日本人の平均寿命は、平成17年のデータでは、男性78.79歳、女性85.75歳となっています。
これは世界的にみても長く、日本が長寿大国と言われる由縁ですね。
今、日本は、少子高齢化の時代を迎え、さまざまな課題を抱えていますが、このような長寿化社会は、平和、経済的豊かさ、医療技術の進歩などのおかげで実現できているものであり、私としては、すばらしい国の証であると思っています。
ところで。
この男性78.9歳、女性85.75歳は、全国の平均値です。
なので、都道府県別にみると、地域によって平均寿命に偏りがあります。
例えば。
以下をみてください。
<都道府県別平均寿命>
【男性】
最長 長野県 79.84歳
最短 青森県 76.27歳
【女性】
最長 沖縄県 86.88歳
最短 青森県 84.80歳
最長と最短の差は、男性で3.57歳、女性で2.08歳となります。
この平均寿命と生命保険の関係を考えてみます。
生命保険において保険料を決定する根拠の1つは「死亡率」です。
死亡率が低ければ保険料は安くなり、逆に死亡率が高ければ保険料は高くなります。
20歳の人よりも60歳の人の方が保険料が高いのは、60歳の人の方が死亡率が高いからですね。
では。
これを考慮して都道府県別の保険料を考えてみます。
例えば。
長野県の男性と青森県の男性では統計的に死亡率が違います。
厳密に考えれば保険料に差をつけなければいけません。
長野県の男性を青森県の男性が同じ保険会社で同じ保険に加入する場合、保険料は違うのでしょうか?
青森県の男性のほうが、長野県の男性よりも保険料が高くなるのでしょうか?
答えは。
同じです。
青森県の人も、長野県の人も、保険料は同じです。
日本全国、同じ保険料で加入することができます。
これって実はすばらしいことだと思います。
日本全国、津々浦々、どこでも均一的な人間としての基本的な営みである生活が保障されていると考えて、よいからです。
もちろん地震や津波などの自然災害のリスクは地域によって異なりますが、人間としての基本的な営みは均一的に平和であるということです。
ある地域では紛争が絶えなかったり、医療技術が極端に低かったりすれば、保険料も地域によって変えなくてはいけなくなってしまいます。
都道府県別の平均寿命をみて感じた雑感でした。
世界の平均寿命はコチラをご覧ください。日本は何番目でしょうか?
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