ば様車椅子でお彼岸の墓参り。

馬肥ゆる食欲の秋。

パウエルさん後手に回らず。

/痩せ秋刀魚そんなにぼくを睨むなよ

/彼岸花あすはば様と墓参り

/彼岸花暑さ寒さに構ひ無く

/落ち柿や一心不乱て云ふことも

/落ち柿や杮(こけら)落して云ふ漢字

/彼岸花其れのカールの赤い花肢

/抜き足や溽暑の中を届け物

/米国の利下げ日本の薄暑かな

0.5%⤵一気に。日本は0.25%で現状維持

▲物価は2.8%高

/秋茄子の蒸されて硬し皮衣

/指さして妻を車に花野かな

/ウマオイの髭のそよろに来る秋は

スヒーンスヒーンと石垣に冷え

/鶏頭のさはりたくなる赫さかな

/ば様を庭に降ろして百日紅

/一炷(いっしゅ)の烟お彼岸の先祖たち

/美醜を問ふ勿れゴーヤのぶら下がり

/天高く馬肥ゆる秋メルカドに並ぶわたしに

妻は手業師

妻は手業師。

毎日が変わりメニューで。

あれはあれでアートなんだな。

曼珠沙華お彼岸知らす彼岸花

/曼珠沙華あそこに古き仏たち

/コスモスの揺れやとまって赤とんぼ

/行合ひの空 雲と雲崩れをり

/ナビの指す知らない町やアキアカネ

/お葡萄と「お」を付けたるの値段かな

/娘を送るじいじに暑き晩夏光

/相撲草葛と薄と云ふわけに

/仲秋の名月柘榴熟れゆけり(季重ね)

/かーさんには内緒だよオンブバッタ

/黒富士や未だ下界は猛暑かな

/ゆうれい花ぬっと顔出す曼珠沙華

/充電はOK あとは花野の真ん中へ

/駄句百句秋の声聞く野面かな

/仲良きは稲架に懸けゆく稲穂かな

 

気が付けば彼岸花。

季節は入り混じりながら行き合ひに。

 

倉石智證

オンブバッタは相変わらずだね───

植栽の中の草取り。

ゴーヤなんて素知らぬ顔をしているけれど

そうはいかないんだよ

植栽の中を手入れをする

虫刺されにご注意ください !

這いつくばって草を毟る

目まといは相変わらずしつこいなぁ

手カンナでずいぶん地面を虐める。

一年がずいぶん経ってもう秋になった

朝顔の花の青の中にそれを知らされて

部屋に入ると「ご褒美だよ」って

義兄はまるまるとした葡萄の房を置いて行った

オンブバッタは相変わらずだね。

 

倉石智證