「亭主の好きな赤烏帽子」 -122ページ目
ば様車椅子でお彼岸の墓参り。
馬肥ゆる食欲の秋。
パウエルさん後手に回らず。

/痩せ秋刀魚そんなにぼくを睨むなよ
/彼岸花あすはば様と墓参り
/彼岸花暑さ寒さに構ひ無く
/落ち柿や一心不乱て云ふことも
/落ち柿や杮(こけら)落して云ふ漢字
/彼岸花其れのカールの赤い花肢

/抜き足や溽暑の中を届け物
/米国の利下げ日本の薄暑かな
0.5%
一気に。日本は0.25%で現状維持
▲物価は2.8%高
/秋茄子の蒸されて硬し皮衣
/指さして妻を車に花野かな
/ウマオイの髭のそよろに来る秋は
スヒーンスヒーンと石垣に冷え
/鶏頭のさはりたくなる赫さかな
/ば様を庭に降ろして百日紅
/一炷(いっしゅ)の烟お彼岸の先祖たち


/美醜を問ふ勿れゴーヤのぶら下がり
/天高く馬肥ゆる秋メルカドに並ぶわたしに
妻は手業師






妻は手業師。
毎日が変わりメニューで。
あれはあれでアートなんだな。
曼珠沙華お彼岸知らす彼岸花




/曼珠沙華あそこに古き仏たち
/コスモスの揺れやとまって赤とんぼ
/行合ひの空 雲と雲崩れをり


/ナビの指す知らない町やアキアカネ
/お葡萄と「お」を付けたるの値段かな

/娘を送るじいじに暑き晩夏光
/相撲草葛と薄と云ふわけに
/仲秋の名月柘榴熟れゆけり(季重ね)


/かーさんには内緒だよオンブバッタ
/黒富士や未だ下界は猛暑かな

/ゆうれい花ぬっと顔出す曼珠沙華
/充電はOK あとは花野の真ん中へ


/駄句百句秋の声聞く野面かな
/仲良きは稲架に懸けゆく稲穂かな
気が付けば彼岸花。
季節は入り混じりながら行き合ひに。
倉石智證
オンブバッタは相変わらずだね───
植栽の中の草取り。

ゴーヤなんて素知らぬ顔をしているけれど
そうはいかないんだよ
植栽の中を手入れをする
虫刺されにご注意ください !


這いつくばって草を毟る
目まといは相変わらずしつこいなぁ
手カンナでずいぶん地面を虐める。


一年がずいぶん経ってもう秋になった
朝顔の花の青の中にそれを知らされて
部屋に入ると「ご褒美だよ」って
義兄はまるまるとした葡萄の房を置いて行った
オンブバッタは相変わらずだね。

倉石智證

