究を続ける女性科学者を訪ねるが、この時代(現代)では経済最適化の名の元に研究費が削られ打ち切られかけていた。

 

グレタお嬢ちゃんが訴える通り想像力が足りない老害どもの金儲けの為に必要な研究が放棄され未来が潰されつつあるのだ。それは今回の疫病騒動でも保健所や医療設備など平常時には過剰に見えたインフラを削り続けた事で緊急時に有効な対応が不可能になってしまった現実を見れば分かる事。自業自得なのだから疫病蔓延で寿命が縮んだ現実を受け入れて無駄な抵抗は止めましょう。マスクもワクチンも自粛も無駄である事は既にデータが証明しています。いくらでも子供たちは友達と密になって恋人と粘膜接触して楽しい人生を謳歌すべきです。それを許容できない大人なら、さっさと死ね。ただただ安寧を貪るだけのエゴイストに存在価値なし。そもそも安全インフラ削減という老害どもの決断が招いた結果なのだから自らの死という形で潔く受け入れるのが筋だろ。

 

このヒロインが語る通り、この主人公が悟った通り結果を受け入れる所まで含めて人間の決断なのだ。これまで幾度となく大衆が危機を避ける決断を下せる局面があった。だが安全よりエゴを優先し無投票や白紙投票も含め反社無能売国奴政権を支持し続けた。その選択の結果を受け入れる責任が大人にはあります。どちらを優先すべきか選ぶ権利は子供たちにも与えられて然るべきです。あくまでも娘を守ろうとする主人公の内面的葛藤が主題になっているので具体的に何かしらの解決がある物語ではない。それだけに何とも中途半端に感じられる内容で、ただただ現代のエゴイズムの暴走によって愚行が止まらない事で生じるであろう未来の可能性のひとつを見せられたという印象で陰鬱な気分にさせられます。