Vol.955-4/6に続けてご覧ください。
<68.長柄ダム)> <撮影:2012.05.13 and 2013.06.28>
綾川は讃岐山脈に源を発し、綾川町から坂出市内を流れ瀬戸内海に注ぐ流域面積 137.5平方km、流路延長 38.2kmの二級河川であり、その規模は香川県を代表する河川の一つです。長柄(ながら)ダムは、綾川の治水安全度の向上、流域における水不足の解消を目的として、昭和27年度に完成しました。 (香川県HP)
香川県が管理する県営ダムで、高さ30mの重力式コンクリートダム。青森県の沖浦ダム(浅瀬石川)に次いで日本で二番目に施工が開始された歴史の古い多目的ダムであり、綾川の洪水調節と下流域の慣行水利権分の農業用水を供給する不特定利水を目的としている。1995年(平成7年)よりダムのかさ上げと総貯水容量増大を目的としたダム再開発事業が計画されている。ダムによって形成された人造湖は長柄湖と命名され、香川のみどり百選に選定されている。なお、同一名称のダムが千葉県市原市にも存在する。 周辺は四国のみち・香川県水辺を歩くみち8番「長柄ダムとサクラのみちコース」である。1995年からダム再開発事業が行われている。計画によると全体事業費は約160億。
長柄ダム本体の改修(堤高が30mから42mになる)や田万ダムとの間に田万・長柄導水トンネルを建設する。
これにより長柄ダムの貯水容量が大幅増加するとともに、洪水調節方式が一定量放流方式から自然調節方式になり、治水・利水両面でのダム機能が強化される。また綾川流量の安定確保による流域環境の保護も期待されているが、鳩山由紀夫政権時代の国土交通大臣・前原誠司によりダム事業再検証の対象ダムに指定されており、事業の進捗は遅れている。 (Wikipediaより)
<所在地・外観>
▼長柄ダム- 綾歌郡綾川町東分
▼長柄ダム-延べ25万人の労苦の結晶
主基斎田跡地から南方向に約2.2kmの所に「長柄ダム」がある。
<概 要><歴史遺産>
▼長柄ダム-堤体、ダム湖
四国のみち(環境省ルート)の踏破ルートでダムを訪れた。
▼高山航空公園との分岐点(長柄damへ2.7km地点、左側直進)、四国のみち指導標を右折
▼竹藪の中を通過する-1
▼四国のみち指導標を左折、竹藪の中を通過する-2
▼竹藪の中を通過する-3
▼竹藪の中を通過する-4
▼竹藪の中を通過する-5
▼竹藪の中を抜け出る、長柄ダムへ向かう
江戸時代以来、綾川水系の灌漑は、永富池と北条池に頼っていた。その後、大正時代から昭和時代初期に掛けての数度の旱魃・洪水を経験し、その対策としての新たな水源研究が行われ、1935(昭和10)年、永富池北条池両耕地組合連合が成立する事により、ダム建設計画が始動し、1936年5月に起工した。この時期のダム計画始動は、内場ダムなどと共に県内では草分け的な存在であったが、1944年第二次世界大戦の影響を受けて中断された。
▼内場ダム、ダムの概要説明板
▼内場池(ダム湖)、内場ダムの堰堤
しかし、戦後の度重なる要望を受けて、1949年工事は再開され、用水補給と洪水調節の機能をもつ県営多目的ダムとして、1953年に完成した。総貯水量390万t、延べ25万人に及ぶ人員を要した。
周辺は、ヤマザクラの名所で有り、6月のユル抜きは地域の風物詩とも成っている。
▼長柄ダム湖の側道、長柄ダム湖-1
▼ダム湖と管理事務所、サクラ並木
▼長柄ダム湖-2、長柄ダムの堰堤-1
▼長柄ダム-竣功プレート、長柄ダムの堰堤-2
▼長柄ダム湖-3、長柄ダムの堰堤-3
<関連遺産>
ダムの東側の管理事務所から南へ坂を上がると、長柄神社がある。
旧社地はダムに沈み、移築したもので、妙見を祀る。
▼長柄神社-1(web引用)
▼長柄神社-2(web引用)
ダムの北西へ約1kmに高山航空公園がある。
高松空港から飛び立つジェット機を、真下で見る事ができる公園として親しまれている。
▼高山航空公園、高山パークセンター
▼日本T-2超音速高等練習機、セスナ170B小型単発機
▼川崎KH-4(航空機)ベル47G3B-KH4ヘリコプター、航空保安施設
▼航空神社、石原地神
▼北東方向の景観、高松空港の滑走路
▼公園
<文は現地説明板やWebなどより引用した>
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