中部横断自動車道　山梨と静岡間が全線開通　40年近くかかる

開通記念式典で挨拶する様子(身延山IC近くの隧道内で)

「国づくり、地域づくりは、人づくりから」を信条に、「日々勉強！結果に責任！」をモットーとする参議院議員赤池まさあき(比例代表全国区)です。

昨年来のコロナ禍が過去最大の感染爆発が各地で発生し、さらに、熱中症警戒アラートが14都府県に出されました。複合災害に様相となっており、各地において情報を確認して、十分注意をして頂ければと存じます。

◎中部横断道　山梨と静岡間が全線開通

鋏入れ式　身延小の子供たちも参加

　8月29日(日)16時から、中部横断自動車道、南部・身延山・下部温泉早川インターチェンジ間が開通します。これにより山梨と静岡間が全線開通し、甲府市と静岡市の県庁間が2時間45分から1時間35分と70分間も短縮されることになります。期成同盟会が発足して本日開通するまで38年かかりました。

当日午前10時から、山梨県身延町の身延山インターチェンジ近くの隧道内において、開通式典があり、その後、鋏入れ式、通り初めが行われました。

私は、次のような挨拶を行いました。

「中部横断自動車道　山梨・静岡間　全線開通に当たり、心よりお祝いを申し上げます。

期成同盟会が発足してから40年近くかかったとのことで、まさに本日ご参集の関係者にとって、振り返ると自らの半生と重なり、感慨もひとしおではないかと思います。

私にとっても、30年前に松下政経塾時代に、現地現場主義を掲げて、山梨県内をくまなく歩き、色々な方々から聴き取り、リニア中央新幹線や中部横断道の影響を調べました。地域にとって、リニアはもちろんですが、中央横断道への期待がそれ以上に高かったことが思い出されます。私は出身地山梨県を歩き回っていましたが、静岡側を歩いていたのが、松下政経塾の1期先輩で、本日檀上にいる田辺信宏静岡市長でした。

また、平成17年衆議院議員として初当選して1年生議員として、同期当選の長崎幸太郎現山梨県知事とともに、山梨の社会基盤整備のための予算獲得に力を尽くしました。昨年お亡くなりになった横内正明元知事が、中部横断道の無料区間となる新直轄の県費負担軽減を知事選の公約に掲げて当選しました。その公約実現のために、長崎現知事の呼びかけで、菅義偉総理が総務大臣であり、大臣室にお願いに行き、県費負担軽減が認められたことを思い出されます。

さらに、当時自民党に対抗する政党は、これ以上高速道路は要らないと国民に訴えて、支持を集めていました。本日のお越しになれれている「女性道の会」の皆さんが、中部横断道は「いのちの道」だと本当に多くの署名を集めて、段ボール箱に入れて、国会の議員会館事務所まで要望に来られたことを昨日のように思い出します。その地域の熱い思いが本日の開通に繋がったのだと思います。

本日、山梨と静岡間は全線開通するわけですが、まだ課題があります。それは、暫定2車線であり、今後交通量が増える事故の危険性があり、一日も早く4車線化を実現していかなければなりません。また、山梨と長野間の北部区間をこれからであり、太平洋と日本海を繋げていかなければなりません。

本日の山梨と静岡間の開通によって、両県の物流と人流が活発となり、経済、観光、防災、救急面、さらに国際港湾の清水港からの輸出が期待されています。実は、私は、海洋少年団の応援団の一人なのですが、本日の記念式典に合わせて、清水海洋少年団に来てもらい、手旗信号で開通を祝ってもらおうと提案していました。残念ながら、コロナ禍の中で、清水海洋少年団は参加できませんでしたが、今後山梨と静岡の未来を担う青少年の交流が開通を契機に益々進み、両県の発展に繋がることを祈念しています。

本日は、誠におめでとうございました。」