Vol. 407-1/2に続けてご覧ください。
<さぬき/てつたび:ことでん駅周辺シリーズ>
12:《[志度線] S12 塩屋駅》
塩屋がまだ県内で最も有名な海水浴場だったらしい。
砂浜も歓声も消えたが、今も波は寄せている、そんな塩屋を取材した。
<駅メモ、所在地、駅名標と駅舎&ホーム>
単式ホーム1面1線の無人駅で、急カーブの途中にありホームも琴電志度へ向かって大きく左に曲がっている。かつては相対式ホーム2面2線を有する構造で、その時のホームの遺構が北側に残る。
▼所在地図
▼駅名標とホーム&電車
<周辺施設・地域メモ>
塩竈神社や塩屋海岸などがある。塩屋ポンプ場は、分流式汚水・雨水ポンプ場で、1分間の揚水量(単位:立方m)は、 晴天時最大3.20、雨天時最大220.00だ。
▼塩屋ポンプ場-1
▼塩屋ポンプ場-2
▼塩屋海岸
▼アイランドコート塩屋海岸
<見もの・聞きもの>
◇ジョージナカシマ記念館
ジョージナカシマ記念館は、駅から西へ300mの国道11号沿いにある。
20世紀米国を代表する日系家具デザイナーの作品を約70点展示している。同館を設立し、運営する桜製作所は米ニューホープの工房以外では世界で唯一、ナカシマ作品を製作するライセンスを持っている。半世紀にわたる協働の歩みとミングレン・シリーズなどの代表作を一望できる。
▼桜製作所
◇塩竈(しおがま)神社
塩竈神社の祭神は塩竈塩土老翁(しおつちのおじ)で、勧請は1698(元禄11)年。遺構は確認されてないが、塩屋の名前や古文書の記録から塩田があったとされる。
「天保8年(1837)11月」の石の鳥居があり、天保期には4町歩ほどの塩田があったと伝えられている。
防波堤が築造されるまで海辺の砂浜が社周辺まで続いていた。駅から北へ徒歩で5分である。
▼塩竈神社-1
▼塩竈神社-2
▼塩竈神社-3
◇塩屋海水浴場前駅跡
1951(昭和26)年7月から志度線唯一の季節臨時駅として「塩屋海水浴場前駅」が毎年夏に開設された。臨時駅は塩屋駅から東へ約300m、防波堤の東端にあった。塩屋海岸は旧琴電が休憩所など直営施設を整え、電車で乗り付ける海水浴場として人気を集めたが、護岸工事などの影響で砂浜が減少して人気を失い、臨時駅は1970(同45)年を最後、姿を消した。
▶▶▶▶▶▶ 今報了◀◀◀◀◀◀