存間「存候間」=0と1の間

/葉桜にやうやくなりて落ち着きぬ

/春雨や軒叩く音ねむくなる

/花活けて部屋巡りして妻の謂

/花の枝妻はリンゴの木の下に

/柿若葉藤房の花一ト雨に

/浅井家に桜の花のいや勝り

/花の雨花の筏と流れけり

/絹さやの採る楽しみや数へつゝ

/迎へつつ送る鬱金の桜かな

/めんどうだ「好きよ」トモロウ春の風

/言伝や花から風へ手から手へ

/葱坊主存間のことと決めかねず

 

倉石智證