マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

マンハッタン88丁目の窓から、ニューヨークの日々の生活をお伝えします。

ニューヨーク在住20年を超えた自称ニューヨーカーの筆者が、ニューヨークの生な様子をニューヨークの風にのせてお届けします。

昨日はアメリカは感謝祭でした。この日をもって、アメリカは公式にホリデーシーズンに突入。街中のショーウィンドウはクリスマスの飾りつけで綺麗です。テレビではもちろん、ウェブ上も、ブラックフライデーだ、クリスマスプレゼントだ、買え、買え、と言わんばかりの広告で満ち溢れ、地元のスーパーでもじゃんじゃんクリスマスソングのBGMがかかっています。爆  笑 車のコマーシャルで、車のトップに大きなリボンをつけてガールフレンドやら夫を感激させる、というコマーシャルも多々あるのですが、クリスマスにあんな高いものを贈る人は、一体どれだけ年収があるのだろうか、と毎年思ってしまいます。(写真はウェブから借りてきました。)

 

 

そして、我が家はどうしたかと言いますと。。。。

 

朝サンクスギビングパレードを見に行くも、あまりに遅く行ったため、2、3個のバルーンしかみられず。これなら、テレビで見ればよかった。

 

そして、家に帰ったあとは、ターキーがオーブンに入る前に、まずはアップルパイ。この2、3年恒例になった我が家の14歳、反抗期真っ盛りのこの人。私は不器用で綺麗に格子模様にパイ生地が編めないのです。爆  笑

 

そして、今年は12ポンドのターキー。食べる人の人数によって何ポンドのターキーが必要か、の計算するウェブサイトもあるのです。ご興味のある方はこちらから。今年の焼け具合はちょっと鼻高々。綺麗に焼けました。前の晩から、ブラインという、塩と砂糖、ハーブの入った液に漬け込みましたから、2時間焼いてもお肉はしっとりラブ

 

今年は、カービングのやり方をYouTubeで調べてね、とお願いしたところ、そこまでやってくれました。巨大ターキーと格闘して

まずはウィングから、と切ってくれているところです。この姿をみて、親バカな中年母は、この子は外科医に向いているかも、と思わずにいられませんでした。爆  笑爆  笑

 

 

そして、昨日のうちに焼いておいたパンプキンパイとアップルパイ。

Food coma という言葉、聞いたことがありますか?もう動けないほどお腹がいっぱいな状態のことで、昨晩の

我が家の3人はまさしくそれでした。その後”Strange Thing ”のファイナルシーズンのエピソードをもう一つだけみました。

クラウス教授だけは、平常と変わらず論文を書いていましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

少し前に、大昔に読んだ本の中のくだりをふと思い出し、一体何の本だっただろうか、と漠然と考えていました。

こう言う時にこそチャットGPT。

 

私:両親が牛あるいは何かの動物に変わり果て、その首に泣いてすがりつく、というくだりの本は何か。

チャットGPT:新見南吉の「ごんぎつね」か、とか小川未明の童話の中の。。。。

 

私の記憶の中では芥川龍之介の「蜘蛛の糸」だったような気がしていたのですが、チャットGPTは引き続き、全然見当違いな

回答しかよこしません。ごんぎつね、なんてそんな可愛いお話じゃないんだったら。

 

そして、更に質問を繰り返し、私の記憶も牛から馬に変わり、更に動物一般にまで検索を広げ、やっと正しい答えが出て来ました。

芥川龍之介の 「杜子春」で、もう古くて著作権も切れているのでしょうか、あるいはあまりに短い小説だからでしょうか、チャットGPTはその本文のリンクまで探して来てくれました。

 

