才能発掘は、基本的に質問の繰り返しです。
特に、その言葉は具体的にどういうことを指すのか?は大切です。
同じ単語でも、人によってイメージする内容がけっこう違うからです。
何人か続けて、"無神経な人が苦手"というフレーズが出たのですが
みんなちょっとずつ、無神経の中身が違う。
プライベートな事に立ち入る事、
相手の状況を慮るというプロセスが見えない言動、
上から目線で意見を押し付ける事、
距離の詰めかたが早すぎる人、と
それぞれ微妙に違う。
そこから、その人が何を大切にしているか、という価値観や世界観、
質問を繰り返して掘っていくことで才能も見えてくる。
でも普通の会話で「ああいう無神経なの、ほんと嫌だよねー」と言っても
そんなに深くは質問されませんよね。
なので、みんななんとなく同じものを指してるだろうと思ってしまう。
面白いなぁと思ったのが、
後ろから来た車を、道の右に寄って避けたら
運転してる人がわざわざ窓を開けて「普通は左に避けるだろう!」と怒鳴ったのを、
「無神経」と表した人がいました。
わたしなら、無神経とは言い表さないなぁと思いました。
色々聞いていくと、
人の状況などから、痒い所に手が届くような対応が自然とできる、人を慮ることが出来る、
というのが才能としておありでした。
なので、言葉に対して細かく自覚的であると
自分の価値観や世界観が明確にしやすくなります。
掘り下げると、人によって持たせてる意味に違いがあり、その人の価値観につながる言葉としては
無神経、図々しい、バカ、考えが無い、自分がない
怠けている、常識がない、怖い、ずるい、ウザい、など
きれい、いいなぁ、すごい、かっこいい、面白い、
頭がいい、優しい、気がきく、穏やか、かわいい、など。
パッと思いつくのは、このあたりかなぁ。
周りを見てて、なんかそれっぽいというか
いろんな意味や価値観を内包してそうな言葉を
無防備に採用するのは危ういな思います。
相手に質問できるなら、それってどういう事?と詳細に聞いて、納得できたら採用する。
そこがないまま、なんとなくで言葉や言い回し、リズム感を採用しちゃうのは
価値観や世界観、自分の軸を明け渡してしまう事につながります。
言葉にできる限り、自覚的でありたいなと思います。