この季節になると思い出すさだまさしの名曲があります。「つゆのあとさき」。すてきな絵をつけてこの曲を You Tube にアップしてくれた人がありますので、ここにリンクを張っておきましょう。
(残念ながらリンク切れになってしまいました。↓これで代用しておきます。)
以前にもこの曲のことはブログに書いたことがありましたが、万が一他人のプライバシーを侵害することがあってはいけないと思って、消してしまいました。
この曲が発表されたのは、確か1978年ごろだったかと思いますが、まだ若かった私には、この歌と共鳴しあうようなリアルタイムの経験がありました。
共学校または女子校の中・高の教壇に立ったことのある男性教師(もしくはレズビアンの女性教師、MTFレズビアンの教師)ならば、だれでも一度は経験する心理ではないでしょうか。
つゆのあとさき、という季節がいつを意味するのかは、少しはっきりしないところがありますが、五月から七月でしょうか。もう寒くはない開放感のある季節で、しかも、梅雨独特の湿気はない、さわやかな風に身も心もまかせたくなるような季節ですね。
そんなさわやかさの中ににいても、思いっきりせつない気持ちが心の中には秘められているとき、この曲に共鳴してみずからを癒したいような気持になります。
最初に聴いたときには、歌詞の中の「トパーズ色の風」というが、あまり季節に合わないような感じがしたのですが、それは、十一月の低い太陽の光を思わせるような、黄色い色のトパーズだけがトパーズだと思っていたからでした。
トパーズには「ブルートパーズ」というのもあることを知ったとき、はじめて謎が解けたように思いました。「サファイア」よりは色が薄いけれど「アクアマリン」ほど薄くはない、透き通った水色の石が「ブルートパーズ」です。
ほんとに、遠ざかる少女のあとを追ってゆく初夏の風のような、澄明感のある宝石ですよ。