矛盾SPIRAL -5ページ目

筋違い

「ほーら!またそうやって○○ちゃん(彼の奥さんの名前)のことかばうぅ~」
最近これが口癖になってます。
ああ、もう嫌だ嫌だ!!

彼さんちの財産分与は、簡単に言うと彼に家、奥さんに貯金ということで型がつきそうな気配。
わたしははっきり言って家なんて欲しいとも何とも思わない。
放棄できるものなら放棄したいくらいだ。
だって家にはもれなくローンもついてくるんだもん。
つまり一概にプラスの財産とは言えないということ。
そもそも奥さんと二人で買い、奥さんと二人で暮らした家に入っていくのは気持ちのいいものではないことは言うまでもない。
ローンも含めてすべて引き受けてくれるならそうしてほしいくらいだ。
奥さんの収入だけでは支払えないことは確実、だから彼が引き取るのだ。

奥さんは貯金通帳を彼に公開しない。
この期に及んでもまだそこには触れない。
彼もそこを突っつかない。
何10万しかないということはありえないのは確からしい。
「安い中古の家でも買おうかしら」なんて奥さん言っていたらしいもの(驚)
500~1000万、もしかしたらそれ以上かもしれないと言う。
ローンも含めた生活費のほとんどは彼の通帳から落ちていたから、
奥さんのお給料からの支払いといえば食費や日用品程度だったのではないかと…。

「お金に未練はないの?」
「うん、そんなことでもめたくないし、もめればそれだけ離婚も遅くなるから」
「慰謝料のつもりなの?」
「そんなんじゃないけど」
「優しいんだね」
「いや別に」
「それだけ黙って持ってって、『困ったら頼るかも』なんて○○ちゃん(奥さんの名前)ってどういうつもりなの?」
「実際には困るようなことないと思うよ」
「当たり前よ。それで困るってどんな生活するつもりなんだろうね。困るとしたらわたしたちだよね」(笑)
「ははは。まぁ食うのに困るほどのことはないと思うよ」
「本当にお金に未練がないと言うなら、わたしと結婚してから『あれがほしい、これがほしい』って贅沢言わないでよ。
そうなるなら今○○ちゃん(奥さん)からお金とっといてよね」
「ははは。そんなことにはならないよ」

彼の離婚のことにわたしがあれこれ口出しできる立場じゃないことはわかってる。
思い切り筋違いなんです。
奥さんに不満を抱くことも…。
ただの嫉妬なんです、たぶん。
今まで粗末に扱われてきたのに、まだ彼が奥さんを優遇するから。
ああ、ごめんなさい。
お金なんてなくても絶対幸せになってやる!

劇的に

この間の日曜日の家族会議以来、
彼さんちは離婚に向けて急にピッチが上がったみたい。
奥さんの気持ちが劇的に変化するはずはなく、
やっぱり彼次第だったんだろうなぁ、と思う。
彼というか、彼の家族というか…。

今までずっと奥さんが自発的に出てくれるのを待っていた彼。
「このままいつまで待ってても自分から動くことはないってわかったからこっちが動いた」と言う。
「先に別居することがどんなに勇気が要ったかはわかってるつもりだし、
そこまでしてくれたことをうれしく思ってるよ」と言ってくれた。
「でも、自分が出るのと相手を出すのではぜんぜんエネルギーが違うよ」とも。
確かにそう。

昨日は日曜日の代休だったので彼に逢いに行った。
そばにいるときはものすごく幸せ。
彼はとても優しくてあったかい。
あの幸福感は浮世離れしてる、やばい。
彼さえいれば他には何も要らない。
何も要らない。
でも、この「何も要らない」というのもなかなか難しい要求らしく、
何も要らないって言うのに否応なしに余計なものがくっついてきたりして…。
それが「しがらみ」というものだろう。
欲しいものが無いことと、要らないものが有ること、どっちもどっちだ。
過ぎたるは及ばざるがごとし。

彼さんちが小康状態だったので、わたしものんびりしてたけど、そろそろまた行動開始かな。
「今年中にはけじめをつけたいと思ってるのよ」と、昨日電話で彼のお母さんが言っていた。
すかさず「あなたのところはどう?」とも言われた(笑)

