S1000RRのエンジンオイル | うらのうらはおもてです。

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=秋葉モーターサイクル雑務係り兼代表のブログ=

ご存じの方も多いかと思いますが、1-2か月前に出てきたBMWのエンジンオイル問題とでも言いますか、そんな話です。(4輪は知りません、バイクの話です。)ディーラーでもないのに、日常的にS1000RRの修理の多い当店では、非常に敏感になる話です。

結局のところ「エステルの入ったオイルは使わないでくれ!」って話らしいです。しかも具体的にモチュール、パノリン…ってブランドも出していましたが、世界的に販売されているエステルが使われたオイルの例でしたので、日本だけで販売しているものとか、世界各国にあるローカルオイルの全てをドイツのBMW本社も把握しきれるはずもないので、今回はそれ以上の細かい記載は無かったようです。

それから日が経ち色々落ち着き、最近の話ではエステルがと言う訳でも、S1000RRがと言う訳でも無く、「BMWすべての車両に対し、BMW純正オイル以外の使用は保証対象外です。」と言うようになったみたいです。
まぁその方が分かりやすいしBMW側も管理しやすいですよねwww
 

でも、それでも。。。

それでも当店は、これからも「LIBARD」を使わせて頂きます。
 

何故って、メーカーの謳い文句【LUBIRDは『攻めるために守る』をコンセプトに開発された究極のエンジンオイルです。】を実感した上で信じているからです。
実際の話、エンジンオイルが起因する故障では、メーカー保証を受けることができなくなるかもしれません。
だからと言って当店では車両メーカーが保障できない項目までの保証は致しかねます。
ですのでどうしても保証が気になる方は、当店でのエンジンオイル交換をお断りする以外の方法はありません。

それでも良いからお願い!というお客様方、是非今後ともよろしくお願いいたします。

これが今、秋葉の考える最善の対応とさせていただきます。

さて大義名分を掲げましたが、この先は秋葉の主観です。
長文ですし、ただの戯言として適当に読み流すかしてください。
 
まずさ。エステルがダメってナニよwww
って思いましたが、そこを言っても始まりませんし、ラチがあきません。
中にはPAOなら良いのかとか、どのメーカーのなんて言うオイルなら良いんじゃないかとか、ほぼ幼稚とも思える論議をネット上で幾つか見かけましたが、そんな成分的な話は全く関係ないんです「要するに成分の話じゃ無くて、純正オイル以外は皆んなダメ!」なんですよ。
 
だってBMWがそう言ってるんだから。
 
その上で。。。
じゃぁさ、それなら今後は純正オイルにするよ!って思った方も居るでしょうけれど、それはそれで「手遅れ」でしか無いのではないでしょうか?
だって純正オイル以外を入れたら保証しないって言ってるんですから、これから純正オイルに戻そうとなんであろうと、純正以外を入れた過去がある訳です、つまり一度でも純正以外を使ったら、その時点で不調として感じ無いにしても不具合が起きていたとして、純正オイルに変えることで「エンジンに起きた機械的不具合が修復される機能」でもあれば話は別ですですが、それは多分ないのではないかと思います。
なので一回でも純正以外を入れた時点で、その個体は保証対象外になるという事なのでは無いでしょうか。
そうでないと、純正じゃないオイルでエンジンが不調を起こしたけど、不具合の直後に純正オイルに入れ換えて、純正オイル入れてるのに壊れた!って申請すれば良いんじゃね?って言う話に成りかねないですからね( ´艸`) 
 
繰り返しになりますが、新車で買って以来純正オイル以外は使ったことがない個体以外は、純正オイルに不具合の起きたエンジンを修復する能力がない限り、保証できないって事だと秋葉は理解しました。
 
まぁBMW純正オイルって言っても、今はシェルですが、数年前までeniでしたよね。じゃぁeniはどうなの?なんて、どうでも良い事思いますけどw^ ^
 
さて今回のオイル問題(って勝手に言ってますが)ですが、実は初めてじゃありません。
7-8年前だったかな?BMWは「NUTECを入れたら保証対象外。」ってなりました。
当時ウチの店はNUTEC推しで、S1000RRのお客様には街乗りの方もレースの方もNUTECを入れていました。
ところが「NUTECを入れるとDLC処理が剥がれてエンジンに支障を与える。」といった、名指しでかなり具体的な事例と共に通達が出たことがありました。
その時NUTECに直接説明を求めましたが、その回答は「BMWに使えないだけだからNUTECとしては大きな問題ではない。BMW本社が使うなと言うなら使わなきゃ良い。」と、思いもしない回答を受けました。
当時NUTEC推しではありましたが、その頃からS1000RRの扱いが多かった当店は、S1000RRには使えないとなれば必然と扱い難いオイルとなり、代わりになるオイルを探し出しました。
その中にはMやPそしてLMなどの世界で名だたるブランドや、Wなどの国産オイルも色々試したりして、かなり迷走していました。
そして5-6年前に行き着いたのがLUBIRDなのです。
もちろん迷走中はLUBIRDの後も幾つかのブランドを試していましたが、その上でリピートしたいブランド候補の中から、更に気に入ったのがルバードで、今は定着して居るのです。
 
それはそれとして。
 
前回の「NUTECはDLCをダメにするから使うな!」に比べると、今回のエステル禁止令はかなりボヤッとして聞こえます。
シェルのオイルは扱わないのでどうだか知りませんが、世の中の高性能オイルの代名詞的存在のエステル含有オイル。それがダメって言われてもね。
 
じゃぁレースではどうなの?って言う方も居ますが、レース自体保証云々どうなの?ってなりますし、本気でレースしてる個体のオイル交換の頻度を考えれば、一般ユーザーの比では無いサイクルで変えているので問題も起きないんでしょうね。
まぁレースですし環境が特殊です。
 
さて
ごちゃごちゃと書いてきましたが、文字だけ書いても読む方がいませんのでまとめます。
 
最初に書いた大義名分を踏まえた上で、それでもウチではLUBIRDを使います^ ^
もちろんLUBIRDよりも愛せるオイルが出てきたら、その時は浮気するかもしれませんが(爆)
今はLUBIRD一推しです^ ^
 
端的に言うと。。。
 
よぅ分からんけどゴチャゴチャとウッセーよ!
BMWでも何でも良いから取り敢えずLUBIRD入れとけ!って話です。
 
ルバードに限った話でなく、どのブランドのオイルでもエンジンのもつ最大限の性能を発揮する事はあっても、元より性能が上がるとか、壊れた部品が直るとかっておとぎ話は多分ねぇっす!
だからそれなりのオイルをそこそこのインターバルで交換しとけ!って話ですよね^ ^
 
因みにですけど。。。
自工会の推奨するエンジンオイルの交換周期は、4輪も2輪も関係無く2万kmだそうですw。
でも一般的にバイクのエンジンオイル交換は3000-5000kmってウチでも言います。
じゃぁBMW純正オイルをS1000RRに入れて、サーキットじゃ無いにしても日常からブン回して乗ってる個体が、20000kmの交換サイクルで性能が維持できるのか?ってかなり疑問です。
つまり、何を信じてどうするかはユーザーさんの判断だと思います。
だって自分のバイクくらい自由に気に入るように乗って正解だと思うんですよね^ ^