SNSで話題の『勇者たちの中学受験』
学校名と塾名が実名というところが「二月の勝者」や「翼の翼」と違って新鮮、
そして緊張感があります。最後のおおたとしまささんによる解説には
「実話をもとにした創作である」とあります。
そのあたりを念頭に入試二か月前に読んでおくと6年生の親御さんにも学びがあると思います。
現在amazonでは欠品していますが、kindleではすぐ読めます。
また増刷中とのことで11/22以降は本でも入手できそうです。
Twitterのスペースでもお話ししました。
少しの期間はアーカイブで残っていますのでお時間ある方は音声でどうぞ!
— akira/中学受験Walker (@AArukikata) November 18, 2022
何回かにわたって『勇者たちの中学受験』をレポートしていきます。
極力ネタバレがないように、かつ中学受験ライフに学びになるような記事にできればと思っています。
エピソードⅠ アユタ
登場人物
水崎大希(たいき・父)
水崎真澄(母)
アユタ(中学受験生)
p.8
そんなアユタにどんな言葉をかけて送り出そうかといちいち考えたが、結局シンプルに「いってらっしゃい」にした。
あまり特別なことを言わないほうがいいと、入試直前期の親向けの動画で見たからだ。
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このシーンだけでも緊張しますね。もうじきこの瞬間がきますから心の準備だけでもしておきましょう。
p.10
ひとまず喫茶店に入り、一服する。それでもまだ時間がたっぷりあるので、小石川後楽園まで歩いてみることにした。
わが子が必死に問題を解いているときに、自分は美しい日本庭園を散策している。
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入試シーズンは本当に寒いので一服できる場所は探しておきたいです。
ルノワールや伯爵だと温かいおしぼりが出てくるので入試応援帰りにはよくよっていました。
早い時間からやっている喫茶店などをチェックしておきたいですね。
p.24
毎朝六時に起きて、朝の勉強を一時間ほどこなしてから登校するのが習慣になっていた。朝の勉強が続けられているだけでも中学受験を通した成長だと、大希は内心、感心している。
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上位クラスの子たちと話をしていると朝の時間の使い方がうまい子が多い印象があります。(朝が得意、不得意の個人差はあるかもしれませんが)勉強は時間を分けた方が定着や集中力の面でもいいように思います。朝やって、夕方や夜に時間を空けてから再度やってみるほうが頭もリフレッシュして効率がよさそうです。
p.25
十時ちょっと前にスマホを取り出し、受験番号を入力する。十一時、画面をクリックするが、つながらない。もういちど……。
つながらない。アクセスが集中しているのだろう。
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マイニチノウケンでもときどきあって申し訳ないですが、入試でもサーバーが落ちることがときどきあるようです。
結果を見てから出願の場合もあるでしょうが、こういうこともあるので出願には余裕をもっておきたいです。
p.25
ただし、気になったのは国語の点数だ。もともと国語は苦手だが、思った以上にとれていなかった。最近では、合否だけでなく、得点までわかる入試が多い。
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埼玉入試は得点開示をしてくれる学校が多いのでしっかり復習をしておきたいです。
学校HPに受験者平均点など詳細に情報を載せてくれる学校もあるのでそちらもチェックしておきたいです。
日能研生の場合は問題や解答、解説なども特設サイトより印刷できるように例年なるので、プリンタのインクやコピー用紙(基本的にA4)を多めに用意しておきたいです。1月入試で出た問題が2月入試に出ることは結構あるので1月入試のふり返りは馬鹿にできないです。
p.27
ちょうどそのころ、新型コロナウイルスの感染者が急増していた。本来であればぎりぎりまで小学校にも通わせるつもりだったが、万が一感染してしまったり、濃厚接触者になってしまったりしたらたまらない。
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3年から4年かけて準備してきた中学受験です。直前期に少しぐらい休んでも罰はあたらないと思います。
今年の1月も学級閉鎖や学年閉鎖などで通いたくても通えない状態の小学校もありました。1月に何をどれくらいやるかで2月の結果も変わってくるでしょうから今から少し考えておきたいです。今の時期はインプットでもいいですが直前期はアウトプットや暗記のメンテナンスをすべきです。新しいことを覚えるようなことをしてもなかなか身に付きません。避けたいのが何をやったらいいかわからないという状態です。やるべきことをリストアップしておきたいです。
