Vol.955-2/6 R巻頭-67。歴史(観て歩き)レポ-中讃編:42<法道寺・長柄ダム他2> | akijii(あきジイ)Walking & Potteringフォト日記

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「凡に中なる、これ非凡なり」(論語)、「何事も自分に始まり、自分に終わる。自分を救う道は自分以外ない」(夏目漱石の言葉)を座右の銘に、我流(感性だけ)の写真を添えて日記を綴る。

Vol.955-1/6に続けてご覧ください。

 

▼交差点「サンメッセ香川前」の左前方に香川産業頭脳化センター、県道43号線沿いに北方向の「林地区イラストマップ」へ進む

 

▼「林地区イラストマップ」、旧高松空港跡地の碑

 

<旧高松空港跡地の碑文>

ここは昭和の後半から平成の初めまで香川県の空の玄関であった旧高松空港の跡地であるが、旧高松空港の成り立ちは地元との関わりを抜きにしては語ることができない。太平洋戦争の戦局が厳しくなる中、昭和十九年一月二十三日林村に晴天の霹靂ともいうべき事態が突発した。陸軍省から林村を中心に周辺三町村にまたがる約二百七十ヘクタールに飛行場を建設するとの連絡が入ったのである。時の三宅信夫村長は事の重大さのあまり顔面蒼白、絶句して言葉を失うほどであった。五日後の二十八日、林小学校講堂に指定区域内の関係者四百余名が集められ土地の買収家屋の移転を正式に要請された。永年住み慣れた土地家屋への愛着、近隣の親しい友との別れ、新しい土地での生活の不安などが心中に激しく交錯し、場内は寂として声もなかった。戦争に勝つためとはいえ、断腸の思いでこれを承諾せざるを得なかった。
昭和十三年には優良町村として内務大臣表彰を受けた林村も田畑の半分近くを失い、公共建物を含めた二百七十五戸の家屋を一挙に移転するに至っては、まさに崩壊寸前となり、村民の苦悩はその極みに達した。

周辺市町村からの勤労奉仕隊の援助を得ながらも、縁故知人を頼って列をなして家財を運ぶ村民の姿は今も脳裏を離れるものではない。移転は4月末までの極めて短期間のうちに完了し、引き続き軍は飛行場の建設に着手した。

作業はすべて人力に頼るため一般人はもとより学生・生徒まで連日数千人が勤労奉仕に動員された。

夜を日につぐ突貫工事の末、八月には東西滑走路が完成し、九月からは軍用機の飛行訓練が始まった。

しかし当初計画されていた南北滑走路は翌年八月の終戦時に至も遂に完成し得なかった。
戦後、飛行場用地についてはいわゆる飛行場解放運動が行われたが、昭和三十年十二月運輸省高松航空保安業務所長と宮井政雄村長との間で高松飛行場敷地設定についての協定書が交わされ決着をみた。

その結果大部分が農地等として売渡し、譲与され、約三十二ヘクタールが飛行場として残されることとなった。
本格的な民間航空による利用は昭和三十年五月の大阪-高松路線の開設にはじまり、昭和三十一年には第二種空港となり、滑走路や通信施設等の整備も順次進められ、香川県の空の玄関として広く県民に親しまれてきたところであるが、平成元年十二月の新しい高松空港の開港に伴い、三十余年に及ぶその使命を終え供用廃止された。
その後、この空港跡地は高松市の中心部近くに位置する立地条件を活かし二十一世紀に向けて香川県の産業の飛躍的発展や文化の振興を図るための拠点とするため、平成二年四月香川県が国から用地を取得し、技術・情報・文化の複合拠点としての「香川インテリジェントパーク」の形成を図るべく、地元の協力の下鋭意整備が進められたところである。
今、空港跡地の開発が進む中、空港の歴史を振り返り碑として後世に残するものである。

平成六年三月 林地区開発協議会

 

▼交差点「サンメッセ香川前」に戻る-南に香川産業頭脳化センター、香川産業頭脳化センターの石標

▼南にRISTかがわ-1

 

▼サンメッセ香川-1

▼サンメッセ香川-2

 

▼サンメッセ香川-3

 

▼サンメッセ香川-4

 

▼サンメッセ香川-5

 

▼サンシャイン通りに戻った、南にRISTかがわ-2

 

▼RISTかがわの南にFROM香川

 

▼サンシャイン通りに進む、南はサンメッセ香川臨時駐車場

 

▼北に四国明治㈱

 

▼南奥に高松クレーター5座が見える、サンシャイン通りの標識(東へ0.7km・西へ0.8km)

 

▼後方を振り返る、北にエクシオグループ㈱-1

 

▼北にエクシオグループ㈱-2

 

▼交差点「図書館前」を渡る-1(南奥に香川県立図書館)、案内標識

 

▼交差点「図書館前」を渡る-2、北にさくら荘-1

 

▼南に香川県立図書館、北にさくら荘-2

 

▼香川県立図書館と文書館

▼香川県立図書館横公園、南奥に香川大学創造工学部-1

 

▼南奥に香川大学創造工学部-2

 

▼南奥に香川大学創造工学部-3

 

▼南奥に香川大学創造工学部-4

 

▼次のサンシャイン通り西詰交差点「香川大学工学部西」を左折、交差点を横断(正面はTSUTAYA高松サンシャイン通り店)

 

▼林町を南方向へ進む-1、北西方向奥の香川県済生会病院ズーム

 

▼林町を南方向へ進む-2(次のT交点を左折)、西方向奥に櫻木神社の杜(ズーム)が見える

 

▼林町を東方向へ進む-1、前方左(北)に香川大学創造工学部

 

▼左(北)に香川大学創造工学部、香川県立図書館横公園の奥にさくら荘

 

▼林町を東方向へ進む-2、香川県立図書館横公園

 

▼香川県立文書館、南にサンシャインこどもの森

 

▼林町を東方向へ進む-3、信号交差点を直進横断

 

▼交差点の香川インテリジェントパーク(KIP)の案内標識、正面にサンメッセ香川臨時駐車場

 

▼奥に香川産業頭脳化センター・RISTかがわ・FROM香川、右折して上林町へ向かう

(次報Vol.956に続く)

 

 

引き続き、Vol.955-3/6をご覧ください。