●英語で挨拶が苦手な方へ。英語で挨拶をする方法
こんにちは、英会話講師パンサー戸川です。
先日、生徒さんとのカフェ英会話レッスンでした。レッスン中、生徒さんが言いました。
「英語での挨拶、ものすごく緊張するんです」
僕はこの瞬間、複雑な感情になりました。
1つは、その生徒さんにとって英語の挨拶「だけ」でも緊張すると言うこと。そしてもう1つは、あまりの自分の中での「当たり前」の感情と、生徒さんとの心のギャップに
「あぁ、気づけていなかった。そこにも緊張を感じていたのか」
と言うことなのです。
僕の中で、英語での挨拶=簡単なこと、と言う方程式が出来上がっていました。しかし、(当たり前と言えば当たり前なのですが)生徒さんにとって挨拶「だけ」でも緊張すると言うことだったのです。
「あの時の自分の感覚を忘れているわ」
そう感じました。あの時の自分と言うのは、「英語習いたての過去の自分」です。確かに今思い出してみると、僕も英語での挨拶「だけ」でも緊張していました。
今思えば別にどうってことないんですよ。
「ハーイ、ハウアーユー?」
だけのこと。
ですが、それ以降は「未知」の会話に突入して行くので、何をどう展開していくのかも分からない。そして、誰がどうやって話をリードしていくのかも全く分からない。
もちろん英語なので、そのある種の「怖さ」があるのです。一番大きく占めるのが、「分からない」で多くを占めると思います。
それは英語「以外」でも言えることで、人の気持ちの中で、「分からない=怖い」が成立します。その「怖い」と言う感情をなるべく経験したくないがために、何人かの人は「自分の殻」(=自分の行動範囲内)で抑えようとしますし、行動しなくなります。
そちらの方が圧倒的に心地良いのです。
何の「リスク」も犯すことなく、「快適空間」で過ごせば良い。そうすれば、傷つことなく、あたふたすることもなく、焦ることも最小限に抑える事が出来る。
しかし英語となるとそうは行きません。言語が一気に変わる訳ですから、全てが「ひっくり返った」感覚に襲われます。良く言うと、全てが「新鮮」になり、「未体験の領域」に突入します。
何人かの人はこれを「歓迎」します。
「こんな経験初めてだ。これはワクワクするぞ!もっと英語に触れて行きたい。もっと英語を喋って理解して、コミュニケーションを取りたい」
こうなれば占めたものです。これらの人の考えでは、「英語=楽しい」となっているので、積極的に学び、分からなくても、そして間違っても常に修正し、改善して行き、どんどん上達していきます。
これが僕の中で考える「理想のマインド」で英語に取り組むと言う事です。
しかし、多くの日本人はこれらに当てはまりません。ほぼ真逆のマインドと言っても良いかもしれないでしょう。
これらを解決する為の「1歩」はとても簡単です。
それは、
「慣れる」
ことです。
ただ、最初の「1歩」として英語での「挨拶」に慣れていないのです。
英語と言う「言語」は、「日本語」と比べて「積極さ」が割合高いと僕は感じます。文字の並びや音、文法の形、歴史、文化、民族性など。
それらをトータルで見てみると、「積極的な」言語と感じるのです。
すると、日本語と英語の挨拶を比べてみると、「初対面でのテンションの違い」に気付きます。
日本語は易しくゆっくりとした感じだけれども、英語は日本語での1.5倍のテンションで挨拶します。
「ハロー」
と言う抑揚のないフラットな挨拶ではなく、
「ハーイ!ナイストゥーミーチュー!アイム アキオー!ワッツユアネーム?」
みたいに、最初の入りが全く「違う」のです。
僕も当初はどうして良いのか分かりませんでした。しかし、何度も回数を重ねていく内に、
「あぁ、こういうリズムなのか」
と分かってきました。
それが「英語」と言う言語を使う人達にとって当たり前ですし、それが「自然」なのです。もしあなたが日本語「だけ」を喋るのなら、何らこのような「感情」が湧きあがる事はありません。
英語と言う「概念」さえないのですから。
ですが、「英語」と言う言語を知ってしまったがために、「喋りたい」と思ってしまったがために、この違いにビックリするのです。
そして全てが新鮮。全てが未知の領域に突入する。だから、戸惑う。
なので、これらを克服して英語での挨拶を「ナチュラルに」出来るようになる為には、「慣れ」て、回数をこなすしかないのです。
それでは今からその方法をお伝えします。これは2人1組でやるのが最初はベストです。日本人同士で出来る事ですし、とても簡単です。
後は、回数をこなすだけ。
あなたの中で、その「違和感」がなくなるまですればOKです。
それでは、今からその方法をお伝えします。
(※お互い初対面の設定で)
A:Hi, Hello! Nice to meet you! I'm _______________. What is your name?
B:Hello! Nice to meet you too! I'm _______________.How are you?
A:I'm good,thank you. How are you?
B:I'm not bad.
と言う感じで何回も繰り返して行きます。
「たったこれだけ?」
と思うかもしれません。ですが、「たったこれだけ」が、いざと言う時になるとこの言葉が口から出てこないのです。
だから、この「たったこれだけ」を何度も練習しておくと、挨拶の時には、気持ちに余裕をもってクリアできます。
嫌ですよね、あのあたふたした感じと言うか、心に余裕のない感じが全てに出る。悪い訳ではないのですが、できれば心に「余裕」をもって対応したいです。
「日本語だったら何の違和感もなく出来るのに」
はい、そうです。よっぽどの「シチュエーション」でない限りでは、何ら普通に出来ます。
「出来ない。だから、出来るようになる為に繰り返し練習する」
それだけです。
この挨拶を行う時のコツとしては、
・外国人になりきる
・いつもの1.5倍のテンションで相手と挨拶をする
・恥ずかしがらない
・別人格に(俳優さん、女優さんみたいに)なりきる
・握手を交えながらすると、より効果的
・お互いが「自然」と感じるまでやる
以上になります。
これらはすぐに出来ますし、友達同士でも行う事が出来ます。なので、この場合は1歩の歩幅は小さいけれども、これが出来るのと出来ないのではその後の広がりが全く違うものになります。
なので、まずは「挨拶」からで大丈夫です。
慣れるまで練習して下さい。
そうすれば、外国人の初対面の挨拶にも心に余裕を持って出来るようになるでしょう。
それでは今日の記事はここまでです。
ありがとうございました。
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