"     杜子春は必死になつて、鉄冠子の言葉を思ひ出しながら、かたく眼をつぶつてゐました。するとその時彼の耳には、ほとんど声とはいへない位、かすかな声が伝はつて来ました。
「心配をおしでない。私たちはどうなつても、お前さへ仕合せになれるのなら、それより結構なことはないのだからね。大王が何とおつしやつても、言ひたくないことは黙つて御出おいで。」
 それは確に懐しい、母親の声に違ひありません。杜子春は思はず、眼をあきました。さうして馬の一匹が、力なく地上に倒れた儘、悲しさうに彼の顔へ、ぢつと眼をやつてゐるのを見ました。母親はこんな苦しみの中にも、息子の心を思ひやつて、鬼どもの鞭に打たれたことを、怨む気色けしきさへも見せないのです。大金持になれば御世辞を言ひ、貧乏人になれば口も利かない世間の人たちに比べると、何といふ有難い志でせう。何といふ健気な決心でせう。杜子春は老人の戒めも忘れて、まろぶやうにその側へ走りよると、両手に半死の馬の頸を抱いて、はらはらと涙を落しながら、「お母さん。」と一声を叫びました。……"

 

澄み渡った青い空のニューヨークの美しい秋の日に、何か哀しいものを感じてこんなものを探したのでしょうか。季節の変わり目はあまり好きではありません。と言うより、季節の変化に直ぐに対応できず、いつも戸惑いを覚えます。

 

もし杜子春を読んでみたい方がいらっしゃったら、こちらがリンクです。

 

 

 

 

 

図書館の中のティーンお勧めコーナーの中にこの本を見つけた時、正直ハッと驚きました。こんなに古い手塚治虫の名作が英語に

訳されて出回っているなんて。「リボンの騎士」では英語で意味にならないので、プリンセス騎士、苦心して考えたものでしょう。私は流石にリアルタイムでは知りませんが、テレビで再放送されていたのを見たような記憶がある程度です。

 

私は昔からあまり漫画は読まない人なのですが、この691ページもの分厚い日本の名作が長い年月を経て遥々と海を渡って私の目の前に現れてくれたのに、その前を素通りする訳には行きません。

 

4、5日かけてついさっき読み終えたところなのですが、ストーリーが面白い。早い展開で、これでもか、というほど次々と色々なことが起こります。天使が出てきたり魔女が出てきたり、ハンサムな王子様や海賊。これでもか、というほど辛い目に遭わされ、最後の最後には大団円。ハンサムな王子様と結ばれ、めでたしめでたし。序文にも書いてありましたが、テンポが早いこと。昔の映画やお話は皆ゆっくりとストーリーが展開するものと思っていたら、違いました。また、絵が本当にチャーミングです。

 

アメリカでは漫画は今や定着していて、本屋さんでは日本のアニメがずらりと揃っています。でも、やっぱり手塚治虫の漫画というのは格が違うのだな、と本当に感動しました。日本のディズニーと呼ばれるのもよくわかります。一度アニメを通して見てみたいけれど、それは無理でしょう。

8月下旬に10日ほど日本に一時帰国していました。滞在中はいつもながら沢山日本の美味しいものを食べました。

毎日「こんなに食べられない」「明日の朝は何も食べられないね。」と言いながら食べ続け、ニューヨークに戻った次の朝は体重計に乗るのが怖くて一日体重測定を抜かしたくらいなのですが、実は驚くなかれ体重は減っていたのです。びっくり 和食はカロリーが低いのか、それとも、私が普段あまりに高カロリーのものを食べているのか。。。

 

今回一番のご馳走は、木曽路でのしゃぶしゃぶのフルコース。前菜にお寿司、天ぷらそれに茶碗蒸しを食べ、そこにしゃぶしゃぶ、更にシメに中華麺、松茸ご飯、最後には抹茶アイスクリームまで。なので、勝手に木曽路ダイエットと呼ばせていただきましょう。

 

