石鎚山「動」なる時
令和元年・お山開き大祭 成就社御神像出発祭
今年も成就社から御神像を引っ張って頂上社へ ! !
毎年の事であるが、この大祭で晴れることは少なく天気予報は1週間先まで雨、そして
誰もが1週間も前からずぶ濡れ覚悟での御神像出発祭であった。
そして雨の中、5時のロープーウェイに乗る、不思議なことに頂上駅に着いた時に雨は
あがり、成就社に着く頃には青空が見え始めていた、成就社での出発祭では日が射し
始め、多少の小雨は降ったものの1日を通して濡れることは無かった。
所属する中予崇敬組合の今年の御神像奉持は玉持ちの御神像、仁の神である、赤
色の鉢巻きで出発、1番グループ110名の先頭で後の他の崇敬組合に負けぬよう
勢いよく境内を引き神門を駆け下りた。
そして無事に1・2・3の鎖を駆け上がり頂上社へ到着、はっきり言って笛を吹きながら
先頭を引っ張るのも楽ではなく、山頂に着いた頃にはヘロヘロであった(>_<) ! !
頂上社に3体の御神像がそろいすべての神事が終わり後は自分の時間であるがこの
大祭期間中に限ってはまたいつもとは違う空気に包まれた頂上社である。
そもそも信仰心といったものなど一切無縁の日本男子であったが、この日にこの場に
限っては必ず体のどこかに潜んでいる信仰心と言うものを感じ取ることができる。
この石鎚山お山開き大祭、何とも言い表せない自然と信仰が一体となったお祭りであ
り、参加する度に自分自身の経験や思いも大きく変えてくれる大祭である、今回も新し
い経験と感覚を身を持って体感することができた、特に頂上社初日祭の総代の挨拶
には感極まる物があった、と言う事で間違いなく「この夏も石鎚山はすばらしい」と
言うことであるm( _ _ )m
石鎚山
他に何もないm( _ _ )m
雨の上がった成就社
まず御本殿へ
見返り遥拝殿は静けさを保っている
天狗岳は雲の中 ! !
しかしこの日に限ってそんな事はどうでもいい事であり
どんな状況でも頂上社へ向かう事に変わりはない
これは今ここにいる者に共通した思いであり
まさしく信仰の力とははかり知れないものがある
誰もが不思議に思う青空が ! !
これをどう思うかはその人しだいであるが
ここにいる者は共通した思いだろう
静けさを保っている各崇敬組合の受付
僕は中予崇敬組合で受付
先達会符の昇進と各責任者、そして鎖駆けの確認
今年は赤色、玉持ちの御神像を担ぎ上げるので1番出発
出発祭が始まるまでの間、心境は不思議なものがある
僕の場合は誰かに勧められたり教わった信仰でもなく
自分の中で勝手に作りあげた石鎚信仰なので
一風変わっているし共通するはずもないが、こうやって他の
信仰者の方と同じ思いでここにいる、自分でも本当に不思議である。
平日の月曜日にもかかわらず
時間が近づくと毎年同じ顔触れの方が集まってくる
3グループ総勢310名での御神像奉持
そして境内を引っ張り頂上社へ向かった
途中何回か御神像担当を入れ替える
僕は先頭にいるので前か後ろの写真しかない(>_<) ! !
夜明峠から天狗岳
鳥居では瓶ヶ森も見え始めた
そして1の鎖駆け
2の鎖も滑りまくる中引き上げた
今日ははっきりと見えている天狗岳
すべてはあの岩壁から始まっている
そして3の鎖も無事に御神像を引き上げた
無事に到着 m( _ _ )m
引き上げた御神像を担ぎ上げる
この光景からすべての旅は始まった
そして人を引き寄せる何かがある ! !
この夏もすばらしい天狗岳
石鎚山が1年間でいちばん「動」なる時であるが
じ~っと静かに見ていると無心と言うものに気がつく
頂上に仁・知・勇の御神像が到着
今日ばかりは男だけなので少々荒々しく御神像を拝戴する
そして初日祭が始まり担ぎ上げた御神像を拝戴
瀬戸内海も見えている
今日はよく晴れてくれたと思う
何か分からない何かが引き寄せている ! !
もう100回以上ここに来て分からないのだから
多分ずっと分からないと思う(>_<) ! !
「やはり石鎚山はすばらしい~」と言うことだ
夜明峠から石鎚山
やはりこうやって見てもただの山とは思えない
間違いなく引き寄せる何かがある ! !
朝は勢いよく駆け下りた神門も帰りはヘロヘロになって到着
そして現参の儀をうけ大祭初日のすべては終わった
今日、最後の石鎚山
今年もすばらしいお山開き大祭だった
間違いなく石鎚山はすばらしい
m( _ _ )m
旅する石鎚信仰者