こんにちは。
本日は、日本海軍後期型飛行帽を実物のアンゴラ種の毛と
比較しながらご紹介いたします。
アンゴラ種の毛で再現した後期型冬用飛行帽
第1飛行隊分隊士 佐藤則安中尉と雷電21型
佐藤中尉は11期予学の卒業で、201空付きとしてフィリピン決戦に参加、302空では雷電による空戦で負傷している。資料では、雷電は上昇力は優れていたが、主翼が小さいため高空での飛行性能は零戦より劣った。写真の機のプロペラを付け根が広めのものにかえて、かろうじて1万mへ上がれたといわれる。
実物の後期型冬用
千家達彦少尉
こちらの写真もよく見ますと、被っておられる飛行帽の毛がカールしているように見えます。こちらもアンゴラ種の毛ではないでしょうか。
同じように少し耳を跳ね上げてみました。
毛のカールとボリューム感が似ているように思います。
実物
裏全体はこのような感じです。毛は長く光沢感があり、弾力性がある為ボリューム感はありますが、手触りは柔らかく断熱性があります。アンゴラ山羊の特徴であります。
山羊もしくは羊や子羊(アストラカン)など色々と調べましたが、資料にはアンゴラ種の飛行帽が載っており、当時は多くの種類の毛と色が使われていた...とありました。
こちらの毛も長くカールしているように見えます。
資料には「アンゴラ種の毛を使用したものも見られる」とありました。
この実物のアンゴラ種の毛には株式会社河合製作所のラベルが付いていました。
皆さま、いかがでしょうか。