今回の滞在中は、時差ぼけで朝早く目が覚めてしまったため、娘と二人で実家から歩いて20分ほどの新宿中央公園でラジオ体操に参加すること合計5回。スタンプももらいました。そして、その後は道を挟んで向かいにあるデニーズでパンケーキ2枚をシェアして、ドリンクバー。娘はそれを楽しみに朝起きてラジオ体操に行ったのですが。ドルが高いので、クレジットカードの決済の額を見てびっくりです。一回のお会計は8ドル。この金額では、ニューヨークではパンケーキの一枚も食べられません。

そして、原宿にも繰り出しました。竹下通りは、以前より洋服屋さんが減り、”何とかカフェ”という体験型の場所が増えていたような気がします。その中で私たちが行ったのは、猫カフェ。

それから新宿のゲームセンター。何も取れなくってむくれた人ひとり。

そして、実家の近所でお祭りもやっていて。

下の巨大かき氷は、二人でシェアしようね、と買ったのに、一人で完食したアメリカから来たティーンエージャー。

そしてもちろん、木曽路。

大学の友人たちと行ったお店。日本のお食事は目で見て美しいし、美味しいし、本当に最高です。ラブ

 

最後におまけ。

実家の近くに子供向けの英会話教室があり、その看板に

玄関のチャイムを鳴らして「Candy Pleaseーキャンディーください。」と言ったら、キャンディーあげます、と書いてあります。

どうしてもやってみたいと言うので、滞在最終日に娘がその英会話教室の入り口のドアのチャイムを鳴らして 「Candy Please」を言ってみました。私は恥ずかしいので隠れて聞いていたのですが、可哀想に、出てきたのは英語がわからない事務の女性。

「キャ、キャンディー?」と不審そうな顔をしながら、手を差し出すアメリカから来たティーンエイジャーにグミをくれました。実際にそんなことを試す人などいないのでしょう。受付の方、ご迷惑おかけしました。ショボーン

 

 

そして、後ろ髪引かれる思いで日本を発ったのでした。両親は歳をとり、ますます小さくなって行き、日本を離れるのはますます辛くなります。毎年恒例、最後は両親と私、娘の4人で涙のお別れとなります。えーんえーん また来るからね!

 

 

 

 

 

 

髪を切りに行ってきました。ここ数年通っている、近所にあるヘアサロンのチェーン店です。敢えてスタイリストを指定しないので、行く度に違う美容師さんが髪を切ってくれます。最近はいつも同じ、顎の長さくらいのボブにしていて、美容師さん毎にそれほど出来上がりに差は無いのです。なので、行くと、その時たまたま手が空いている美容師さんが担当してくれます。

 

そして、土曜日のこと。お腹の出た、背の低い男の人が出てきました。フィリピン人あたりだろうか?私が椅子に座るや、第一声

”アナタ、ニホンジン?コンニチワ”

よくあるんだな。”こんにちわ”が言いたいばかりに声かけてくるアメリカ人。それも、大抵はそれ以上何も日本語で言えないんです。曖昧に微笑んで聞き流そうとしていると、美容師さんは続けます。

”ワタシ、日本で5年働いた。”

何処で、と聞く間もなく、

”東中野、新宿”

”私の実家新宿から近いんですよ。”と言ったけど、果たして全く聴こえていないか、無視しているか、あるいは理解できていないかで、何も答えは帰ってきません。

”新大久保、代々木、わたし働いた”

そして、その後、美容師さんの口からは弾丸の如く日本語らしき言葉が出続けます。らしき、というのは、何を語っているのだかよくわからないのです。

”そーよね。”

”なのね。わかる?”

聞こえてくる日本語っぽい言葉に想像力や日本語読解力を使って文章を足して行くと、恐らく日本で髪を切ったお客さんの中にオーストラリア人の人がいて、結婚式に呼ばれて行った。ような。

”ダイガクのセンセ。えらいね。アタマいい。”

彼の声はかなりデカく、そんなでかい声で喋っているのは私の担当者だけで、その人と会話をかわしていると思われていると思うと、何だか恥ずかしくなってきました。会話なんかじゃありません。一方的に彼が喋ってるだけです。えーん

 

それにしても一番気になったのは、美容師さんのハサミ使いがあまりにも素早いことです。左右の長さを確かめたり、など全く無いのです。次々、シャッシャッっシャとハサミは動き続けます。敢えていうなら、古いジョニーデップの映画”エドワード、シザーハンズ”でエドワードが植木の刈り込みをしているかの如く。若い方は知らないでしょうから、いかにビデオを添付しました。爆  笑

 

 

”リョーリする?”

