珠理奈・驚いてますか?これ?。

前田・(距離をとる)。

珠理奈・距離なんかとっても、無駄ですよ!。

珠理奈の重い拳が前田のみぞおちにねじりこむ。

前田・ガハッ。(血を吐く)

前田はその瞬間自らの体がこんなにも軽くかったかと頭によぎった。


珠理奈・はっ。(仮面を剥ぐ)

前田・ハァハァ…。

珠理奈・…私に勝ちたい?、だったら明日、いや明後日でもいい屋上に来てください、私達には戦力が必要なんですよ…。

前田・…。

翌日、前田はごく普通に登校していた。

オタ・どうした?、前田?。

前田・いや…なんでも。

だるま・あつ姐!、昨日はすいません!、手羽先が傷んでて、今日は一緒に帰らせてください!。

前田・いや…いいよ。

だるま・あつ姐?。

ネズミ・来たよ…前田さん。

前田は屋上の扉を開けた。

珠理奈・前田さん、来ましたね…お待ちしておりました。
卒業したサドは今、保育士を目指していた、そんなサドの携帯に電話がかかった。

サド・(電話に出る)トリゴヤ…。

トリゴヤ・あっ…サド?。

サド・トリゴヤか…どうした?。

トリゴヤ・あのね…ゲキカラと連絡とれないんだよね…いや、元からだけどさ。

サド・…わかった、時間作って探す、心配するな。

トリゴヤ・うん。

珠理奈は空を見上げていた、青い空を、あからさまな退屈を顔に浮かべながら。

ネズミ・珠理奈…、進展あったよ。


珠理奈・それってほんとなの?、ネズミ。

ネズミ・えぇ。

珠理奈・しょうがない、私が動くか。

ネズミ・手荒に…いや、殺さないようにしてくださいよ。

珠理奈・当たり前だよ。

前田はバイトの帰り道に、なぜだかサドの事が気になっていた。

前田・ぅう。(頭を掻き毟る)

珠理奈・何がそんなに気になってるんですか?。

前田・あなたは…。

珠理奈・やっぱりざわめくんでしょう、こう…まっいっか。

前田・…。(喧嘩の構えをとる)

珠理奈・やっぱり…ね。

前田・はぁ!。

珠理奈・うぉ!。

前田は先に殴りかかる、珠理奈はかろうじてそれをよける。

珠理奈・早いなぁ、全く。

容赦なく前田は拳を浴びせる。

珠理奈・おぁ!、ちょちょちょっと!、タンマ、タンマ。

前田・舐めてるの?。

珠理奈・舐めてませんよ…1ミリも…ね!。

前田・!。

珠理奈の顔の左半分には黒く不気味な仮面が付いていた。
謎の声・世界がどう在るべきかを語るのは勝者の理論、世界がどういうものかを語るのは敗者の理論、君たちからみてこの世界はどう在るべきだい?。








高校3年の秋になった…いつもように馬路須加女学園は荒れに荒れていた、そしていつもようにチームホルモンはやっぱりホルモンを焼いていた、教室には香ばしい匂いが漂っていた。

オタ・どうやらよぉ、矢場久根の元総長が次々と行方不明になってるらしいぜ。

バンジー・パクられただけじゃねぇ?。

ウナギ・絶対そうだな。

アキチャ・マジ女の卒業生も行方不明じゃなかったっか?。

オタ・まぁサドさんやらゲキカラは心配ないだろうがな、なぁ、前田。

前田・あ…うん。

だるま・あのサドが、あつ姐以外に負ける訳あらへんて。





ゲキカラ・あぁ あぁ。(血を吐く)

まだ薄暗い朝、ゲキカラは河川敷で3人の顔の左半分に仮面を付けた少女に痛めつけられていた。


アカネ・弱っ。

マナツ・やっぱりすごいなぁ、この仮面。

マサナ・さっさとクライアントのとこに運ぶぞ。

アカネ・へぇへぇ。

マナツ・意外と重いな。

血だらけのゲキカラを運ぶ3人の少女の背中には矢場久根の文字が縫い付けられていた。