「亭主の好きな赤烏帽子」 -7ページ目
エイブラハム錆びてドックへ272日
兵隊さんはつらいよペルシャ湾だよ

ホルムズのお陰でへ5000人とかの兵隊さんは、
作戦らしいものも無い船の中に
劣悪な状態で閉じ込められた。
休暇、食事栄養、睡眠、運動…
だんだん懶惰が蔓延してゆく。
錆びついたエイブラハム・リンカーン。
無為に可哀そうだよ。
タイランドのどこかのドックに入港したようだ。
錆を落とすだけで1か月もかかる。
やれやれだね。
そうかうしてゐる間にも、
人がいっぱい死んでいると云ふのに、
トランプは戦争中のゴルフもさうだが、
不道徳極まりない。
遊び事のように戦争をおっぱじめて、
いまじゃ出口無し、と云ふ。
世界の災厄の元だね。
アメリカの民主主義を信じたい。
トランプをどっかのドックに入れられないか。
まったく人間精密検査が必要だ。
倉石智證
秋や來る
26℃、ようやく世間は涼しくなった
皇帝ダリアが目覚める

急に宙へと垂直に伸び始めた
蝶がよろよろと書割に出る

葉叢につかまりやっと身を支えていると云ふ風だ
カラスも落花生の畝を見下ろし

やっと一段落なのかな
最期の葡萄に陽の雫が落ちて

甘いあまぁい球に皮果は弾けんばかりだ
さうして、秋は来る
数えきれない色ものを引き連れて
ぼくの首筋にときに冷やっこく
隣家の人とのご挨拶
倉石智證
/列島の水魅魍魎水浸し

/秋の蝶よろめき出でて弱弱し
/電線に鵯のたかりて呼び交はす


/柘榴熟れて実を赫々と落ちかかる
/鹿威(ししをど)し遠に聞こえて賑々し
/紫式部に雫、そんな色が好きだ

/百姓家秋水落下秋の色
/水の色また秋めいて秋めいて
/陋屋に老夫婦栖む雨の染み


/百日紅雨に濡れにし色を濃く
/朝顔や釣瓶もなにももらはれて



/韮の花レースは朝の乳の色
/白桔梗苞の音聞く待ちとほし


/松手入れ待たるるそして文化の日
/秋霖の長々しくも居座りて
/粗熱のとれて秋霖雨上がる
はやく秋晴れが待ち遠しいですね。
倉石智證

