記憶の扉 | ミタクエオヤシン

ミタクエオヤシン

ミタクエ・オヤシンとはネイティブ・アメリカン、ラコタ族の言葉で「私に繋がる全てのもの」という意味です。
だから、みんなつながっていこうね!

日々日常、非日常、音楽、映画、宇宙、スピリチュアル・・・などを綴ります。

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「音」は本当に不思議です。
目には見えないのに人々の感情を左右します。
それは人間だけではなく動物や植物、そして鉱物にさえも影響を与えます。

あえて音楽と言わなかったのには意味があります。
一般的に音楽といえばポップスやロック、クラシック、ジャズなどがあり、一応メロディやリズムは音符で表すことができます。

しかし風の音、波の音、動物の鳴き声などは音符にすることはできません。


風の音を例にしてみても、常に変化し続け同じ音は2度ありません。
でも風を感じさせる(思い起こさせる)音楽はあります。
つまり音楽がきっかけになって、どこかの風景や思い出が心の中に現われ、楽しさや哀しみなどの感情が呼び起こされるのです。

そして面白いことにそれが人によって異なるということです。
ある人にとってすごくいい曲も他の人には何でもなかったりするのです。
また、心に浮かぶ風景も全く違ったりします。わたしにはそれがとても不思議に思えてなりません。


ニューヨーク滞在中地下鉄でパフォーマンスしていたとき、長い通路の真中でマンドリンを弾いていたら前を50メートルくらい通り過ぎていった老人がわざわざ戻ってきてコインをくれました。

その人はアイリッシュ系のような顔立ちでなにも言わないけど、ニコニコしながらうれしそうにして、また私の前を通り過ぎていきました。きっとマンドリンの音色が彼の故郷の思い出への引き金になったのかもしれません。

またある時は学校帰りのような黒人4,5人のティーンエイジャーがずっと離れたところから踊りながらやってくるのでどうしたのかと思ったら、私の音で踊っていたのです。
前を通り過ぎるときはもうみんなでおおはしゃぎしていました。
でもこのときは中近東っぽいどちらかといえば暗めの旋律だったのでちょっと驚きでした。(ヒップホップで踊るならわかるけど)
きっと彼らはイスラム系なのだろうとかってに解釈しました。

まあそんなわけで音楽が人に与える影響は様々です。
そして自分なりにわかったことは音はその人のDNAに関係があるのではないか、
もっといえばそれは前世の記憶につながるのではないかと思うのです。


前世なんか信じないと言われればそれまでですが・・・

でも私の場合はそれが当然のことだと思っています。
ブルックリンに住んでいたときもはじめて通る場所なのになんか懐かしく感じるし、友人が持っていたティーピー(ネイティブアメリカンの居住型テント)でキャンプをしたときはとても懐かしい気持ちで自分は絶対、以前?こういう暮らしをしていたのだろうと思いました。

このような体験から私は少しずつ確信していきました。


あらゆる音(音楽)は,人それぞれに影響を与え、その人のDNAに共振して記憶の扉をあける呼び水のようなものであり、それは前世の記憶をも呼び起こすのだと・・・。