たった二晩前まで、元気にフツーに過ごしていた従兄弟が、突然、脳死の状態となり、もう二度とお話出来なくなりました。
会いに行っても、人工呼吸器の「スーハー」の音だけで、会話も出来ません。
モニターに心拍数や血圧等が表示されてますが、どの数字が正解なのか、素人にはわからないことばかりです。
でも、高血圧を指摘されていたはずが、上は80前後になっているところを見ると、弱ってしまったんだろうな…と思うしかありませんでした。
6/12から、従兄弟の母である叔母が、緊急事態になった時におばあちゃんの心配をしなくて良いように…
そして、パートナーさんと従兄弟が、最期のお別れの瞬間まで一緒にいられるように、サポートに専念することが私の仕事!と腹を決めて、毎日1時間半ほどかけて、病院へ通う日々でした。
まだ若かったからでしょうか?
従兄弟は急激に悪化することもなく、点滴と人工呼吸器だけなのに、温かい体を保ち、お医者さんから長くて1週間位…と言われた6/19を超えました。
6/20、ちょっと顔色は悪くなったかな?と思いましたが、前日とあまり変わらない従兄弟の姿でした。
ただ、モニターに表示される数値が、時々乱高下する時があって、私とパートナーさんが心配になり、看護師さんに聞いてみました。
そうしたら「ちょっと疲れちゃうと数値が下がっちゃって、それを回復させようと頑張るから、数値がポーンと上がって…の繰り返しになっているんですね。」と言われました。
それでも、平均すれば安定してるように見えたし、看護師さんに「長くなってますから、ゆっくりお休みください」と言っていただけたので、今夜も大丈夫!と感じて「また明日来ます」と言って帰路に着きました。
パートナーさんは病院から1km位離れた所のビジネスホテルに泊まってました。
叔母はおばあちゃんちにいて、病院まで3〜40分の距離。
その日も私は、病院通いの連日でとても疲れていたので、特急の座席を確保し、特急は出発。
夫に帰るコールをしようと携帯を開いたら、パートナーさんから
緊急
のLINEが💦💦
これは、看病していた私達で決めていた【いよいよの時】のサインです。
私は特急の中。
降りたくてもあと25分は降りられません。
どんどん従兄弟から離れて特急は進みます。
停めて!下ろして!と思いましたが、何もすることは出来ません。
夫に連絡して、従兄弟がいる病院に戻りたい。どの電車に乗れば良い?夫も急いで病院に来てほしい。もう、電車がある時間に帰宅出来ないから、車で来てほしいと混乱しながらも、電車のデッキで話をしました。
やっと停まった特急を降りると、すぐ向かいに上り電車がいたので、飛び乗りました。
もう【緊急】のLINEから40分が経っています。
パートナーさんも叔母も着いていると思いますが、私はあと40分はかかってしまいそうです。
ひたすら、電車の中で携帯を見つめることしか出来ませんでした。
19:40
〇〇は
よく頑張りました
と、ずっと病院に通ってくれた従兄弟の会社の社長さんからLINEが入りました。
私は、
「え」
と返すことしか出来ませんでした。