先月の末から旦那さんとは顔を合わせていない。
1ヶ月ぐらい冷却期間を置いて、具体的な離婚の話をしようと思っていた。
ぼちぼちそんな時期なんだなぁ。

ナーバス

「峠を越えた」なんて嘘でしたね。
わたしのナーバスモードはまだまだ続く。
もう本当は何がなにやらわからない。
何が悲しいのか、何が悔しいのか、なんで寂しいのか、どうすれば収まるのか…。

ほとんどの場合、一つの夫婦が破綻に至る原因は双方にあって、
どちらかが一方的に悪いということはないと思う。
「喧嘩両成敗」だと思う。
責任が半分なら罪も半分、正の財産も負の財産も半分、荷物も半分、感情も半分。
捨てられる方だけが悲しいわけじゃない、苦労するわけじゃない。
捨てる方もそれ相当の悲しみや苦労を追うようにできているのだと思う。
わたしの痛みは旦那さんの痛みなのかもしれないな。
「両成敗」なら償いはなし。
でも清算はしなくちゃならない。
あったものを無に戻すのだから。
紙切れ一枚のことではない。
タイムカードを押しながら生活してたわけじゃないから。

今を乗り越えなきゃ未来はないんだよね。
後悔はしたくない。

経過

思い切り泣いて、思い切り怒って、思い切りすっきりした。
彼にしてみりゃぁさぞうっとうしかっただろうに、全部聞いてくれた彼に感謝。
一つの峠を越えた気がする。

彼にどう伝わっているかわからないけれど、
わたしは結果が欲しいわけではない。
紙切れに拘るつもりはない。
彼の気持ちが欲しいだけ。
気持ちを確認して安心したいだけなのだ。
結果はどうでもいい。
どんなに努力を尽くしても報われないことなんていっぱいあるのだ。
そんなことわかってる。
努力を尽くしてくれることに意義があるのだ。
その努力が見えないからわたしは不安になっていた。
彼が自分の意志を奥さんに訴え続けてくれること、
わたしが欲しかったのはそれだけだ。
その結果離婚できなくても別居できなくてもそれはそれでいい。
わたしは満足なのだ。
彼に愛されているのは自分だけだという自信が欲しいだけなのだ。

彼は逆だったみたい。
彼は結果だけを求めていた。
奥さんを持ち上げ、ご機嫌をとったり、時間をかけてでも、
わたしに我慢をさせ、不安がらせ、待たせてでも、
結果として離婚し、わたしと再婚できればそれでいいと。
それができなければ意味がないと。

男と女の違いなのかな。
ううん、やっぱり無理があるよね。
それは希望的観測すぎるよね。
彼が奥さんへの「情」で二の足踏んでいたことは否めない。
彼は彼自身の気持ちを整理するのにこれだけの時間がかかったのだろう。
そんなもの「一人になりたい宣言」をした7月以前にしといてくれる?(笑)
だから手紙を出す前に何度も何度も確認したじゃん?
「本当にいいの?迷いはないの?」って…。
いやいやいや、吹っ切れたつもりでもまた立ち止まり、
詰まり詰まりながら少しずつ進んでいくのが人間だよね。

10月の終わりに一度彼の家族に逢って依頼、
みんな彼とわたしとが一緒になることを切望してくれているみたい。
お母さんをはじめお兄さんもお姉さんもとても協力的。
奥さんにいろいろとアプローチしてくれているようだ。
この家族の絆たるや本当にすごい。
わたしももし嫌われたら針のむしろだな(爆)

(続)彼とわたしの離婚事情

日曜日の夕方、家族会議の後、彼はとんぼ返りで逢いにきてくれた。
「そんなの信じられない」
わたしはめそめそと泣きじゃくった。
月曜日の朝もめそめそモードは続き、「具合が悪い。今日は休む」とだだをこねた。
昨日の夜も電話でめそめそめそめそ、そして時々プンプン・・・
今朝もちょっとめそめそ、そしてプンプンプンプン・・・

