今回は6年生向けの話題ですが、それ以外の学年の皆さんにも参考になる内容もありますので、ぜひご覧ください。
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①もう一度「計算と漢字」をはじめるタイミング
新学年がはじまったこの時期、気持ちを新たにもう一度しっかり「計算と漢字」をがんばりましょう。授業中に行う漢字テストですが、満点を意識すべきです。14点で満足していていいのでしょうか。私はこの1点が入試で合否を左右すると思います。漢字については公開模試の正答率が低いものであってもしっかり復習しておきましょう。
受験生の先輩たちを苦しませたもの、一つ目は訓読み漢字です。
刻む 染める 巧み 潔く 唱える など読むのはそれほど難しくないのですが、書きとなると悩まされます。
二つ目は同音異義語です。務める 収める などは何度も模試や入試に出題されています。漢字に自信がない人は騙されたと思って同音異義語を集中的に勉強してみてください。
計算については皆さんも経験あると思いますが、慣れが重要です。毎日やっていると早くなりますし、
正確になります。また、計算体力という計算についての持久力や耐久力が知らず知らずについていきます。より負荷を強くしたい人は「日特テキスト」で計算問題を選んでやってみましょう。(今すぐはきついかもしれませんが、春休みやGWなどにやってみてはどうでしょうか)
計算で大切なことはためないことです。ためても一日までです。それ以上は正直やる気がおきません。最低でも二日に1回はやってください。毎日やることがもちろん理想です。
実は算数にも時事問題があります。御三家の武蔵中学では2023の素因数分解が出題されました。
2023=7×17×17 です。17×17=289 や 7×17=119などもおさえておきたい知識です。
栄東A1の計算問題です。2023の素因数分解が頭に入っていれば、20.23÷1.7=11.9が暗算でできます。
淑徳与野1の計算問題は2023で分配法則できます。
新6年生の皆さんは2024の素因数分解をしっかり把握しておきましょう。今年の公開模試でもきっと何度も出題されるでしょう。2024=2×2×2×11×23=8×11×23 や
11×23=253 などを覚えておきたいです。
②模試やテキストの文章を読み直そう、そして読書をしよう
今年の入試問題も上位校では新刊本から出されることが多かったです。入試問題は中学校の先生が8月(夏休み)に作成することが多いので8月までに出版された本から作られることが多いです。6年生の2月の公開模試で出題された「給食アンサンブル2」は2022年10月の発刊ですから、2024年入試を見据えての出題ということになります。こちらは1も読みやすいので合わせて読むことをおすすめします。
2024年入試に向けての対策としては、公開模試や後期から始まる実践模試をとっておいて12月ごろに読み直すことをおすすめします。
2023年入試で話題になったのが「夏の体温」や「タイムマシンに乗れないぼくたち」です。「夏の体温」は実践テストの抜粋箇所と同じだったので生徒たちも驚いていました。(12月時点で出題が予想されるので読み直しを指示していました)「タイムマシン~」については、1月の栄東Bと明の星で出題された時点で読み直しを指示していました。ズバリ2/1の麻布で出題されるという衝撃的なことがありました。この二冊はぜひ前期で余力があるうちに読んでおくといいでしょう。2024年以降も出題の可能性があります。当分品不足になるかもしれませんがそのうち落ち着きます。春休みの読書におすすめします。
論説文は、なかなか普段は読みづらいかもしれません。しかし、本科で論説文を扱う時期は公開模試も連動して論説文が二題出題される月もあります。(つまり物語文が出題されません)最近入試に出題されるのがちくまプリマ―新書です。
「「自分らしさ」と日本語」
「みんな違ってみんないい」のか?
「学校はなぜ退屈でなぜ大切なのか」
などが話題になりました。こちらも対策としては、公開模試などで出題された本でちくまプリマ―新書のものがあれば手に取ってみるとよいでしょう。しかし、論説文は内容的に難しいのでGWや夏休みなどにチャンスがある場合でかまいません。
先ほどは新刊本が出るという話でしたが、もう一方で名作や数年前に話題になった本をもう一度出題する傾向があります。まさに二度出るものは三度出るです。特に複数回入試を行なう学校に多い傾向です。これは対策としては、授業で扱った文章、日特テキスト(2022年の入試問題集)や銀本(2023年の入試問題集)で授業で扱った文章をもう一度読んでみましょう。重松清の「小学五年生」は短編集ということもあり驚異の出題率です。毎年複数の学校で出題されます。日能研の冬期テキストにも収録されています。抜粋箇所も同じなので本当に驚きます。2021年に流行った、いとうみくさんの「朔と新(さくとあき)」もまた今年出題されました。(その2に続く)
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