人は教えられた正解をミスなく律儀にこなそうとします。でも人はなぜか不正解を教えてくれません。
正解ではなく、不正解こそ真実なのです。
正解はいつでも分かります。不正解はたまにしかでないので分かりにくいです。不正解を知ることから本当の正解が分かってくるのです。
例えば、商品を数える作業があったとします。2回数えて合っているとほぼ合っています。2回目数えた時に、1回目より数が多いと1回目のカウントミスの可能性が高いです。小さい薄い商品を2つ重なってカウントすることがあるのです。
この不正解にいかに早く気づくか?です。この不正解に気づくと、手袋を取って重ならないように数えるクセがつきます。
まず、最初は適当にやってあえてミスをすることです。そういう気を抜いたときや、集中が途切れたときにするミスがあなたの弱点でもあります。そこからミスを改善するヒントが隠されています。
多くの人がやらないのは、自分の弱点や欠点を知ろうとしないことです。受け入れられない人です。
今の時代は怒らない人やミスを指摘しない人ばかりなので、自分の落ち度に気づいていない人がかなりいます。長所を知ることも大事ですが、短所を自覚することも大事です。
小さな短所を改善して長所となっていくからです。
冒頭でも言いましたが、正解はいつでも知ることができます。問題はいかに不正解を知ることができるか?です。
不正解を見つけることでやっていいことと、やってはいけないことの線引ができます。それが案外仕事や作業をやる上での肝だったりします。
最初にミスをしていないと、いざミスをしたときや、他者がやってしまった時に対処法が分からなくなります。
いち早く不正解を知り、対処法を知ることが何事でも大事なのです。