今回は、
人に期待しなくなり、
心を閉ざすようになった私が
人との関わりを取り戻す
きっかけとなったことについて
お話しさせていただきますね。
私が人との関わりを取り戻す
きっかけとなったこと。
それは、
作業療法士として働く中での
患者さんとの出会いだった。
私は大学を卒業し、
作業療法士の国家資格を取ってから
精神科の病院で働いた。
私の仕事は、
主に入院中の心の病を抱えた患者さんに対して
作業療法をすること。
精神科の作業療法は、
一言で言うと
心のリハビリだ。
出会う患者さんは様々。
年齢と性別も病気も違っていたが
人間関係で苦労をしている人たちが
とても多かった。
そして、
繊細で優しかったり、
真面目な人も多かった。
想像を絶するような
辛い経験をしてきた人もいるし
自分と似た辛い経験をした人もいる。
そんな過去を目の当たりにして
すごく心が苦しくなったが
それと同時に、すごく共感し、
何か役に立ちたい、と
自然に思った。
自分なりに何ができるか?
考えながら
作業療法士として関わった。
そうして患者さんと関わるうちに、
「ありがとう」
「話を聞いてくれて、気持ちが楽になった」
「あきさんがいつも病室に来てくれるのが楽しみ」
「OT(作業療法)の時間だけは、嫌なことを忘れられるわ」
感謝してもらえることが増えた。
苦しんでいる患者さんに寄り添い、
感謝されることで
自分自身も救われ、
励まされ、
人との温もりを取り戻していくことが
できるようになったのだと思う。
患者さんから貰った言葉が、
私の心も少しずつ溶かしていってくれたのだ。
そして、感謝される体験がさらに私を駆り立て、
たくさんの学びに繋げてくれた。
作業療法や心理学を学んでいくうちに、
人との関係に傷ついても、
結局、それを癒すのもまた人だし
人は1人では生きていけないんだ
ということを学んだ。
実際に患者さんを見て自分もそう感じた。
完璧な人はいないし、人は皆不完全。
だから、1人の人に完璧を求めるのではなく、
さまざまな人と関わり、繋がって、
自分の人生を彩っていければいいんだ。
実は、親友がいないことが
コンプレックスで
欠陥品のように感じていたけど…
今は親友がいなくても、それでいいんだ
と思えるようになった。