私、無言。と言うより、私に何かを言う隙も与えず、一方的に喋っているだけ。

”そーね。ニホンジンは、そーよね。”

何が”そー”なのかわからないけれど、日本では、外国人が不思議な日本語を操ると、”日本語お上手”なんて褒めてくれるし。更に、英語圏の人がいるだけで、美容院がオシャレだと思われたりするのだろうか。

 

恐らく椅子に腰掛けてから氏が仕事を終えるまでに10分はあったのだろうか。

単なるボブなので、出来上がりはそこそこ。まあ良しということにしましょう。

彼の名はベンジャミン。次に髪を切りに行ったときにベンジャミンはあえて指名しません。

 

 

 

今日でまる3ヶ月プロジェクト・メタ(フェースブック)で働いています。私が所属している部門は、バーチャルリアリティー機能のついたサングラスを売っているところで、英語名はReality Labs。

 

最近は何故かロンドンオフィスの人たちと働く機会が多く、もともとイギリス好きでイギリスの電話会社で働いていた事もある私はズームのスクリーンの向こう側から聞こえてくるイギリスアクセントに何か懐かしさを感じます。

 

先週初めてズームで会った女の子。ロビン。社内むけのプロファイル写真は、ショートのボブヘアで笑った顔の、イギリスでよく見かけるタイプのルックス。同僚と見受けられる人たちとパブで飲んでいるところでしょうか、皆中ジョッキを手に、楽しそうでした。

 

ところが、ズームのスクリーンに登場するや彼女は別人のようでした。髪の毛は伸びたからでしょうか、いわゆるひっつめ髪にしていて、おでこが広いらしく、殆ど髪の毛が見えていません。顔を絵に例えるなら、髪はいわゆる額縁のようなものだと誰かが言っているのを聞きました。これじゃ顔の丸出しです。びっくりよっぽど美しい人なら良いでしょうけれど、度胸があります。

そして、口を開くや、声は張り詰め、聞こえてくるのはいわゆる BuzWord (ウェブで検索したところ、日本語に直すとーバズワード(もったいぶった専門語、専門的流行語、人を感心させるためによく使われる文句)で、 "Signaling" " Align" "disruptive" "streamline”など次々と出てきます。意味がわからなくても大丈夫です。私もよくわかりませんから。爆  笑 和訳で言われている通り、意味は殆ど曖昧で、沢山喋っているけれど、意味は少ないのです。でも、眉毛の4分のいちは欠けていて、更に髪の毛が全く見えていない彼女は、若いのに凄い迫力で、簡単に”わからないからもう一回説明して。”など聞き手に言わせない面構えで、こちらをしっかりとみています。

 

仕方がないので、最後に

”沢山の情報を共有してくれてありがとう。私はわかっていないこともまだ多いので、議事録を書いて送るから、みて何か気づいたら訂正してね。”

 

無理矢理笑っている顔をしていました。

 

貫禄の人、ロンドンのロビン。メッセージを送っても、そう簡単には返事もくれません。えーんでも、これからしばしば会うことになりそうです。

 

今回の職は、インドのコンサル会社でのデータアナリスト、というタイトルなのですが、そのプロジェクトの依頼主は

メタ(フェースブック)なので、私の職場はメタのオフィス、ということになりました。

 

