飛行眼鏡 ~木製ボタン付き~ | 軍装 製作 赤とんぼのブログ  インスタグラムはこちらです→ ki9.k5y

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日本軍の歴史に興味があり、その歴史を残していく方々の中のひとりになりたいという思いで製作に励んでおります。日々研究し、オーダー製作、修復もしております。ヤフオクに出品中の商品はこちらhttp://sellinglist.auctions.yahoo.co.jp/user/ryotacrash?

こんばんは。

本日はとても気になった木製ボタンが付けられた

飛行眼鏡をご紹介したいと思います。

 

 

 

こちらが再現した鷲の目眼鏡です。

標準的な鷲の目型眼鏡の中央部に、何やら木製のボタンが縫い付けられています。

 

何のためか、なにか使いやすいように個人で追加しているように思えます...?

 

 

こちらはスイス人コレクター様の写真資料です。

 

The wood button is off a late war (1944) flight suit and was reportedly added custom, not being a standard feature of the goggles. 

(これは標準仕様ではなく、戦争末期の1944年に飛行服の木製の釦を取り外して使用者が改造して付け加えた物である)

 

It was most probably added by the user for use in high altitude cold weather conditions, corresponding with a flight helmet having a button whole on the front. (おそらく気温が低い高高度において前にある釦穴{*おそらくwholeはholeの綴りミスでしょう)と一致{縦にそろえる、アラインさせる}させるために所有者によってつけられたと思われる)

 

Such an arrangement would keep the goggles and helmet in straight alignment on the user's head, either while in use in an open cockpit, at some other exposed crew position (aerial gunner) or during high-G maneuvers. 

{たとえば吹きさらしのオープンコックピットや銃手のような吹きさらしの環境に配置されている搭乗員や高いGのかかる高機動操縦といった状況化で、そうしたアレンジによってゴーグルと飛行帽が所有者の額に真っすぐと揃った状態で維持できる。}

 

 

このように説明されておりました。

 

 

 

再現してみました。

通常は両手で航空眼鏡を持って眼の位置に合わせますが、

この釦があることによって、片手ですばやく釦を持って航空眼鏡を下げる事が出来ます。

突然の敵機襲来の時などに、役立っていたのでしょうか...。

 

 

 

ポケットタイプの飛行帽にこの釦付き航空眼鏡を装着している当時の映像を見つけました。(陸軍特別攻撃隊昭和20 YouTube)

 

(7分10秒頃に出てきます)

 

 

 

 

 

再現

私の推測で書かせていただきましたが

 

なぜ、この釦を付けたのか、

ご存じの方がおられましたら

ご教授いただけますと幸いです。

 

重要なことではない気もいたしますが...

とにかく気になっておりました。

 

 

 

 

 

皆さま、いかがでしょうか。