Vol.952-3/4に続けてご覧ください。
<61.八坂神社・大久保神社> <撮影:2015.11.04>
八坂神社
そのむかし、このあたり一面萱のおい茂る荒れた土地だったそうです。多くの先人達が土地を開墾し、水を引き、豊かな水田地帯をつくりあげてきました。現在物流の中心として人々がゆきかう場所として生まれ変わりましたが、開墾開発の信仰の中心として人々に崇敬されています。(境内由緒書きより)
大久保神社の境内地は広く、社叢の大きな神社で、国道の方からもよく解る。
八坂神社の隣に祀られている大久保神社の由緒を読むと、この地域のために貢献した大久保主計と久保太郎右衛門を人神として祀っている。
由緒(香川県神社誌)
延暦年官讃留霊王の後裔にて阿野の人正六位上綾公官麿が、瀧宮牛頭天王の御分霊を奉齋し、履脱宮と称へ菅原村の鎮守となせしに始る。仁和年間菅公国司として瀧宮に居り、厚く尊崇して屡々境内に於て射御會を催されたりと傳へられ、この故事によりて、明治初年の頃までは毎歳百々手神事とて齋庭に於て弓を奉射する儀式ありしが今中絶す。瀧宮柾木城主豊後守安資社殿を修理せしが、天正年間兵火に罹り焼失し、其の後氏子等之を再建す。寛永六年改築、弘化四年大修理、明治四十一年本殿、幣殿、拝殿を改築する。明治四年村社に列せられ、大正十三年九月二十五日神饌幣帛料供進神社に指定せらる。明治四十二年(字南)大久保神社を合祀す。
<所在地・外観>
▼八坂神社・大久保神社-綾歌郡綾川町萱原964
▼八坂神社・大久保神社-萱原(かやはら)用水の難工事を偲ぶ
国道32号線沿いにあるイオンモール綾川の裏に隠れるように、「八坂神社」がある。
<概 要><歴史遺産>
旧萱原(かんばら)村(現、綾川町萱原)の鎮守の氏神で、祭神は滝宮神社から分祀した牛頭天王(ごずてんのう)である。
▼イオンモール綾川
▼八坂神社-1
▼八坂神社-2
▼八坂神社-3
▼八坂神社-4(左奥が大久保神社)
「大久保神社」は、八坂神社の西隣に祀られている。
元禄から宝永年間(1688~1711)に、萱原村の庄屋久保太郎右衛門(くぼたろうえもん)は、綾川の水を大羽茂(おおはも)池・山下池など、既存の30余りの池に引いて滝宮・萱原・陶の田畑を潤した萱原用水工事を直訴・完成させた。久保太郎右衛門と、その直訴を聞き届けた高松藩大老大久保主計(かずえ)を祀る。
▼萱原導入路改修記念碑
▼山下池、改修記念碑
▼大久保神社-1
▼大久保神社-2
1707(宝永4)年、宝永地震の直前に完成した萱原用水は、勾配の少ない全長3里半(約13.7km)におよぶ難工事で、その遺徳を偲び、8月22日に祭りが行われる。昔は浪花節も演じられて賑わった。
<文は現地説明板やWebなどより引用した>
▶▶▶▶▶▶ 今報了◀◀◀◀◀◀