霜の朝。

/空わたる電線に月霜の朝

/布団干し正月からの埃かな

/白菜に水上がり来る美味さかな

/回覧板門から入る明けまして

/松取れて未だ正月の気分かな

/赤い実は難を避けると鵯が来て

/藪柑子万年青(をもと)の赤も遠慮がち

/藪柑子の陽を集めたる赤さかな

/どの土も種眠らせて黙(もだ)しけり

/新聞の薄くなりゆく三日過ぎ

/畑から抜きくる葱の甘さかな

/追熟や冷蔵庫から熟柿かな

/笑いながら生存確認新年会

/ものの芽のモノ目来(く)日差し和らいで

/芋穴の未だかと霜におじけづく

 

倉石智證

悴んで。

/白い椿赤い椿と咲きにけり

/おはやうも朝の挨拶悴んで

/新年の挨拶土間に長靴で

/冴え返る屋根に忘れし冬の月

/湯気深し牛すじ仕込む寸胴に

/レモンティー柚子で済ませる妻であり

/親であり鰥夫(やもお)四十を嘆かるる

/冬至過ぎれば裸木に懸る茜かな

/溝浚いして舞い込む枯葉かな

/ひと刷毛に踊る落ち葉や八つ颪

/玉ネギのマルチ捲れて八つ颪

/掻き揚げやうどんに飾る南瓜かな

/七草を過ぎれば普通にさつま芋

/鰤起こし富山から来る土産物

/珍しき烏賊ごろ焼きを楽しめり

/肉団子妻がよそひし二人だけ

/低木を素早く飛んで“ふくら”かな

/冬帽や春は未だまだ先のコト

/甲州は富士を真中に雪の峰

寒いことは寒いですね。

七草粥。

/一輪が二輪になりて福寿草

/冬麗(うらら)晴天観望監視塔

/洗濯物障子に映る小春かな

/死んだ人Face Book の誕生日

/新年の挨拶林檎一つ掌に

/松の内ゴミ出し山や清掃車

/交差点行き交う人や松の内

/低き花赤い実点けた藪柑子

/温かき寒椿など咲きにけり

/カランコエ名前がいいねおめでとう

/中落ちをこそげネギトロ巻きにせし

/七草や無病息災土鍋にて

/七草を梳き込む卵焼きな朝

/李在明自撮りで写す習近平取り残されしわれら高市

🌸国賓として。

「一つの中国を”尊重し堅持する」

「どちらか一方の肩は持たない」

 

倉石智證