別居も離婚もそれそのものは夫婦の問題。
わたしも自分の意志で旦那さんとの離婚を決意し、その一歩として別居に踏み切った。
じゃぁ、彼のことと別居・離婚は何の相関関係もないのか・・・・・ないわけがない。
「一緒にするべきでない」理屈はそうかもしれないが、気持ちはそんなに割り切れるものではない。
いや、わたしの場合は割り切れるものではなかった。
だから焦った、彼のところがすぐにでも片が付きそうな気配だったから。
焦る必要はなかったのかもしれない。
「ふーん、そう。でもわたしはわたしよ」とペースを崩さなければよかったのかもしれない。
旦那さんには失礼な行為であることは間違いなかったのだし…。

わたしが別居をしても彼のペースは変わらなかった。
それが「誠実」というものだろう、奥さんに対する…。
わたしに対しては?
「こんなにぐずぐずされると思ってなかったよ。でも相手のあることだからなかなか自分の思い通りには…」
「相手?そうだよね?わたしはまだあなたにとって「相手」でも何でもないんだよね?」

彼のやり方を見ていて、自己嫌悪と旦那さんへの申し訳なさが募る。
もっと時間をかけてもよかった。
もっと旦那さんの気持ちやこれからを一緒に考えてあげればよかった。
そんな思いが、彼に対する不満と奥さんへの逆恨みに代わる。
わたしが別居しようが離婚しようがあなたには関係ないんだよね?
わたしが不安になろうが路頭に迷おうが奥さんの気持ちを優先するんだよね?
奥さん、あなたはいいですね。今まで仕事もお金も時間も全て自分の自由にして、セックスも拒否して彼の世話は何もせず、
家業も手伝わず、親族を気遣うこともなく、なのにこの期に及んでまだ彼に労ってもらえて本当にいいですね。

昨日、とりに行くものがあって旦那さんのマンションに立ち寄った。
仕事の帰りに寄ることは旦那さんに伝えていた。
ドアを入る。
前と変わらないリビング。
和室のテーブルの上にわたしの持ち帰るものが全て用意されていた。
手で提げられるように紙袋も添えられていた。
洋間に入ってみると、ダブルベッドにはまだ夏のままの薄い布団。
「もう寒いのにこんなの着てて大丈夫なのかな」
そう思ったら急に涙がこみ上げてきた。
わたしは旦那さんにいったいどんな配慮をしてあげただろうか・・・・何もしてない。
この気持ちは彼に対する当てつけ?
奥さんに対する嫉妬?
それだけじゃないと思いたい。
声を上げて泣いた。

携帯が鳴る。彼からだ。でも出られない。
もうすぐ旦那さんが帰ってきてしまうかもしれない。
泣いていたら何を言われるだろう。
逢えばまた旦那さんの心を揺さぶってしまう…。
どうにか涙を押し込んでマンションを出た。

荷物が重くて身体が傾く。
すれ違う車に荷物がぶつかった。
「どうでもいい。どうなってもいい」
腫れた目とぼーっとした頭で思考回路がおかしかった。

彼とわたしの離婚事情

彼とわたしが離婚に向けて最初に配偶者に話を持ちかけたのは7月だ。
「結婚しよう」
初めて言ってくれたときの彼の切ない表情が忘れられない。
「全部が欲しくなったんだ」って。

少し彼の方が早く、でもほとんど時を同じくして互いの配偶者に手紙を書いた。
「あなたの好きにしなさい。で、彼女はいつここにきてくれるの?」
彼の奥さんの反応はそんなものだった。
彼が拍子抜けするほどあっさりしたものだった。
女がいることはもうバレバレで、そのときの話し合いの中で正式に?白状したらしい。
いわば浮気公認。
奥さんが一方的にセックスを拒否して10年も彼夫婦はセックスレスだったのだ。
「嫌なことを求められるぐらいなら外でしてきてくれた方がいい」
レスする女性の多くが言うように、奥さんもそんな気持ちだったんじゃないかな。
彼が朝帰りしても文句一つ言わなかった。
朝、お泊まりの準備をしていると「今日も泊まってくるのね」とさらりと言うらしい。