以前にGoogleで働いたことがあり、多分同じような環境なのだろうと予測して行ってみましたが、似ているようでいて違いました。絶対的に違うこと。それは、オフィスの入り口にメタ、のサインが無いこと。Googleは、入っているビルの外壁にまでこれでもか、というほどGoogleと書いてありました。でも、メタは、ひっそりと隠れ家の如く、ペンステーション(34丁目にある電車の駅)の中から繋がっています。入り口で自撮りをしてフェースブックに載せようと密かに企んでいたのですが、ちょっと残念。6階建ての、かなり吹き抜け感のあるオープンなスペースです。小さなミーティングルームはたくさんあるのですが、社員はパーティションも無いだだっ広いデスクで働いています。一番上の写真は、オープンスペースの一角にあった休憩にも仕事にも使える共有の場所。

そして、各階にレストランがあり、今回初出社で私が試してみたのはお寿司。外側についているのはあられ。そして、オレンジ色の小皿は、中華風冷奴。お寿司は個別にパックに入って陳列され、”おひとり様2個のみ”と書いてありました。そうでも書かないと、ガタイのデカイ若者ならぺろっと3、4皿食べてしまうことでしょう。あとは、ハンバーガー、中近東系ーハマスやファラっフェル、ピタブレッドなど。そして、上の階にはピザなど一般的なお食事系、ローストビーフをスライスしてくれるテーブルもありました。

そして、5階のテラスから見えるのは、周りの高いビル。

Googleでは、社員は圧倒的に20代で、皆 ”Googler"(彼らは自らをそう呼んでいます。)と顔に書いてある、かなりプライドの高そうな群れでしたが、メタの社員は、というと何だか皆普通の若者で、気負ったところがあまりなさそうです。ランチタイムのテーブルをみまわすと、私のような中高年のおひとり様ランチもままいます。オフィスの入り口にメタのマークが無いのと同じく、社員もあまり居丈高な様子がありません。出社第一日目、疲れましたが、そこそこ好印象で一日過ごしました。照れ

 

実は3月に最後のブログを書いた直後、会社が20%人員削減をするため、図らずもレイオフに遭ってしまいました。もうすぐ入社して2年目を迎える矢先のことでした。

 

ウン10年に渡る長いキャリアの中、レイオフにあったのはこれが初めてではありませんが、前回は余りにもパニックを起こして闇雲に職探しを始めて効率もよくなかったので、今回はいろいろ計画を立てよう、と失職中の計画をたて、記録を残すため、新しくノートまで買いました。

 

そして、私の真っ先に実行した4つ。

 

1  LinkedIn (キャリア用のソーシャルメディア)のプロフィールを更新する。

2 今まで関わりのあったリクルーター全員に連絡する

3 最後に私を見つけてくれたリクルーターとは電話で近況を知らせるべく電話予約。

4 知り合いに、セールスフォース(Salesforce)のエコシステムに生息している営業マンがいるので、このエコシステムで生き残るためには何が必要かを尋ねる。

 

3と4の二人は、口を揃えて、”クラスを取るなどして、プロフィールにAIに関わることを入れること。”でした。

 

というわけで、レイオフに遭った次の週の月曜日からAIがらみのクラスを色々取り始めました。と、そのあたりから不意にリクルーターから次々とメールやら電話が舞い込み始めました。理由は知りませんが、アメリカでは、リクルーターの多くはインド人です。(ちなみに、ニューヨークでは、ドライクリーナーは大抵韓国人が経営していて、ダイナーと呼ばれるファミレスのようなレストランの経営者は大抵ギリシャ人です。)プリヤンシュ、アンキット、ラジャット、などなどとても覚えられないような名前の人たちから、かなり強いインド訛りの電話が日に3本くらいかかってくるのです。就職活動に当たっては、私は”来るものは拒まない”ことにしているので、そのインド人全員に、レジメを送りました。

 

と、ふと気づくと3社の面接プロセスに入っていました。

そして、レイオフに遭った日から3週間目で、内定をもらうことができました。合格クラッカー

 

というわけで、自分史上最短の失業期間を経て、どうにか次の職につけそうなところです。

 

