知的風女子への道、トリスタンとイゾルデ感想覚書 | ごろにゃん探検隊と愉快な仲間の大冒険

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チンチラゴールデンのレオンとスコティッシュの白太との探検物語です。
はりねずみのポッターと
袋モモンガのクッキーの愉快な仲間たちとの
楽しい日常と成長記録です。



2024年3月17日日曜日
新国立劇場オペラパレス
リヒャルト・ワーグナー台本・作曲
トリスタンとイゾルデ
全三幕、ドイツ語

上演時間5時間25分
第一幕85分 休憩45分
第二幕70分 休憩45分
第三幕80分      

指揮:大野和士
演出:デイヴィッド・マクヴィカー
美術・衣装:ロバート・ジョーンズ
舞台監督:須藤清香
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京都交響楽団
芸術監督:大野和士


トリスタン:代役:ゾルターン・ニャリ
(トルステン・キール急病で降板)

マルケ王:ヴィルヘルム・ジュヴィングハマー

イゾルデ:代役:リエネ・キンチャ
(エヴァ=マリア・ベストブルック都合により降板)

クルヴェナール:エギルス・シリンス
メロート:秋谷直之
ブランゲーネ:藤村実穂子
牧童:青地英幸
舵取り:駒田敏章
若い子船乗りの声:村上公太


とても心待ちにしていた
ワーグナーのオペラ
トリスタンとイゾルデを観に行って参りました

今回も会員のひっこ旦さんに
チケットを取って頂き
ご夫婦とご一緒させていただきました


14時から2回の45分間休憩を挟んで

19時25分終演

なんせ長丁場なので体調を整えて挑みます

でもあっという間に終わるんですよね




2016年9月に二期会公演を一度観ており

それ以来大好きなオペラNO.1🎶なんです




その時に購入していた

オペラ対訳本

曲を聴きながら読み直しました



  下記素人さんの好き勝手な感想です


今回主役の二人が降板!
11月にトリスタン役が急病で代役になり、
元俳優さんでイケメンだったわ!
2月半ばにイゾルデ役も都合により降板 
二月半ばですけどぉ?
大丈夫?

あなたの心配することではないってね。

主役のお二人がどうなるのかしらと
思っておりました。
🎶
私のイメージで話すなら
今回のこのお二人
官能的すぎずクセのない
さらっとサラサラとした
清潔感のある
お二人だった様な、、感想です。

それは都響の、大野さんの指揮だからなのか?
この二人だからこの指揮なのか?
さっぱりわかりませんけれど。


都響は年末に
常任指揮者のアランギルバートさんの指揮の
第九を聴きに行ったのですが、
その時の演奏もすごく良かったんですよね!




このプロダクトは

月が象徴的に出るのですが


↓画像お借りしております


一幕の最初は

ベージュの月なんですが、


そこからイゾルデの心を表す様に

右端の赤い月になったり

オレンジになったり ベージュにもどったり

白かったり

青の照明に照らされたり

心と関連して

色が変わります




私の大好きな二幕では
オレンジ炎の松明から始まりました
美しいホルンによる"狩の角笛の動機"


イゾルデが密会のための合図で
松明を消す様にと
ブランゲーネに命じる

"死の動機"が奏でられる
「暗闇→夜→死」の象徴だそうです。
愛の言葉が飛び交うが
日常のしがらみを脱した夜の国に行こうなる


松明が消えたあと舞台では


こんな幻想的な

ブルーに発光する菅が現れました

ネオンの管がぐるぐると

円を描いている

星あかり??


夜と昼を憎み

闇を愛すると

繰り返し繰り返し歌う二人

(イゾルデが予想と違う歌声だった、、、)



遠くから(右端)

ブランゲーネが

ご用心を!と何度も囁くところ

本当にとても美しい🎶

歌声でした

ブランゲーネは三幕でも

おにぎり座りでした。




二幕と三幕の少し苦手なバスの
マルケ王の
長い下りがあるのですが
この方とても素敵な歌声でした。
割といや充分イケメンだったし。
(双眼鏡で覗いてます)
バスすぎる声が苦手なのかもしれません。


そしてどうしても気になったのが

この写真の右側の

船員さん達です。



ムキムキの上半身裸の船員役の

男性が出てくるのですが

個人的になんだかしっくりこず。 





感動の三幕

この赤いドレス、

まっ黒のフード付きドレスで出て来たと思ったら

手を離したら

真っ赤なドレスになりました、

裏が黒のドレスの長いトレーンを

すっぽりとかぶっていた様でした




三幕のイゾルデの歌う

"愛の死"

これは良かった〜🎶




赤い月は徐々に沈んでいきます



夜の国に先立ったトリスタンが

宇宙と合一する喜ばしい姿を歌い

イゾルデは自ら"愛の死"をとげます





歌い終えた後

イゾルデは右後方の海にゆっくり歩いて

消えていきました





隣席の方がハンカチで何度も何度も
目頭を抑え
シクシク泣いてらっしゃる??


感動のひっこさんでした!
バラしちゃった。



最近は読み替えオペラの多い中
古典がやっぱり好きだと思いました。
バレエは何度見ても同じ振り付けですよね。
個人的にはそれでいいと思うんです
ワーグナーのオペラもまだ観ていないものも
沢山あるので、
機会があればまた行きたいと思っています
読み替えなしのものにしておくれーって感じです。