わたしの方はというと少し前にも書いたとおり。旦那さんの反応は鈍かった。
彼の方が離婚に向けて第発進って感じだったから、
わたしはわけのわからない焦りを覚えたほどだ。

でも、今はどうだろう。
わたしは別居して1ヶ月。すっかりこの生活も落ち着いた。
彼の方はというと、実際には4ヶ月前と何も変わってない。
旦那さんは渋りながらも別居を許してくれた。
彼の奥さんは「いいよいいよ、あんたの言うようにするよ」と言いつつ一歩も動かない。

彼宅では昨日家族会議が開かれ、奥さんはみんなの前で出ていくことを明言したらしい。
「今度こそ前に進むと思うよ」
彼はいつも楽観的。甘い。
わたしはもう彼から聞く奥さんの言動を全く信じてはいない。

(続)彼の家族

結局その日は彼の実家にお泊りした。
「着替えも何も準備してないので…」と遠慮していると、
「パジャマもパンツも新品の画あるから使って」とお母さん。
なんとも気負いのないサバサバした女性なのだ。

あくる日は彼さんはちらっとお仕事があったので、その間の小1時間お母さんと二人きり。
一緒にお掃除をしたり、彼の子供のころの話や、彼夫婦の話をいろいろしてくれた。
「あの子に幸せになってほしいのよ」
とても寂しそうな横顔でお母さんは言う。
「本当に優しい子に育ってくれたわ」
「お母さんが愛情たっぷりに育てられたからですよ」
その言葉は胸が詰まって言えなかった。
「あんな優しいいい子なのに・・・どうしてかしらねぇ。
あの子の人生も、わたしが育ててきたことも、いったい何だったのかしらと思ってたわ。
あなたに出会わなければこのまま終わってたでしょうね」
こうして今書きながらも涙があふれそうになる。
かつてわたしの存在そのものをこんなに必要とされ、歓迎されたことがあっただろうか。
「ああしてくれるから好き」「こんなことができるなんてあなたは偉い」
そんなのばっかりじゃないか。

でーも、優しいばかりで終わらないのがこのお母さんの「サバサバ」たる所以。
「○○とのことが旦那さんにばれないうちに、あなたもけじめをつけないと」と発破をかけられてしまった(笑)
帰りにはお土産をたくさんいただいて、お兄さん・お姉さんも一緒に見送ってくれた。
とても暖かい気持ちで彼と二人家路についた。

彼とわたしはダブル不倫でありながら、彼の家族公認の関係になった。
来月また彼の実家に行く予定。

彼の家族

彼とわたし、とても奇妙なことになっている。
事の発端は・・・あれは確か7月ごろだったかな?
某百貨店で、偶然、本当に偶然、彼のお母さんに逢ったのだ。
距離的にもそんなに近い場所に住んでいるわけでもないお母さんがそこにくることはとてもまれなこと。
わたしたちも今まで半年付き合ってもそこにはまだ3度しか行ったことがない。
それほどの偶然が重なったのだ。

詳しくはまた書くことになると思うけれど、
彼も今離婚に向けての話し合いの途中。
それにあたってお母さんにはわたしのことを前もって話していた。
だから偶然逢ったときもお母さんは驚きもせず、「ああ、この子が…」という雰囲気で、
「いつも○○がお世話になってます」とあいさつされてしまった。
その場は本当にあいさつ程度で別れた。

お母さんは今のわたしの状況を彼から聞かされてもなおわたしを受け入れてくれた。
そしてつい2週間ほど前、実家に呼んでくれたのだった。
「あなたさえよかったらどうか○○を支えてやってね。
年齢が離れていて心配でしょうけど、わたしもお父さんとはずいぶん離れていたから。
男と女に年齢差は関係ないのよ、心配ないわ」
そんな言葉をいただいた。