オンボーディングと呼ばれる、住所登録やバックグラウンドチェック、それから恐らくドラッグテストなどが始まるので、稼働開始まで1、2週間はありそうです。なので、ちょっとお休みを楽しもうかと思っています。グラサンといっても出不精だし、子供の学校もあるので、家でNetflix 三昧、あるいは日中からジムに行く、とかですね。(Netflix  と言えば、今、2、3年前のイギリスのスリラーもの、"Killing Eve"にハマっています。殺人犯も刑事も両方女性で、ちょっと二人の間に微妙な関係があり、かなり残酷ながら、お洒落なシリーズです。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トランプが政権について以来、毎日毎日驚くことの連続です。政府の無駄を無くす、という名の下に新しく作られた部署で、世界一金持ちのイーロン・マスクが非情なやり方で政府系機関従業員の大量解雇を繰り返しています。海外援助を目的とする機関、消費者を守る目的の機関などが対象となってきましたが、次は教育関係の機関の解雇に乗りかかるそうです。

 

ある日いきなりこんなメールが来るのだそうです:

”先週1週間で成し遂げたことを書いてメールで送れ。返事がない場合には解雇されることに合意したものとみなす。” 

 

そして、昨日金曜日にはウクライナの大統領ゼレンスキーがホワイトハウスを訪れました。ヨーロッパが中心となって進めて来た

ロシアとの平和交渉にトランプが割って入り、その話し合いをすすめるためです。その様子の一部はメディアに公開されてテレビでも放映されましたが、トランプと副大統領ヴァンスの二人組は、マフィアかギャングの如くゼレンスキー大統領をコーナーに追い込みました。

 

”お前はアメリカに対して感謝していない。全米で放映されているこのインタビューでトランプ大統領を侮辱した。”

”お前の態度は第3次世界大戦を引き起こそうとしている。”

 

挙げ句の果てには、

”ゼレンスキーは平和交渉に臨む準備ができていない。できたらまたホワイトハウスに戻って来い。”

そして、トランプは週末をフロリダの別荘で過ごすべく、ホワイトハウスを出たそうな。

 

ロシアの経済力はヨーロッパ諸国と比べるとずっと低く、ヨーロッパよりもロシアとの友好を重んじることでアメリカの利益になることは果たしてあるのか、とあるジャーナリストは語っていました。国内政策ではトランプは人を脅すことで話を進めているが、外交政策ではその手は通じない。トランプはプーチンに利用されていることに気づいていない、とも。

 

この一ヶ月強、非情なことが続いていますが、昨日のゼレンスキー大統領への対応は、どんな言葉で表したら良いものか、いまだに考えあぐねています。

 

 

 

この本を初めて(もちろん日本語で)読んだのは多分中学3年生あるいは高校生だったと思います。ウン10年ぶりに図書館で見つけて、ふと読んでみたくなって借りてみました。著者シャーロット・ブロンテの妹エミリー・ブロンテが書いた”嵐が丘-Wuthering Heights"は凄く読みにくかったのでちょっと躊躇ったのですが、凄く簡易な文章でまずは一安心。

 

ジェーン・エアーは幼少から困難に次ぐ困難に出会い、愛する人と出会うものの、そこでまた困難が発生し、最後には結婚して終わるのですが、シャーロット・ブロンテがもしこの小説をもっと長くしようと思えば、もっともっと困難な状況を補足して延々と続けられたのではと思いました。また、会話の長いこと。スマホで集中力が殆ど皆無になってしまった現代人には計り知れ無いものが有ります。

 

それにしても思ったのは、自分の過去の記憶がどんなに当てになら無いことか。ロチェスター氏の精神を病んでいる奥さんが現れるのはお話の最後だったと記憶していたのに、違いました。そこからジェーン・エアはまた困難に立ち向かいました。びっくり 

 

もし機会と時間があったら是非お勧めします。夜寝る前に一章あるいは2章ずつゆっくり読んでいたら、読破するのにかれこれ1ヶ月もかかってしまいました。