12月・冬期直前期のおすすめ勉強
先生から具体的に指示が出ている場合はそれ従っていけば問題ありません。
国語
①漢字語句
ルーティンの漢字語句(ステージVの合格完成語句・冬期テキストの漢字語句)の他に公開模試で間違えた漢字の直しをすることをおすすめします。正答率も出ていますが、漢字は難しいものでもできたほうがテスト本番で自信につながります。前回の公開模試で正答率が一番低かったのが「節操」でした。しっかりおさらいしておきたいです。1科目目のしかも漢字でスムーズにスタートを切れるとあとあとうまくいくものです。
②公開模試、実践テスト(+授業や冬期講習)の本文の読み直し
特におすすめしたいのが公開模試の本文の読み直しです。物語文、論説文どちらもお願いしたいのですが、時間がない場合は物語文だけでもいいでしょう。先日の公開模試で出た『夜に星を放つ 』は入試でも出題が予想されます。出典本まで見る時間はないでしょうから、あくまでテストの読み直し程度で構いません。国語の文章題は配点が多いのであたるとでかいです。残りの公開模試で出題された文章もしっかり読み直しておきたいです。
算数
①計算・一行題のレベルアップ
個人のレベルごとにやることは多少異なります。
偏差50前半までであれば、日々の「計算と漢字」の後半の一行題をしっかりできるように復習しておく。
いわゆる典型題を正確に早くできるようにする。公開模試の1番2番の復習でもいいでしょう。こちらは正答率がでているのでいたずらに低いものは手をつけないこと。11月で「計算と漢字」は終わりますが、冬期テキストにも計算と一行題はあるので配付されたらそれをやってもいいでしょう。50後半以上の人で計算に不安があれば、前期日特テキストや銀本からピックアップしてやってもよいでしょう。Aクラス生は冬期テキスト内のパーフェクト算数もおすすめです。
②ステージVの例題や演習・夏期テキスト共通428
算数が苦手な人はこの時期、自習で新しいものに手を付けても入試までに自分のものにする時間はありません。授業でやったもの一度やったことがあるものをていねいに復習して解けるようにしていきましょう。おすすめの単元は「速さ」「平面図形」、上位校だったら「立体図形」「場合の数」「規則性」です。難問を解ける必要はありません。基本を確実にです。最上位生は先生の指示に従ってください。
社会
①メモリーチェック
学校の出題内容次第ですが、歴史範囲はリターンが大きいです。時間がなければ今年は鎌倉時代、太平洋戦争。
公民では憲法や国会をおすすめします。
②時事問題の復習
12月から時事問題に入りますが、しっかり復習をしていきましょう。重大ニュースを家で読み込むようにしていきたいです。
重要語句が書けるようにしていきましょう。過去問を見て時事問題が出ているようであればより注意していきたいです。
最近は枕でつかわれるだけでなく、知識を聞かれることも増えてきているように思います。これからで十分間に合いますから心配しすぎることはありませんが大事なところなのでしっかり復習しましょう。
↓5年生以下で重大ニュースに興味がある人はこちらがオールカラーで読みやすいです。
理科
①志望校に出る苦手分野の把握
男子校や上位女子校では力学・水溶液・気体などがポイントになってきます。メモチェでは不足かもしれないので、栄冠への道やその他先生の指示に従いましょう。銀本などからやるように指示があるかもしれません。生物分野や地学分野が苦手な場合は最低でもメモチェレベルは押さえておきたいです。
②理科も時事問題
学校によっては理科も時事問題が出る場合はあります。おそらく冬期講習でやってもらえるはずですが過去問を見て過去に出題されているか確認しておきたいです。
その他
入試問題説明会の情報収集
もし志望校や併願校で入試問題説明会がある場合は情報を集めておきたいです。最近はかなりヒントを与えてくれる学校もあるようです。その情報に振りまわされすぎる必要はありませんが、知っておきたいです。
p.29
でも悪循環だった。大希と口論になると、アユタはときどきプチ家出を企てた。
こんなことをしている場合じゃない。
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あと少しなので口論による時間の浪費は避けたいです。大人は何か気分転換を見つけてそこで気分をリフレッシュしてみる。
子どもも口論した後はテストや授業中のパフォーマンスが落ちるのでいいことないです。
↓先日上野の国立博物館に行ってきました。公園内の散歩もいい気分転換になりました。
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