そのときだけじゃない。
間接的に彼から聞くお母さんの言葉はいつもわたしを元気づけてくれた。
不倫特有の悩み、自分が先に離婚を進めていく不安、
彼以上に彼のお母さんがわたしを気遣ってくれた。
「あんたがきちんと態度を決めないと彼女も迷ってしまうわよ。
ぐずぐずしてると愛想尽かされるわよ。こんな出会いはそうそうないわよ。
あんたにはもう責任があるのよ」
もちろん責任をとって一緒になってもらうなんて嫌だ。
でもお母さんの心遣いは本当にありがたかった。
誰も認めてくれない、誰も許してくれない、それが当たり前の関係の中で、
こんなによくしてもらって本当に頭が上がらない。

馴れ初め

今の彼とは、職場恋愛のような感じ。
と言っても同じ職場に勤めているわけではなくて、
彼はイベントのときにのみわたしの職場に来る人。
4月半ば、初めてのイベントで彼と知り合った。
それまでにも何度か電話で話したことはあって、「感じのいい人だな」と思っていた。
イベントの打上げで初めて言葉を交わした。
運良くほかの人が互いを紹介してくれて挨拶をしたのがきっかけ。
場所は焼き鳥屋さん・・・
何だろう。
彼の背中に何とも言えないオーラが漂っていた。
それは今も変わらない。
その人の持つ空気というのはそうそう変わるものではないなぁと思う。
その空気に引き寄せられるように、わたしは子供のふりで無邪気に堂々と近づいた。
「僕、結婚してるから」とか、
「そんなつもりないから」と言われるのが怖くて。
もしそういわれても、「やっだぁ!ごめんなさーい!わたしもそんなつもりじゃなかったんですぅ!」と言い訳できるように。
子供のふりと仕事の顔を通してメールアドレスを交換した。
「何かと連絡とらなきゃならないだろうからそれがいいわ」なんていう後押しもあったりして助かった。

それから、毎日10通ぐらいはメールのやり取りをしただろうか。
でも、最初はぜんぜん脈は感じられなかった。
一方的に「お慕い申し上げております」って感じだった(謎)
「あなたのファンなんです」って感じだった(謎)
初めて彼が特別な思いを示してくれたときは本当にうれしかった。
お互い家庭があってメル友状態の二人だったから、
その気持ちを言ってくれたのもメールだった。
「もうずっと凍りついていた気持ちが溶けていくようです。
心の通じ合える大切な人になってしまいそうです」と。

ちなみに、わたしは逃げ道を残しながらも最初から好き好きアピールはしていた(笑)
だから、十分わたしの気持ちは伝わっていたんでしょうね!

(続)女王様

「そこまでしてわたしを欲してくれてるのなら…」と考え直す人がいるかもしれない。
でも、わたしは逆だった。
「そこまで成り下がらないで。もっと毅然としていて」と思った。
最初の亭主関白はどこへ行ったの?
俺以外のことは不必要なものだ、何もするな、何も見るな、と…。
1月の強気な態度はどこへ行ったの?
経済事情で待ってくれ?拒否される俺の身になれ!すぐにでも出て行け!と言わんばかりの…。

戻る気は毛頭ないけれど、それでももし戻るとしたら、
わたしは本当に女王様になるだろう。
形だけ戻っても家のことなど何もしない、お金も時間も好き勝手。
そんな自分に嫌悪感を抱きながらも、わたしは「我慢する」ということを一切止めるだろう。
「女王様でもいいから戻ってほしいと言ったのはあなたよ。あなたのために戻ってあげたのよ・・・」
紙切れ1枚の約束事?と、一応同じ箱の中?での生活。
それが結婚だろうか。幸せだろうか。
当然セックスもない、ふれあうこともない、それが夫婦だろうか。
そうまでして続けなければならないだろうか。

上の女王様生活は極端な言い回しだけれど、
懇願されて戻れば自分が優位に立つことは間違いないと思う。
そうして人として腐っていく自分は嫌だ。
不倫して出ていく女も腐っているかもしれないけれど、
旦那の給料を男との逢瀬につぎ込む妻よりはいいとわたしは思った。
別れたら別れたで旦那さんにだって次の生き方は用意されているはず。

きっとそれだけじゃない。
この追い立てられるような感覚は、自分の年齢のせいもあるのだろう。
やっぱり子供はほしい。
「家族」のぬくもりがほしい。