「貨物船 山月丸」 | 「模型探偵団」明石小五郎の昭和のプラモデル

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昭和のプラモデルが好きなタダのジジイです、上から目線で書いてます、日本初のプラモデルメーカー、㈱日本プラスチックなど、真実のプラモデルの歴史を書いてます。

千葉支部からは「貨物船 山月丸」、

 

今回の「戦前の艦船模型」は昭和15年11月の「科学と模型」誌に掲載されました貨物船「山月丸」の作り方についてです。

 

 

艦船模型作家の荒川嘉男氏が三日で一隻作れる!

 

 

 

簡単な貨物船模型の作り方、として紹介しています。

 

また、「山月丸」は昭和13年2月竣工の6.439t  山下汽船の優秀貨物船でしたが、昭和17年11月15日ガダルカナル島にて擱座、全損に帰しました。

 

               (画像はネットより)

 

作り方と図面が載っていましたので、早速作ってみました。

 

模型の全長は31㎝、当時は1尺で艦船模型の標準の大きさです。

 

多分この大きさは無駄の出ない大きさだったのでしょう、戦後のソリッドモデルもこの大きさが多かったように思います。

 

金属部品を少しつけて見栄え良く仕上げてみました。

 

 

実は今回「山月丸」を取り上げたのには理由があります。

 

昭和33年4月に田宮模型が初めて本格的な艦船模型を発売するにあたり、この「山月丸」を選んだのです。しかも、荒川氏の「山月丸」と比べてみると、ほぼ同じと言って良い位似ています。

 

       (山月丸キット画像は艦船模型大全より)

 

設計図は山中周蔵氏が作成しています。

 

 

こちらも作ってみました。

 

 

出来上がりも良く似ています。田宮の「山月丸」、どのような経緯で生まれて来たのでしょう。

 

ここにも戦前と戦後の艦船模型のつながりを見つけることが出来ます。

 

これからも資料探しを続けてゆきます。