広島県福山市加茂町に石鎚山大権現が祭られている。
ここは最近Googleマップに「石鉄山大権現 文久2年(1862)建立の石仏 石鎚大権現」
と記されるようになり知った所であり他に情報は何も無い。
現地へ行って見ると登拝口は石鎚大権現の北側にあり、丘の上まではっきりとした道
が続いている、一番高い位置にふたつの石碑が立ち左の自然石には石鎚蔵王大権
現が浮き彫りに彫られ、右は自然石に「文久ニ 石鎚山大權現 子六月日」と読める
のでGoogleマップには、この石碑の事が表示されていると思う。
しかし文字が彫られた石碑をよく見てみると「文久ニ」に少し違和感があり干支を現す
「子」とも年代が一致しない事から子年の別の元号の可能性を自分的に思っている、
そして不思議な事に中央に記される「石鉄山大権現」の文字、どうみても最後の「現」
の文字があった痕跡が無いが、石鉄山大権現を現しいてる事に間違いは無いと思う。
そしてこのふたつの石碑、今も地元の方により管理されている、江戸時代からずっと
この地の石鎚信仰を現してきた石碑、これからも地域で守ってほしいと願う。
福山市加茂町粟根873−4付近
ここが入口
右からきて左へ登って行く
道なりに登って行くと正面に小さな丘が現れる
一番高い位置にふたつの石碑
すばらしい石鎚信仰の地である
左の自然石には石鎚蔵王大権現
正面上部にキリークがあるだけで他に文字は無かった
右の自然石には「石鎚山大権現」
右に「文久ニ」中央に「石鎚山大權現」左に「子六月日」
右上の元号はパッと見れば「文久ニ」と読めるのだが
文字の配置からしてもニではなく一のようにも思える
そして「文」は間違いないと思うが「久」は怪しい
どうみても最後の「現」の文字があった痕跡は無いが
「現」はあったとする方が普通である
右下には「〇原小十良」と読める
石鎚山大権現は南東向きに祭られている
「やはり石鎚信仰はすばらしい」
旅する石鎚信仰者