Vol.275-2/3に続けてご覧ください。
第83番札所—一宮寺は高松市郊外の田園地帯に建つ寺、大宝年間(701~704)に義淵僧正が建立した法相宗の大宝院が始まりである。その後、現在も隣接する讃岐国の一宮神社の創建に伴い田村神社の別当寺となり、寺号も一宮寺に改められた。大師は大同年間(806~810)に訪れて、本尊聖観世音菩薩を刻み札所とした。
▼一宮寺、山門
田村神社は、わが国の農業の開祖と言われる倭々百襲姫命(やまととももそひめのみこと)をはじめ5社を祀った農業神の神社。現在も人気の高い神社で、とりわけ2月の節分祭は多くの人で賑わう。
▼仏生山歴史街道へ向かう-2、田村神社1
▼田村神社-2
一宮町からは、時折、車の通る現代の町並みと昔ながらの町並みが渾然一体となりながら仏生山町へ。
▼仏生山歴史街道へ向かう-3、県道172号を横断直進(屋島寺17.7km道標)
▼国道193号を横断直進、屋島寺17.1km(一宮寺0.1km)の道標
行く手に電車の線路がある。
かつて大名行列が威容を正して通った道も、今ではすっかり現代生活の道となっている。
▼仏生山歴史街道へ向かう-9、コトデン仏生山駅前の踏切
とりわけ一直線に伸びる仏生山の本町通りに入ると格子戸や卯建(うだつ)
、袖壁、屋根には魔除の飾り・懸魚(けぎょ)…。風情あふれる佇まいが
”お成(な)り街道”として高松藩主が駕籠で往来した往時を語ってく
れる。
続きは、次報でご案内します。
--今報了--