特許出願中〝Libroscanner〟 | MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

MTFのAkemiのblog イタリア児童文学・皆既日食・足摺岬が好き

私は、イタリア児童文学が大好きで、皆既日食も大好きで、足摺岬も大好きな、団塊の世代に属する元大学教員で、性別はMTFです。季節の話題、お買い物の話題、イタリア語の勉強のしかた、新しく見つけたイタリアの楽しい本の話題などを、気楽に書いていこうと思っています。

昨年11月24日、わたしが特許出願している複写機のアイディアが、特許庁によって公開されました(特開2022-174725)

 

昨年4月23日にこのアイディアのさわりの部分をブログに書いたときは、まだ特許出願書が公開扱いになっていなかったので、話を漠然とした形でしか書けなかったのですが、

 

 

今は大っぴらに書けます。

file:///C:/Users/Owner/Downloads/JPA%202022174725-000000%20(1).pdf

 

分厚い本を複写する必要に迫られている人たちがいつも痛切に感じている「本の見開き2ページの中央の綴じ目の付近がきれいに複写できない」という悩みは、大きな等辺プリズムを被写体と撮影装置のあいだに介在させる形の複写機(仮称 Libroscanner、略称 LIBROS )を用いれば、一気に解決できるというお話です。製品化してくれる企業大歓迎。

 

国会図書館が松平永芳元靖国神社宮司の手記を冊子体からデジタルファイルへと転換するときに、もし LIBROS が既に実用化されていたなら、今のわたしどもはもっと良好な状態で同手記を閲覧することができたでしょう。

 

 

 

なお、最初の出願のときに、「この案をもし感光体ドラムとトナーを用いる古いアナログ式複写機の機構で実現するとすればどうなるか?」という時代錯誤的な問いへの答えを長々と書きましたため、明細書はきわめて冗長なものとなっております。が、その部分は今となっては不要なものです。特許事務所が権利の申請書として抜かりがないようにと、残しておいてくれたものに過ぎません。明細書のうち読むに値する部分は【0001】~【0084】、【0174~0188】、【0199~0200】、【0203】~【0219】だけです。

 

 

また、最近ある人が「そういうのは時代遅れなアイディアだ。最近のデジタル技術の進化によって容易に乗り越えられてしまうだろうから、ビジネスチャンスがない」との批評を下してきましたので、自薦文につぎの記述を追加することにしました。

 

「ⅩⅡ.筆者のこの提案に対して、以下の意見を述べた者がいた。「現在はデジタル技術が急速に進化しつつある時代であるから、自然な姿で机上に開いて置いてある本の見開き2ページをカメラで撮影しておいて、その像を修正処理することで、各ページの印刷原板どおりの平面像はこうであるはずだという姿をプリントアウトさせるぐらいのことは、まもなく可能となるだろう。先端技術者はそういう技術開発こそを目指すべきであり、幾何光学的方法で見開き2ページの像の平面化をめざすような原始的な技術は、いまさら開発するには値しない」と。しかし、文字や画像が印刷してある範囲が、各ページのうちの、ある程度綴じ目から離れた部分にだけ限定されているような本については、そのようなデジタル技術での対応が可能だとしても、綴じ目の間際(ぎりぎり)まで画像が印刷してある地図帳のようなものに対しては、上記評者が言うような洗練された方法は無力であり、原始的ながら、筆者が提案している幾何光学的方法以外に有効な方法があるとは思えない。実際に上記のような地図帳の綴じ目の所に等辺プリズムの稜を密着させてながめてみれば、筆者の提案こそが現実的であることを、容易に理解できよう。」