<Flower arrangement>
苦を我慢…。
昔は日本も貧しかったせいもあるが、子供が何かをせがんでも親がすぐ買い与えることはなかった。
私たちの年代はその体験は嫌というほどした。のどが渇いた、腹が空いたと、子供が訴えても、今の若い母親のようにすぐ缶ジュースを買い与えたり、ファーストフード店に連れて行ったりはしてくれなかった。
そういうとき昔の母親の言うせりふはただ一つ、「我慢おし」に決まっていた。
家に帰るまで、食事の時間まで我慢しなさい、の一言で子供は欲望を抑えさせられたのだった。
また、我慢は次のような使い方もされたと聞く。
戦前の日本では、12~14歳でもう働きに出るのだから、今から見たら実に過酷な社会だった。その仕事はむろんいいものである訳がない。
給料は恐ろしく安く、辛い労働条件で我慢しきれず逃げ出す者もいたが、その時の母親が子に言うのは「我慢おし。我慢すればそのうち必ず酬いられるから」であったという。
我慢とは辛く苦しい条件にいる者に対して発せられる言葉だったのである。
辛さに耐えよ…と。
「若者はなぜ3年で辞めるのか?」という本に、「わがまま」「忍耐不足」という二語が、若者たちが企業から途中下車する理由を説明するキーワードになる、と記述されている。
誰だって苦より楽を求めぬ者はいないが、楽ばかりしていては自分を人間へと鍛える事ができない。
<This flower>ウォーキングコースに咲くカンナ
葉も花もやや大型で、葉の形がいい。色は赤、黄、橙、白など色々ある。
インドの伝説に、ブッダ(仏陀)さんの霊の力をねたんだ悪魔が、あるときブッダさんにケガをさせ、そのケガの傷から流れた血が土に染み込んで、そこから発芽して咲いた花がカンナだった、と言われている。
花の色がそれほどまでに赤い、ということ。
Canna(カンナ)の語源には、古代ケルト語の「Cana(つえ)」「Can(芦(あし))」、ギリシャ語の「Kanna(葉)」の諸説がある。
開花時期は6月下旬~10月中旬頃で、夏のあいだじゅう咲き続ける。
<香川のみどり百選シリーズ1-⑳:金山、常山、笠山>
JR坂出駅を降り立つと、すがすがしいサヌカイトの響きが迎えてくれる。
金山はこのサヌカイト(讃岐石)、俗にいうカンカン石の山なのだ。
カンカンと金属音を発するので、カネ石から金石のある山、金山と呼ぶようになったとか。駅のすぐ南東に、かわいらしい笠山があり、その後方に聳える金山と常山は、さしずめ父と母。二つの山が静かに笠山を見守っている。
今回登った金山・常山・笠山の三座は、それぞれに特徴があり面白い山歩きになりました。
一部の方は「坂出カンカン三座」と呼んでいるらしいが、約4時間で楽しむ事が出来る。今回は福江ルートから登りましたが、次に機会があれば江尻ルートから登り常山へ縦走するのも面白いと思いました。
このルートは、自宅からJRレールで坂出駅の往復と自分の足で、延べ6時間でした。