顕著な雪害、JPCZ 。

解散総選挙。

「総理はわたしでいいのかどうかを」

/雪降り積むまだ降り積むと苦笑ふ

/紫蘇の実の漬けてサラダに散らされて

/乳酸菌出で来よ寒さ一入に

/蕩尽や850億円雪吹雪く

/押しなべて生活の人指悴む

/氷点下手袋をしてキーボード

/角ぐむやかしこに牡丹冬日影

/雪女国会にゐて容赦なし

/円安や長期金利の冴え返る

/里芋のねんまりとして朝餉かな

/油揚げの来歴語る湯気尊(たっと)し

/朝餉して夕食のコト水餃子

/出汁のよき鍋にうどんの煮えるかな

/雪懸かる信号灯の滲むかな

/水音が聞こへる辺り梅が花

/うれしきは紅初めにけり梅花苞(ばいかほう)

/甘酒や八海酒造がよろしからう

/八つ手の花みな散り散りにばらばらに

/縁側に永き不在の小春かな

/春の雲ぽたらほたらと盆地かな

/死んだふり寝たふりをして炬燵猫

/陋屋や築百年の寒さかな

 

倉石智證

「ひふみん」さんのご逝去。

「無期懲役」───

/「ひふみん」の笑へる顔や冬の棋譜

加藤一二三1/22死去86歳。

/石ころの蹴られしまゝに片陰に

陽の当たること二度と無かりき

■将来の夢は「石ころ」と回答。

/絶望をしたことも無き人がゐて裁判官とは紙の上(へ)の人

/絶望をしたことも無き人がゐて絶望の人裁き得るかな

/山上くん「こんな人たちには」に入っているんだよね

ぼくも君も

/権力の国葬の人片やゐて死ぬまで続く刑房の日々

/今さらに“モリカケサクラ”懐かしき恥多き日々いまに続けり

/円安やこんな日本にたれがした“三本の矢”安倍の晋三

/トランプと同じことなの正義無し負けレバ負けよ弱肉強食

/もし仮に惻隠の情無かりせばもののふの国ただに平淡

/嘆かるる無期懲役となりしかど敵大将の首を取ったり

■これで日本は少し浄化されたな、と云ふ人がゐたな。

ずっとパラレルのままだったら事件は起こり得なかった。

それが交わったから“「ビデオメッセージ」”

事件になった。

検察はその事件だけを切り取って特段に論った。

われわれは社会に生きてゐて、

モノゴトには必ず原因と結果が伴う。

権力者はいつだって何重にもモノ、事、ヒトに守られている。

危機と絶望に孤絶した漢は、

天啓のやうなその一瞬に光のやうに割って入った。

大勢の守るべき人たちが負けたのにすぎない。

彼は終始「全力投入」、ひとりぽっちだったのだ。

 

倉石智證

「無期懲役」───。

終夜鍋。

/木蓮の和毛まぶしき冬の空

/蕗っポに周りの末枯れ退かしけり

/地を割って蕗っポのなほ肯んぜず

/まず一句今年の蕗に奉れ

/霜練れてほうれん草の野生めく

/影法師春はうつらとやって来る

/玉ネギの苗床北風小僧かな

/焚火して一夜さ過ぎて烟かな

/白菜漬け白菜炒め尽くしかな

/日経に白菜を置く主刑かな

/山上に無期懲役や終夜鍋

 

倉石智證