エロスとタナトス花浄土。

ニシコオリさんロスなんだって。

サムライジャパン。

/エロスとタナトスだね季節の運行とともに

/帰り来てスモモスモモの花の苑

/地の炎(ほむら)咲いて真白に雪柳

/紅スモモ花を欲しがる人、鳥も

/パソコンに霜注意報ドキとする覆いを掛けに畑に降りる

/朝ドラや手に散る牡丹明治かな

▲錦織ニシコオリサンさん喀血

ヘブンさんは熊本で「東の国から」を書いた。

むやみに欧化に走る風潮を憂え、

東西文化の厳しい比較を中心に鋭い警告を発し、

日本的精神をみごとに卓見した随想集。

/野蒜掘る玉付き野蒜三つほど

/欠伸ごと漢字で書けば眼に泪

/春の雲決められぬこと在りと聞く

/春の雲パン焼き職人助手席に

/百姓家もう待ち切れぬ花剪りて部屋の中まで花盛りなる

/大瓶に雪折れ桜活けにけり

/ムスカリやサムライジャパン負けたって

 

倉石智證

 

帰郷へ───雪山の回廊。

湯沢、津南、千曲川沿、

長野道、中央道。

/飯山や雪捨て場にはダンプカー

/花の駅仕舞い林檎の売られけり

/赤い橋青い橋あり笹濁り

/雪解水王滝を過ぎ栄村

/雪まつり津南の人の雪造り

/雪洞を道連れにして栄村

/淡雪やスキーの先を濡らしゆき

/蕗の薹みなかくれんぼ歩くたび

/携帯を部屋に忘れて引き返す雪踏み抜くや雪折れ桜

/雪山の回廊長野中央道

/北アルプス豆島なども懐かしき

/姥捨てやあれに見ゆるは千曲じゃないか善光寺平北信五岳

/婆なくて何の姨捨(をばすて)春の風

/真実への愛姨捨に春の風

/千曲川柳青める刷毛翠

/往還は富士見て帰る雪の山

/雪の鎧着けて甲斐駒見得を切り

 

倉石智證

雪折れ桜。

機雷。

/片口に雪折れ桜お伴する

/雪折れの桜は春を待つばかり

/なんにでも蕗の薬味の重宝する

/春場所や永谷園の青つむり

/ナイターの灯り神立の春めく

/魚野川雲を浮かべて春待ちぬ

/降る雪や女子ボーダーのぐぅわばりとな

/はたき込み油断は花粉おお嚏(くさめ)

/ミヨちゃんの赤いじょじょ無く春よ来い

/春の雪降ればまたやむ気を持たせ

/トンカツの小さくなりてアリエスカ田代ゲレンデ一休みして

/請求書みな持っていけトランプに

あたしの暮らしどうしてくれる

/怖いのは予算通過の衆議院この勢いで憲法審議

/舞鶴から機雷をぬけて清津(ちょんじん)へ

輜重の船にロープで結わえ

1945,8月、中学の恩師は19歳の陸士。

舞鶴から北朝鮮の清津を目指すが、

まず舞鶴港に浮かぶ機雷を除けて脱出しなければならない。

輜重船(しちょうせん)では

流されないようにロープで体を結わえ付けて置けと命令が。

 

倉石智證