ネット社会には「リンクを張る」と書く人と「リンクを貼る」と書く人といますね。
私は「情報網を張り巡らす」という意味で「張る」のほうが好きなのですが、「参照対象となるウェブサイトのURLをコピーしてきて、それを自分のブログやEメールなどにペーストする(貼り付ける)」という意味では、「貼る」と書きたい人の気持ちもわからないわけではありません。
ところで私は最近まで、自分の使っているパソコンで他のウェブサイトのURLをどうやって自分のブログに「コピー・アンド・ペースト」するのか、やり方を知らなかったので、「リンクを張る」ときには、URLを紙にメモしておいて、一字一字、キーボードから直接入力するという方法を採っていました。そのため、参照先がAmazonの書籍紹介ページだったりして、URLが長いものになっていると、「リンクを張る」のは大変な手間で、しかたなく、「これこれの本を参照してください」と本文に書いておくだけにとどめておきました。
しかし、昨日から、コピー・アンド・ペーストのやり方がわかりましたので、今までリンクを「張り」たくて張らないままにしていたものを、いくつか「張る」ことにしたいと思います。
今日とりあげるのは、イタリア語攻略のために読むべき推奨本のリンクです。
まず最初に手に取るべきは、京藤好男著『文法から学べるイタリア語』。
それを学習しおえたら、文章イタリア語の読解には必須な「動詞の直接法遠過去時制」を含む文法書で、次のがお奨めです。
これを学習し終えれば、十分に、まとまった物語本の読解へと進める実力はつきますが、いまいちど文法知識を固めておきたいという人向けには、次の本があります。
ここまで来たら、ぜひまとまった物語の原書を読むべきで、最初は、訳本のある次のバカ話などがよいでしょう。
これの訳本が、次の本です。
これを原書と訳書との対訳で読めたなら、翻訳の出ていない次の本も独力で読めるようになるはずです(イタリア本国では、小学校二年生向きぐらいです)。
この本には大型の絵本版だけではなく、ペーパーバック版もありますから、お財布に余裕のない人は、そちらを買うとよいでしょう。
その次のステップとしては、同じ著者の『青空からのクロロフィラ』(小学校三年生向きぐらい)がお奨めです。
これを読み終えたら、ぜひ、長野徹さんの名訳のある『ポリッセーナの冒険』を、原書と対訳で読んでみてください(イタリア本国では小学校四年生向きぐらいです)。
これを読み終えたら、同じ著者の本でも、エンターテインメント路線ではない気骨のある本にも親しんでみるのがよいでしょう。おすすめは、小学校四年生の少女たちが、えこひいきをする差別主義者である鬼婆教師と対決する一年間を描いた『聴いてよ私の心を』と、中性の異星人の目を通して、まだまだ性別役割分業意識が強かった1970年代のイタリア社会を告発した『ホームステイの異星人』です。
(追記)待望久しかった『聴いてよ私の心を』の日本語訳が関口英子さんの手によって完成され、今年の2月17日に『あたしのクオレ』というタイトルで岩波少年文庫から上下二巻で発売されたという情報を、8月11日になって知りました。ぜひ、対訳にして読むべきです!