「うーん…」
大家は目を覚ました

「ここ…学校じゃん」

大家は校舎の前で寝ていた。

「そうみたいだな」
と、王神が現れる。

「先生…」

「前田の理想の世界にしては静かだな」

「確かに…そうですね」

「前田と片山がいないな、探すか…」
ポリポリと王神が頭をかく

大家は校舎の中に入ろうとする。

「あ、足元気をつけろ」
と、王神が床を指差す

「へ…」
大家は滑ってひっくり返る

「あーあ」

「痛っ…」
大家は打ちつけた尻をさする、その手がベトベトなのに気づいた。

「何じゃこりゃ!」
校舎の床は餃子の王将の厨房並にギトギトだった。

「ギットギトなんですけど!」
と、大家はつっこむ

「大丈夫、二階はギットギトじゃないから」

「ぐっ…やっぱりあの大食いの世界なのか…」
と、大家は何とか体を起こす

「行くぞ」

「ちょっ…先生」

王神と大家は二階に上がった、二階は見た目は普通だった

「見た目は普通なんだけどな…」

「うっ…凄い甘い匂い、鎧塚さんの所でもこんな匂いしないよ」

辺りは糖分の匂いが充満していた

「だろ、前田!、片山!、いるか~!」
と、王神は叫んだ

「せ、先生…3階行きましょう」

「そうだな」

二人は3階に登った

「あれ、先生」
と、声がした

「ん、片山か」

「探しましたよ」
と、言ってる片山の隣に青い着ぐるみを着た女が立っていた

「…」
と、黙る大家

「…えーと」
と、切り出す王神

「誰それ?」
と、青い着ぐるみを着た女を指差す

「コバヤシです」
と、素で片山さん

「あ…そ、そう」
と、王神はもうつっこむのを止めた

「前田さん、探しましょうか」

4人?、いや3人と一匹は前田さんを探しに先へ進む。



大家はひょうたんを恐る恐る掴んだ

「うっ!」
シーンとなる

「あれ?」

「これ説明書じゃない?」
小嶋さんは教卓の裏に貼りついていた紙を王神に渡す

「何々、これは触った方の理想の世界を一定時間だけ、楽しむ事ができます。」

「じゃあ、何で私には反応しなかったんですか?」
と、疑問に思う大家

「尚、あまりにしょうもなかった場合は、反応しない時があります」

「誰がしょうもないんじゃ!」
と、大家はキレる

「へぇ、まぁ俺はそういうのはあんまし興味ねぇが…ちょっと面白そうだな」
王神はひょうたんを見回す

「てか、第一誰がこれ置いたんすか?」
と、増田さんは聞く

「ま、今はんな事いいとしてよ…」
王神は時計を見た

「次の授業、俺の国語だろ?」

「説明書に、触った人に触れている人も同行できますって書いてある…」
と、王神は説明書を指差す

「このひょうたんを使って誰かの理想の世界へ行く!」
えー!という声が上がる

「ちなみに一度行った佐藤は無しな」

「まぁ…」
と、夏希さんは制服をちゃんと着る

「てか、見たくねぇ…」
と、顔をひきつらせながら宮澤さんは言う

「私の世界はどうでしょう?」
と、内田さんは手を挙げる

「いや…死にたくないから、却下」

「はい!」
と、片山さんが挙手する

「何だ?」
と、興味なさそうに王神

「私の…」

と、言い終わる前に前田さんが勝手にひょうたんに触れる

「げっ、前田さん!」

「ちょっ…」

「てめー何やって…」

王神、大家、片山の3人がひょうたんに触れた前田さんに思わず触る

「ぐっおぁぁ!」
と、4人は吸い込まれた。
ある日の夜、影が邪魔をして顔が見えないが、ある人物がAKB組の教室に何かを置いて立ち去った。

「一番のりか…一人だけの教室はなんかいいな」
大家はいつもは糞が付く程、うるさい教室を一番のりし、束の間の静寂を堪能していた。

「ん?」
大家は教卓にペットボトル並みのサイズのひょうたんが置かれている事に気づいた。

「何だコレ?」
と、大家は触ろうとしたがやっぱり警戒した。

「いったいこのひょうたんは何なんだ…」

「よぉ」
と、宮澤、大島、増田が教室に入ってきた。

「何コレ?」
と、増田

やがて教室にはだいたいのクラスメイトが揃った、皆、ひょうたんに興味を示す。

「何だ、アホ共、ピーチクパーチク群がって」
と、王神も。

「先生ですか、このひょうたん?」
と、片山が聞いた

「あ?、んなもん知らねーよ」

その時、宮澤が鼻をかんだティッシュが風に飛ばされる。

「はっ!」
と、宮澤のストーカー軍団のリーダーの佐藤夏希が飛び上がり、そのティッシュを奪おうとする

「宮澤さんの…体液が付いたティッシュ…」

「リーダー!」
宮澤のストーカー軍団の北原里英と中塚智実は叫んだ

そのティッシュはひょうたんの上にひらりとかかる

「コンプリート!」
と夏希はティッシュを掴んだ瞬間、ひょうたんが夏希を吸い込む

「な…何ぃ!」
夏希は吸い込まれてしまう

「リ、リーダー!」
北原は叫んだ

「ホームルーム始めんぞ」
と、王神

「えぇ!、何そのナチュラルなスルー!」
と大家は突っ込む

「いちいち構ってらんねーよ、ちょっとしたらヒョイと戻ってくるよ」

「はぁ…」
と、大家は諦める

そして一限目が終わった

「起立…」
と、大家が言った瞬間、ひょうたんが揺れた

「ん?」
と、王神

するとひょうたんの中から服がはだけ、肩で息をしている夏希が現れる。

「ゼェ」

「よぉ、おかえり」
と王神は呑気に言う

「リーダー何があったんですか?」
と中塚は聞く

「パラレルワールド…」
と夏希は答える

「パラレルワールド?」

「って、あのもう一人の自分がいる的なやつ?」
と、大島

「私も吸われようかね?」
と、前田はひょうたんを覗く

「だ…誰が、吸われたよ!、言っとくけどあの世界の宮澤さんと吸ったり吸われたりしてないんだから
ね!」

「下ネタやめろ、可愛くいうなや!、んな事」

「へぇ…」
と、王神は笑う